NEWS（10/05/20　16:13）

　米SugarSync, Inc.は20日、オンラインストレージサービス“SugarSync”のクライアントソフト「SugarSync Manager」の日本語版を公開した。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

　“SugarSync”は、指定したフォルダ内にあるファイルを、Web上のディスクスペースへ自動でバックアップできるオンラインストレージサービス。オンラインストレージを介して、複数のPC間でフォルダを同期させることもできる。

　本サービスを利用するには、クライアントソフト「SugarSync Manager」が必要。「SugarSync Manager」はタスクトレイ常駐型ソフトになっており、バックアップ対象のフォルダを常時監視して、その中のファイルに追加・削除・変更があると“SugarSync”へ反映する仕組み。また、同期対象のフォルダを管理するファイルマネージャーの役割も担っている。

　“SugarSync”へアップロードされたファイルは、WebブラウザーやWindows Mobile/iPhone/Androidといったモバイル端末のクライアントからも閲覧可能で、メールで送信したり、公開用のリンクを取得してほかのユーザーと共有することもできる。ファイルの送信や共有は「SugarSync Manager」からも可能。また、本ソフトの機能の多くはエクスプローラにも統合されており、ファイルの右クリックメニューから利用可能になっている。

　“SugarSync”と同様のサービスとしては“Dropbox”が有名だが、同サービスが特殊なフォルダ“My Dropbox”の内容のみを複数PCで同期するシンプルな仕組みなのに対し、“SugarSync”はバックアップや同期の対象となるフォルダを複数登録したり、フォルダごとに同期へ参加するPCを指定できる設定の柔軟性が魅力。デスクトップPCでは画像フォルダや動画フォルダも同期したいが、ディスク容量に余裕のないモバイルPCは同期から除外したいといった特殊な場合にも対応できるのがうれしい。

　その分、バックアップや同期の設定は煩雑になってしまうが、クライアントソフト「SugarSync Manager」ではそれらの設定を視覚的にわかりやすく行えるように工夫されているので安心。また、同期専用フォルダ“マジック ブリーフケース”を利用すれば、同期機能のみを手っ取り早く利用することもできる。

　なお、“SugarSync”には複数のプランが用意されており、最下位の無料プランでは最大2BGまでのディスクスペースを無償で利用可能。また、同期可能なPCは2台までに制限されている。有償の上位版は30GBプランで月々4.99米ドルなどとなっており、同期可能なPCの台数に制限はない。