REVIEW(10/10/22)

複数バージョンのPHPを管理してサイトごとに切り替え「PHP Manager for IIS」

そのほかPHPを利用するにあたって便利な機能を多数搭載

「PHP Manager for IIS」v1.0「PHP Manager for IIS」v1.0

 「PHP Manager for IIS」は、インターネット インフォメーション サービス(IIS)の管理画面から複数バージョンのPHPを管理して、Webサイトごとに異なるバージョンのPHPを利用できるようにするソフト。Windows Vista/Server 2008/7に対応するフリーソフトで、“CodePlex”のプロジェクトページからダウンロードできる。

 本ソフトは、IISに複数バージョンのPHPを管理する機能を追加する。管理できるPHPのバージョンは5.x系統になっており、Windows Vista以降に搭載されるIIS 7/7.5でのみ利用可能だ。

 本ソフトをインストールすると、「インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー」の画面へ“PHP Manager”という項目が追加される。“PHP Manager”では、Windowsへインストール済みのPHPが登録可能で、Webサイトで利用するPHPのバージョンを手軽に切り替えることもできる。さらに、IISで複数のWebサイトを運用している場合は、それぞれのWebサイトで異なるバージョンのPHPを利用するように指定することも可能だ。

 そのほか“PHP Manager”では、PHPを利用するにあたって便利な機能を利用できる。たとえば、PHPの設定が最適化されていない場合に推奨設定を表示したり、“php.ini”や“PHP Extension”の設定をGUIで編集する、エラーレポートの出力先や出力内容をカスタマイズする、PHPが正常に動作するかチェックするために“phpinfo()”関数の出力内容を確認するといったことが可能だ。

それぞれのWebサイトで利用するPHPのバージョンを選択可能それぞれのWebサイトで利用するPHPのバージョンを選択可能

PHPの設定が最適化されていない場合に推奨設定を表示PHPの設定が最適化されていない場合に推奨設定を表示

“php.ini”や“PHP Extension”の設定をGUIで編集“php.ini”や“PHP Extension”の設定をGUIで編集

“phpinfo()”関数の出力内容を表示“phpinfo()”関数の出力内容を表示

「Microsoft Web Platform Installer(Web PI)」v3.0ベータ版「Microsoft Web Platform Installer(Web PI)」v3.0ベータ版

 なお、Windows環境へPHPをインストールするには「Microsoft Web Platform Installer(Web PI)」v3.0のベータ版を利用するのがおすすめ。現在、v5.2.14とv5.3.3の2つのバージョンを手軽にインストールすることができる。

【著作権者】
ruslany 氏
【対応OS】
Windows Vista/Server 2008/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0(10/09/29)

(柳 英俊)