杜のAndroid研究室

第151回

デザインを一新した音声・ビデオ・テキストチャットアプリ「Skype」

テキストチャットをすばやく開始でき、ビデオメッセージも送信可能

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、音声・ビデオ・テキストチャットアプリ「Skype」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介する。

インターフェイスが刷新され、チャットをすばやく開始可能に

「Skype」

 「Skype」は、パソコンでも定番の音声・ビデオ・テキストチャットサービス“Skype”のクライアントアプリ。Android版のほかにWindows/Mac/iOS/Windows Phone版など、各OSに対応したクライアントが提供されており、さまざまな端末のSkypeユーザーと無料で音声・ビデオ・テキストチャットを楽しめるのが特長。さらに、有料の“Skypeクレジット”を購入したり、“月額プラン”に加入することで、世界中の固定電話や携帯電話へ電話をかけることも可能。また、2011年10月にMicrosoftに買収されたことから、2012年10月からは“Microsoftアカウント”(Windows Live ID)によるログインがサポートされている。

 「Skype」はすでに本連載でも取り上げているが、その後もバージョンアップを重ねており、ビデオチャットや“ビデオメッセージ”の送信が可能となったほか、最新版のv4.0ではインターフェイスの刷新も行われているので改めて紹介しよう。

 初回起動時にはログイン画面が表示され、既存のSkypeアカウントまたは“Microsoftアカウント”を用いてログインできる。また、Skypeアカウントを新規作成してログインすることも可能。

 ログイン後の画面はタブ切り替え型となっていて、画面を左右にフリックしたり、画面上部のタブを選択することで、[最近][お気に入り][連絡先]タブを切り替えて表示可能。[最近]タブには、最近テキスト・ビデオ・音声チャットを行った相手のユーザーが、[お気に入り]タブにはSkype上で“お気に入り”に登録したユーザーが表示される。また、[連絡先]タブを選択すると、Skype上の“連絡先”に登録している全ユーザーを一覧表示することが可能。

既存のSkypeアカウントまたは“Microsoftアカウント”でログインでき、Skypeアカウントの新規作成も可能
左右のフリックなどで[最近][お気に入り][連絡先]タブを切り替えられる

テキスト・絵文字に加えて、ファイルや“ビデオメッセージ”を送信可能

 [最近]タブなどの一覧からユーザーをタップするとテキストチャット画面が表示され、画面下部の“ここにメッセージを入力”欄をタップすることで、すばやくテキストチャットを開始できる。テキストチャットでは、日本語入力アプリによるテキスト入力のほか、入力欄右側の絵文字ボタンをタップし、一覧から感情などを表す絵文字アイコン“エモーティコン”を選択して入力可能。

[最近]タブなどの一覧からユーザーをタップするとテキストチャット画面が表示され、すばやくチャットを開始できる
感情などを表す絵文字アイコン“エモーティコン”の入力も可能

 また、入力欄左側の[+]ボタンをタップして表示されるポップアップメニューで[ファイル]項目を選択すると、ファイルマネージャーなどで端末内のファイルを選択して送信できる。相手ユーザーがチャット上で[受信]ボタンを押すことでファイル送信が行われる仕組みで、相手の許可がないとファイルは送信できない。

 [+]ボタンから表示されるポップアップメニューの[ビデオメッセージ]項目を選択すると、インカメラが起動してその場で撮影した“ビデオメッセージ”を送信可能。最大3分の動画を撮影でき、メインカメラに切り替えて撮影することも可能。撮影後の画面で[送信]ボタンをタップすると、“ビデオメッセージ”が送信される。なお、通常のファイル送信とは異なり、“ビデオメッセージ”の送信には相手ユーザーの許可が必要ないため、相手がオフラインでも送信可能。

