NEWS(12/08/30 15:56)

Microsoft Research、Windows Phone向けスクリプト開発環境「TouchDevelop」v2.10

“code synthesis”と呼ばれる新しいコーディング支援機能が追加

「TouchDevelop」v2.10「TouchDevelop」v2.10

 米Microsoft Corporationの研究機関Microsoft Researchは28日(現地時間)、スクリプト開発環境「TouchDevelop」v2.10の最新版を公開した。Windows Phone 7.5以降に対応するフリーソフトで、現在“Windows Phone Marketplace”からダウンロードできる。

 「TouchDevelop」は、Windows Phoneで動作するスクリプトを開発できるWindows Phoneアプリ。通話、カメラ、ラジオ、Webアクセス、メディア再生、バイブレーション、GPS、加速度センサーなど、Windows Phone端末がもつさまざまな機能を活用したスクリプトを、すべてタッチ操作で開発できる。開発したスクリプトはWebサービス“Bazaar(バザー)”を介してほかのユーザーと共有したり、アプリとして“Windows Phone Marketplace”で公開することも可能。

 v2.10では、新たに“code synthesis”と呼ばれるコーディング支援機能が追加された。“code synthesis”とは、入力したテキストをもとに開発者が実現したい機能を類推し、コードを生成するというもの。コーディング画面で[+]ボタンを押すと現れる[Serach]ボタンから利用できる。

“code synthesis”はコーディング画面で[+]ボタンを押すと現れる[Serach]ボタンから利用可能“code synthesis”はコーディング画面で[+]ボタンを押すと現れる[Serach]ボタンから利用可能

入力したテキストをもとに開発者が実現したい機能を類推し、コードを生成入力したテキストをもとに開発者が実現したい機能を類推し、コードを生成

 さらに、実験的な機能としてスクリプトのデバッグに便利な“trace & replay”機能が追加されている。この機能を有効化しておくと、スクリプトの実行内容が記録され、あとで再生することが可能。そのほかにも新しいAPIやチュートリアルビデオが追加されている。

アプリのデバッグに便利な“trace & replay”機能アプリのデバッグに便利な“trace & replay”機能

トレースを有効化しておくと、スクリプトの実行画面に録画アイコンが現れ、実行内容が記録されるトレースを有効化しておくと、スクリプトの実行画面に録画アイコンが現れ、実行内容が記録される

【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows Phone 7.5以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.10.0.0(12/08/28)

(柳 英俊)