NEWS（10/06/25　17:15）

　一般社団法人Mozilla Japanは25日、メールソフト「Thunderbird」の最新正式版となるv3.1を公開した。最新版の主な変更点は、“未読”“添付ファイルつき”“スターつき”“タグつき”“差出人がアドレス帳登録済み”といった条件によるメールの絞り込みを、ワンボタンで行える“クイックフィルタバー”が搭載されたこと。

　クイックフィルタバーはリストペイン上部へ表示され、ボタンによる絞り込みのほか、キーワードによるフォルダ内の絞り込み用の検索欄も用意されている。これに伴い、従来から存在する全メールの全文検索と絞り込みの共用だった検索欄は、全文検索専用となった。

　また、メール内に記載されたリンクから直接ダウンロードしたファイルや展開済みの添付ファイルを、「Firefox」のダウンロードマネージャーと同様のリスト画面で管理できるようになった。これにより、ダウンロードマネージャーからファイルを開いたり、ダウンロード元のURLをクリップボードへコピーする、過去にダウンロード・展開したファイルを検索するといった操作が可能。

　さらに、全文検索のインデックス作成にかかる時間が短縮された上、全文検索自体も高速化された。そのほか、v3.0で大幅に変更されたユーザーインターフェイスをv2系のものへ簡単に戻せる“設定変更ガイド”が、タブから独立したダイアログでのウィザード方式へ変更され、必要なアドオンを直接インストール可能になった。

　本ソフトは、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。また、旧バージョンをインストール済みの場合は［ヘルプ］メニューの［ソフトウェアの更新を確認］ボタンから自動アップデートすることも可能。