杜のAndroid研究室

モバイルGoogleマップ以外の地図アプリを活用しよう!

「軽量マップ」「地図ロイド」「東京古い地図」「福山古い地図」

(12/04/18)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Androidに標準搭載されている「モバイルGoogleマップ」以外の地図アプリ「軽量マップ」「地図ロイド」「東京古い地図」「福山古い地図」の使い方と機能を紹介する。

高速起動し、雨量や地震の情報も表示できる「軽量マップ」

 「軽量マップ」は、高速起動する軽量な地図アプリ。GPSなどで現在地の位置情報を取得し、周辺の地図を表示できるほか、住所や施設名などのキーワードによる地図検索も可能。また、Androidの共有機能を使って「モバイルGoogleマップ」の代わりに起動することもできる。さらに、標準の地図に加えて、市区町村の境界が表示される“行政界地図”や“路線図”、“夜間モード”など計7種類の地図を切り替えて表示可能。

「軽量マップ」「軽量マップ」

画面上部の右から2番目の[地図の種類]ボタンから、表示する地図を選択可能画面上部の右から2番目の[地図の種類]ボタンから、表示する地図を選択可能

 地図には“レイヤー”を重ねて表示でき、レイヤーを表示することで国土交通省や“東京アメッシュ”のデータによる現在の雨量や降雨状況を地図上に表示して視覚的に確認できる。また、“地震情報”レイヤーを選択すると、日本周辺で起きた地震の最新10件を一覧でき、震源地や震度、マグニチュードなどを地図上で確認可能。

 メニューから[地図で開く]項目を選択すれば、「モバイルGoogleマップ」などのほかの地図アプリを起動し、表示していた地点を開くことができる。軽量マップは、経路検索やストリートビューなどの機能は備えていないので、これらを使いたいときは「モバイルGoogleマップ」に移動してから行うのがよいだろう。

雨量や地震の情報を“レイヤー”として地図に重ねて表示できる雨量や地震の情報を“レイヤー”として地図に重ねて表示できる

メニューの[地図で開く]項目から、「モバイルGoogleマップ」などのほかの地図アプリを起動し、表示していた地点を開くことが可能メニューの[地図で開く]項目から、「モバイルGoogleマップ」などのほかの地図アプリを起動し、表示していた地点を開くことが可能

【著作権者】
shisashi 氏
【対応OS】
Android 1.6以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.6.1(12/04/14)

複数地図を切り替えられる多機能な地図アプリ「地図ロイド」

 「地図ロイド」は、国土地理院が提供する電子国土の地形図のほか、Yahoo!地図やGoogleマップ、Googleマップの航空写真など、複数の地図を切り替えて閲覧できるアプリ。電子国土の地形図には等高線や地図記号といったほかの地図にはない情報が記載されており、山歩きをする際などに利用するとよいだろう。

 画面左下に表示される3つのボタンを選択して地図を切り替えることができ、同じ地点を複数の地図で見比べることが可能。画面上部には広域地図が小さく表示されるが、設定により非表示にすることもできる。画面右下の丸型ボタンを2度タッチするとコンパスモードとなり、向いている方向によって地図が自動で回転する。

「地図ロイド」「地図ロイド」

画面右下の丸型ボタンを2度タッチするとコンパスモードとなり、向いている方向によって地図が回転する画面右下の丸型ボタンを2度タッチするとコンパスモードとなり、向いている方向によって地図が回転する

 メニューの[地名検索]項目から地名や施設名、緯度経度などで地図検索が可能で、キーボード入力に加えて音声入力にも対応している。地図の中心地点をブックマークに登録することができ、登録した地点や地図検索した地点は目的地として設定可能。目的地を設定すると、地図の中心地点からの距離のほか、方向を矢印で確認することができる。また、画面左上の[i]ボタンを押すと、中心地点の住所を確認できるほか、ストリートビューのアプリで周辺の風景写真を確認したり、Googleマップ上でのURLを取得してメール送信することなどが可能。

メニューの[地名検索]項目から地名や施設名、緯度経度などで地図検索が可能メニューの[地名検索]項目から地名や施設名、緯度経度などで地図検索が可能

目的地を設定すると、地図の中心地点からの距離が表示され、方向を矢印で確認できる目的地を設定すると、地図の中心地点からの距離が表示され、方向を矢印で確認できる

 画面左側の一番上にある[測定]ボタンからは、地図上の複数地点を指定して、直線距離や合計距離、徒歩での所要時間を測定可能。その下の[現在地追尾]ボタンを押すと、位置情報を一定間隔ごとに取得し続けることで、移動経路を記録することができる。

 そのほか、端末のボリュームキーやシャッターボタンに操作を割り当てて、地図の拡大・縮小などを行うことも可能。なお、地図として“マピオン”を表示することも可能だが、標準・3D風という2種類の地図を閲覧できるだけで、地図検索や距離の測定などの機能は利用できない。

画面左上の[i]ボタンを押すと、中心地点の住所を確認できるほか、Googleマップ上でのURLを取得してメール送信することなどが可能画面左上の[i]ボタンを押すと、中心地点の住所を確認できるほか、Googleマップ上でのURLを取得してメール送信することなどが可能

地図上の複数地点を指定して、直線距離や合計距離、徒歩での所要時間を測定できる地図上の複数地点を指定して、直線距離や合計距離、徒歩での所要時間を測定できる

【著作権者】
kamoland 氏
【対応OS】
Android 1.5以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
7.13(12/04/14)

現在の地図と古い地図を見比べられる「東京古い地図」「福山古い地図」

 「東京古い地図」と「福山古い地図」は、Googleマップと明治時代の地図を切り替えて閲覧できるアプリだ。古地図とGoogleマップを切り替えて閲覧することで現在との地形の違いなどを発見できるだろう。「東京古い地図」は東京都と周辺県の一部地域、「福山古い地図」は広島県福山市に対応し、Googleマップのほか、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構が提供する“歴史的農業環境WMS配信サービス”の地図を閲覧可能。画面右上の地図のボタンを選択することで地図を切り替えて表示できる。

「東京古い地図」「東京古い地図」

「福山古い地図」「福山古い地図」

 画面左上の人型アイコンをドラッグし、青色で表示される道路上にアイコンをドロップすると、ストリートビューで周辺の風景写真を閲覧できる。また、メニューの[現在地]項目を選択すると、現在地を中心とした地図を表示可能。さらに、「東京古い地図」では、メニューの[都道府県/市区町村]項目から市区町村などを選択し、特定の地域の地図を表示することができる。

画面左上の人型アイコンをドラッグし、青色で表示される道路上にアイコンをドロップする画面左上の人型アイコンをドラッグし、青色で表示される道路上にアイコンをドロップする

ストリートビューでドロップした地点の周辺の風景写真を閲覧可能ストリートビューでドロップした地点の周辺の風景写真を閲覧可能

メニューの[現在地]項目を選択すると、現在地を中心とした地図を表示可能メニューの[現在地]項目を選択すると、現在地を中心とした地図を表示可能

「東京古い地図」では、市区町村などを選択して特定の地域の地図を表示できる「東京古い地図」では、市区町村などを選択して特定の地域の地図を表示できる

「東京古い地図」

【著作権者】
boiledorange73 氏
【対応OS】
Android 1.6以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.9.5(12/03/14)

「福山古い地図」

【著作権者】
boiledorange73 氏
【対応OS】
Android 1.6以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.9.0(11/09/15)

(ライターズハイ:鈴木 友博)