REVIEW(10/10/18)

ドラッグ&ドロップでファイルを“Google ドキュメント”へ転送「MyCloudFile」

期限つきのダウンロードコードを発行可能、ファイル受け渡しの際の一時保管に便利

「MyCloudFile」v1.0.0.7「MyCloudFile」v1.0.0.7

 「MyCloudFile」は、“Google ドキュメント”をストレージとして利用して、ファイルを一時保管したり異なるユーザーへ受け渡しできるソフト。Windows 2000/XP/Vista/7および64bit版のWindows 7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 “Google ドキュメント”には、今年に入ってオフィス文書以外のファイルをアップロードできるオンラインストレージ機能が追加されており、Googleアカウント1つにつき100MBまでのファイルを無償で合計1GB保存可能。本ソフトは、この機能を手軽に活用するためのソフト。

 利用方法は簡単で、ファイルを本ソフトへドラッグ&ドロップするだけでよい。手軽に利用できるので、異なるPC間でファイルを移動したり、ほかのユーザーへファイルを受け渡す際の一時保管に最適。

 ファイルには圧縮した上で暗号化が施されているので、“Google ドキュメント”で内容をプレビューできないが、万が一Googleアカウントを乗っ取られても中身をみられる心配がない上、圧縮されているため100MBを超えるファイルを転送できる場合もある。また、通信にはSSL接続が利用される上、パスワードをかけることもできるなど、セキュリティ面はかなり心強い仕様になっている。

アップロード作業が完了すると、オンラインストレージ上のファイルを取得・削除するためのショートカットファイルが生成されるアップロード作業が完了すると、オンラインストレージ上のファイルを取得・削除するためのショートカットファイルが生成される

 アップロード作業が完了すると、アップロードしたファイルをダウンロードするためのショートカットと、削除するためのショートカットが、アップロードしたファイルと同じフォルダへ作成される。これらを利用すれば、オンラインストレージ上のファイルを取得・削除できるというわけだ。

 さらに、アップロード時にダウンロード用の専用コードを生成することも可能。アップロード済みのファイルをダウンロードするには、本ソフトに同梱の「CFDownloader」へこのコードを入力するだけでよい。

 コードを発行する際には、コードが利用されたらアップロードされているファイルを破棄する、コードに有効期限を設定するといったことも可能なので、ごくプライベートなデータの受け渡しでも安心して利用できるだろう。

アップロード時にダウンロード用の専用コードを発行できるアップロード時にダウンロード用の専用コードを発行できる

ダウンロードコードを「CFDownloader」に入力すれば、アップロードしたファイルを取得可能ダウンロードコードを「CFDownloader」に入力すれば、アップロードしたファイルを取得可能

 なお、初回利用時にGoogleアカウントの登録を行う必要がある。編集部にて試用したところ“Google Apps”のアカウントでも問題なく利用できるようだ。

【著作権者】
KLab(株)
【対応OS】
Windows 2000/XP/Vista/7/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0.7(10/10/15)

(柳 英俊)