レビュー

ページタイトルやURLを「Google Chrome」で綺麗に取得できる拡張機能をまとめて紹介

タブ名・URLをまとめて整形して取得したり、日本語URLを日本語のままコピー

 メッセンジャーでWebページのURLを共有したり、文書にページタイトルを貼り付けたい際など、閲覧中のWebページのタイトルやURLを取得したいケースは多々あるだろう。1、2ページ程度なら手動でも大した手間ではないが、塵も積もれば山となる。ここでは「Google Chrome」での作業効率を高める拡張機能を2本まとめてご紹介しよう。

Webページのソースを開けばタイトルを誤植なくコピーできるが結構面倒だ

WebページのタイトルとURLを使いやすく加工して取り込める「TabCopy」

「TabCopy」v2.5

 「TabCopy」は閲覧中のWebページのタイトルとURLを取得、クリップボードへ送ることができる拡張機能。あらかじめ指定しておいた形式にデータを整形してくれるのが特徴で、プレーンなテキストとしてだけでなく、HTMLタグを加えたり、“Markdown”記法に対応した形式などに自動で整形してくれる。

 Webページ上で右クリックメニューから[Copy tab]項目を選ぶと、設定してある形式に従ってWebページのタイトルやURLがクリップボードへ送られる。標準ではページ名が1行目、URLが2行目にくる“Expanded”設定が適用される。

クリップボードへ送る際に用途に応じた整形を行える

 さらに拡張機能のボタンのシングルクリックで現在表示中のWebページ、ダブルクリックで現在のウィンドウ内で開かれているすべてのWebページ、トリプルクリックで「Google Chrome」の全ウィンドウ内で開かれているWebページからタイトルとURLを取得可能。

 どのような形式にデータを整形するかは拡張機能のオプション画面から選択可能。URLのみ取得させる“URL”、HTMLに整形してくれる“HTML”や、さらにテーブルとして使えるタグを追加する“HTML table”、“Markdown”“JSON”などの記法に対応する形式に整形してくれるプリセットが用意されているので、用途にあわせて利用したい。

日本語を含むURLを綺麗に取得できる「COPY URL」

「COPY URL」v1.6

 「COPY URL」は日本語などを含むURLを元の文字のままコピーすることができる拡張機能。日本語だけでなくロシア語やアラビア語、フランス語などの文字列に対応する。

 URLに日本語が含まれるWebページのURLをアドレスバーからコピーした際、日本語が難解な文字の羅列になってしまったことはないだろうか。たとえば、Wikipediaの「深海魚」のページはアドレスバー上では“https://ja.wikipedia.org/wiki/深海魚/”と表示されるのだが、これを切り取ってクリップボードへ送ると“https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E6%B5%B7%E9%AD%9A”となってしまう。

日本語URLの方が見た目にも意味がわかりやすい

 ツールバー上に追加される本拡張機能のボタンを押すと、表示中のWebページのアドレスが元々の形でクリップボードへ送られる。日本語を含むURLなど、「TabCopy」で表示を崩さず取り込むことができないURLは「COPY URL」を用いると良いだろう。

 紹介した拡張機能はいずれも“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードでき、編集部にてWindows 8.1上の「Google Chrome」v49.0.2623.75にて動作を確認した。URLを誰かに伝えたり、Wikiなどの編集時にページタイトルを取得する際などに、合わせて活用してみて欲しい。

ソフトウェア情報

「TabCopy」
【著作権者】
Hansifer  氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.5(15/11/26)
「COPY URL」
【著作権者】
Dmitry Dyakonov 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.6(15/01/18)

(市川 祐吉)