REVIEW(10/01/15)

Windows 7のデスクトップ操作を大幅に強化する「Preme for Windows 7」

指定ウィンドウを利用するときだけスライド表示する機能など8つの機能を追加

「Preme for Windows 7」v0.9「Preme for Windows 7」v0.9

特定のウィンドウをデスクトップの左右端へ隠し、利用するときだけ横スライドで引き出せる“Touch Slide Windows”機能(FLV形式動画:約28秒)特定のウィンドウをデスクトップの左右端へ隠し、利用するときだけ横スライドで引き出せる“Touch Slide Windows”機能(FLV形式動画:約28秒)

 「Preme for Windows 7」は、デスクトップ・ウィンドウ操作を拡張して、便利な機能を追加できるタスクトレイ常駐ソフト。Windows 7に対応しており、個人用途かつ非商用に限り無償で利用可能。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、Windows 7のデスクトップへ便利な機能を追加するソフト。とくに面白いのは“Touch Slide Windows”機能で、指定したウィンドウをデスクトップの左右端へ隠して、利用するときだけスライド表示できる。ウィンドウを隠したデスクトップ端へマウスカーソルを移動させると、隠れたウィンドウがなめらかに横スライドして表示され、マウスカーソルが当該ウィンドウの領域外へ移動すると、また自動で隠れる仕組み。

 ウィンドウを隠すには、最大化・最小化・閉じるボタンの下のタイトルバー領域をクリックすればよい。左右どちらへ隠れるかは、ウィンドウの位置による。一度に隠せるウィンドウは左右1つずつとなっており、すでにウィンドウが隠れている状態でもうひとつのウィンドウを隠そうとすると、元あったウィンドウの隠し状態が解かれる仕組みになっている。

 ちょっとしたメモをとるためのテキストエディターや、使うときだけ呼び出したい電卓やTwitterクライアントのようなソフトを隠しておくと便利だ。ただし、本機能はマルチモニター環境を考慮していないので注意。

 そのほかにも、以下の7つの機能を搭載。各機能は設定画面上で個別にON/OFF可能で、好みの機能だけを利用することができる。

  • “Windows Switcher Corner”: デスクトップの左上へマウスカーソルを移動させると、タスクの切り替えウィンドウを表示できる。タスク切り替え機能は、[Alt]+[Tab]キーで利用可能な標準のもののほか、“Flip 3D”を選択することも可能。
  • “Hold to be on top”: ウィンドウのタイトルバー上でマウスの左ボタンを押し、そのままボタンを離さずにいると、当該ウィンドウを“常に最前面に表示”状態へ切り替えられる。解除するには、もう一度タイトルバー上でマウスの左ボタンを長押しすればよい。
  • “Wheel Windows down”: ウインドウのタイトルバー上でマウスを下方向へホイール回転させると、当該ウインドウが最小化される。
  • “Push Wheel to close”: ウィンドウのタイトルバー上でホイールクリックすると、当該ウィンドウを閉じることができる。
  • “Touch Start”: デスクトップ左下へマウスを移動させると、自動的にスタートメニューが表示される。
  • “Cursor UP”: タスクボタン上で右クリックしてジャンプリストを表示させると、マウスカーソルが自動的に“すべてのウィンドウを閉じる”メニューへ移動する。ただし、編集部で試用したところ本機能は正常に動作しなかった。
  • “ESC ESC”: [Esc]キーを2回連打して、アクティブなウィンドウを閉じる。
【著作権者】
Preme for Windows 7
【対応OS】
Windows 7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.9

(柳 英俊)