REVIEW(09/08/11)

Windows Mobile端末に搭載のカメラで本を登録・読書管理「バーコードde既読管理」

バーコードでISBNを簡単登録、著者名などの追加データもWeb経由で補完可能

「バーコードde既読管理」v2.0.7「バーコードde既読管理」v2.0.7

 「バーコードde既読管理」は、Windows Mobile端末に搭載のカメラで本のバーコードを読み取って登録し、既読・未読を管理できる読書管理用のデータベースソフト。Windows Mobile 5/6に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Compact Framwork 2.0および「Microsoft SQL Server 2005 Mobile Edition」が必要だが、最近発売された端末ならばすでに導入済みであることが多い。

 本ソフトは、本の未読・既読を管理できるデータベースソフト。Windows Mobile端末に搭載されたカメラでバーコードを読み取ってISBN番号を取得し、本をデータベースへ登録できるのが特長。“PORTA(国立国会図書館デジタルアーカイブポータル)”のデータと照合して、著者名や発行日などの情報を自動で追加できる。ほとんどキーボードを使わずに、本の登録作業が行えて便利だ。

 本を登録するには、まずメイン画面から“未読登録”または“既読登録”を選択しよう。すると撮影画面が現れるので、カーソルの上キーや[再描画]ボタンを押してピントを合わせた上で、画面上の黄色い線がバーコードの両端へ重なるようにカメラ位置を調節しよう。バーコードは上下2段で記載されているが、上段のものを撮影すればよい。撮影が成功すると、画面右上の黄色い“読取中”というマークが緑色の“読取OK”に切り替わる。

 次に、メイン画面で“データ取得”を選択し、ISBN番号以外の追加データを“PORTA”から取得すれば登録作業は完了だ。登録した本は書名や著者名で検索したり、バーコード読み取りで登録済みかどうかや未読・既読のチェックが可能になる。本屋で二重に本を買ってしまうような人にも心強い。

バーコードの撮影画面バーコードの撮影画面

登録した本はキーワード検索可能登録した本はキーワード検索可能

 どうしてもバーコードが読み取れない場合や、本にバーコードがない場合は、手動でデータを入力することも可能。さらに、備考とコメントも書き込むことができるので、ちょっとした感想などをメモしておいてもよいだろう。

 なお、接写(マクロ)モードを利用できる端末の場合は、撮影の際に接写モードに切り換えてほしいとのこと。接写機能を搭載していない端末ではそのまま利用すればよく、編集部で検証に用いたソフトバンクのX04HTは接写機能が未搭載だが、とくに問題なく利用することができた。

【著作権者】
Goushi
【対応OS】
フリーソフト
【ソフト種別】
Windows Mobile 5/6
【バージョン】
2.0.7(09/08/01)

(柳 英俊)