杜のAndroid研究室

第134回

“タグ”ですばやくフォルダ移動できるファイルマネージャー「フォルダタグ」

ファイルを“カート”に入れて一括操作でき、オンラインストレージとも連携

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、フォルダに“タグ”を付けて管理できるファイルマネージャー「フォルダタグ」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

特定のフォルダに“タグ”を設定して、すばやく開ける

「フォルダタグ」

 「フォルダタグ」は、特定のフォルダに“タグ”を付けて管理することで、すばやくフォルダを開けるファイルマネージャー。また、ファイルやフォルダを“カート”に入れ、一括でコピーや削除ができるなどの独自機能を備えるほか、プラグインを導入することで、“Dropbox”や“SkyDrive”などのオンラインストレージ上のファイルも扱うことが可能。

 本アプリにおける“タグ”は、整理のために用いられるような一般的な“タグ”の概念とは異なり、フォルダをすばやく移動するために使用するものとなっている。“タグ”によるファイル管理は、はじめに“タグ”を作成してそれに対応するフォルダを設定するという仕組み。

 起動画面右上の[ADD]ボタンを押し、表示されるメニューの[Local storage]項目を選択することで新たな“タグ”を作成できる。“タグ”を作成すると、端末内のルートフォルダが表示されるので、フォルダを選択していき、“タグ”を設定したいフォルダを開こう。画面下部中央のフォルダパスが表示されたボタンを押し、メニューの[ホーム設定]項目を選択すれば、現在開いているフォルダを“タグ”の“ホームフォルダ”として設定可能。

[ADD]ボタンを押し、メニューの[Local storage]項目を選択して新たな“タグ”を作成可能
画面下部中央のボタンから[ホーム設定]項目を選択すれば、現在開いているフォルダを“タグ”の“ホームフォルダ”としてできる

 同様の手順で複数の“タグ”を作成したら、画面左上のボタンからのポップアップメニューで“タグ”を切り替えて目的のフォルダを表示できるようになる。ただし、“タグ”を選択した際には、前回その“タグ”で閲覧していた最後のフォルダが表示される仕組み。“ホームフォルダ”を開くには、画面下部中央のボタンのメニューから[ホームに移動]項目を選択すればよい。

画面左上のメニューから“タグ”を切り替えられる
[ホームに移動]項目を選択すれば、現在の“タグ”の“ホームフォルダ”を開ける

ファイルを“カート”に入れて、一括でコピー・移動・削除

 ファイルやフォルダの操作では、一覧されたファイルをタップして外部の画像ビューワーやドキュメントビューワーなどで閲覧できるほか、ファイルを長押しすると表示されるポップアップで削除やファイル名の変更を行える。また、画面下部中央のボタンを押したときのメニューの[さらに…]項目を選択したときのポップアップから、新規フォルダを作成することも可能。

ファイルを長押しすると表示されるポップアップから削除やファイル名の変更を行える
現在開いているフォルダ内に、新規フォルダを作成することも可能

 本アプリの特徴のひとつが“カート”機能によるファイルの一括操作だ。一覧されたファイルの右側にある[>]ボタンをタップし、メニューから[カートに追加]項目を選択することでファイルを“カート”に追加可能。画面右下のショッピングカート型アイコンをタップすると、“カート”に追加したファイルやフォルダを一覧して、一括でコピーや削除を行える。

ファイルの右側にある[>]ボタンをタップし、メニューで[カートに追加]項目を選択することで“カート”に追加可能
画面右下のショッピングカート型アイコンをタップすると、“カート”画面が表示される

 画面上部の“CART”の右側にある[コピー]ボタンを押すとポップアップが表示され、コピー先のフォルダなどを確認しながら“カート”内のファイルを一括でコピー可能。なお、コピー先には画面上部で選択している“タグ”のフォルダが指定される。また、その右側の[×]ボタンからはファイルを一括削除でき、ファイルの一括コピーを行ったあとに一括削除することで、実質的な“移動”の操作も行うことが可能だ。

 なお、“カート”画面を横画面で表示すると2ペインとなり、左側にコピー先のフォルダ、右側に“カート”が表示される。また、画面右下のショッピングカート型アイコンを再びタップすれば、“カート”画面を閉じて、ファイル一覧画面に戻ることが可能。

“カート”内のファイルを指定フォルダに一括でコピーできる
横画面で表示すると、コピー先のフォルダと“カート”を同時に確認することが可能

プラグイン導入により、“Dropbox”などのオンラインストレージにもアクセス

 本アプリのプラグインである「フォルダタグ for クラウド (Dropbox)」「フォルダタグ for SkyDrive」「フォルダタグ for Google Drive」といった各アプリをインストールすることで、“Dropbox”“SkyDrive”“Google ドライブ”という各オンラインストレージにアクセスしてファイルを操作することが可能になる。プラグインのインストール後、画面右上の[ADD]ボタンを押すと、オンラインストレージのメニューが表示され、アカウントの設定とアクセス許可を行うことで、ストレージ上のフォルダを閲覧して“タグ”を設定可能。

 “タグ”を設定したフォルダは端末内のフォルダと同様に扱うことができ、例えば、端末内のファイルをオンラインストレージにコピーしたり、反対にオンラインストレージのファイルを端末内にコピーすることが可能になる。また、オンラインストレージのファイルを別のオンラインストレージにコピーすることも可能。ただし、Google ドライブの“Google ドキュメント”形式のファイルは、端末内や別のオンラインストレージにコピーできない。

[ADD]ボタンから表示されるメニューで各オンラインストレージを選択すると、ストレージ上のフォルダに“タグ”を設定可能
オンラインストレージ上の“タグ”を設定したフォルダは、端末内のフォルダとシームレスに扱える

 なお、プラグインをインストールすると、ファイルやフォルダがひとつも存在しない画面でアプリ内に広告が表示されるようになる。そのほか、FTPサーバーやWindowsネットワークのPCなどにアクセスしてファイルを操作できるプラグインも用意されていて、全6種類のプラグインをすべてインストールすれば、広告を非表示にすることが可能。

「フォルダタグ」
【著作権者】
(有)キタソフト
【対応OS】
Android 2.2以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.5(13/02/23)

(ライターズハイ:鈴木 友博)