 また、複数人でのグループによるテキストチャットにも対応しており、画面右下の人型アイコンから参加者を追加できる。画面上部にユーザー名の一部を入力して表示されるポップアップリストや、右側の手帳型アイコンをタップして表示される“連絡先”一覧からユーザーを選択して、ほかのユーザーをチャットに招待することが可能。

入力欄左側の[+]ボタンから、端末内のファイルやカメラで撮影した“ビデオメッセージ”を送信可能
ほかのユーザーを招待して、複数人によるテキストチャットも可能

テキストチャット画面からビデオ・音声チャットを発信可能

 ビデオチャットや音声チャットを発信する際は、テキストチャット画面左下のビデオカメラ型アイコンまたは受話器型アイコンをタップしよう。音声チャットは通常の通話と同じように端末を耳に当てて会話できるほか、画面右下の携帯電話型ボタンをタップし、スピーカー型ボタンに切り替えることで、ハンズフリーでの会話も楽しめる。また、音声チャット画面左下のビデオカメラ型ボタンをタップすれば、インカメラを起動してビデオチャットに切り替え可能。さらに、音声チャットを続けたままテキストチャットを同時進行で行うこともできる。

 ビデオチャット時に相手ユーザーもカメラをONにしている場合は、画面に相手側の映像が大きく表示され、自分側の映像が右下のウィンドウに小さく表示されて会話できる。相手がカメラをOFFにしている場合は、自分側の映像のみが画面に大きく表示される仕組み。チャット中の画面をタップすることで、カメラをOFFにしたりビデオチャットを終了できるボタンを表示可能。また、ビデオチャットの呼び出し時に画面左下のボタンをタップすれば、“ビデオメッセージ”の撮影に切り替えられる。相手ユーザーの応答がない場合などに、“ビデオメッセージ”で用件を伝えることができて便利。

音声チャット時の画面のボタンからは、スピーカーを使用したハンズフリー通話やビデオチャットへの切り替えも可能
ビデオチャット時の画面をタップすると、カメラをOFFにしたりチャットを終了するメニューボタンが表示される

 音声チャットやビデオチャットの着信があった際には、画面に相手のユーザーアイコンが拡大表示され、画面下部に表示される緑色の受話器型ボタンやビデオカメラボタンをタップすることで応答可能。また、赤色の受話器型ボタンを押せば着信を終了できる。

ビデオチャットの呼び出し時の画面で左下のボタンをタップすれば、“ビデオメッセージ”の撮影に切り替えられる
ビデオチャットの着信画面では、ビデオチャットや音声チャットでの応答、着信終了を選択可能

“Skypeクレジット”などを使用して固定・携帯電話にも発信できる

 ログイン後の画面で左下の受話器型ボタンをタップすると、電話アプリのようなダイアルパッド画面が表示され、国番号に続けて電話番号を入力することで、世界中の固定電話や携帯電話に“Skypeクレジット”などを使用して電話をかけられる。発信した先の電話番号は[最近]タブに履歴として表示され、長押ししたときのメニューからSkype上の“連絡先”に登録可能。また、Android標準の連絡先アプリなどから通話発信するときに、ポップアップメニューで[Skype]を選択すれば、端末の連絡先に登録してある電話帳に「Skype」を使って電話をかけられる。

電話番号を入力して、固定電話や携帯電話へ有料で電話をかけられる
連絡先アプリなどから通話発信する際に「Skype」を使って発信することも可能

 “Skypeクレジット”は、あらかじめ購入した金額から通話料金が引かれていく仕組みで、7月10日現在の日本国内の固定電話への通話料金は1分3.22円、携帯電話への通話は1分17.50円となっている。なお、1回の通話ごとに接続料金として、さらに9.90円が必要。また、固定電話へのみ、または固定電話と携帯電話への一定時間の通話が月額料金で可能な“月額プラン”も複数用意されている。

 ログイン後の画面で右上に表示されている自分のユーザーアイコンをタップするとプロフィール画面が表示される。プロフィール画面では、ログイン状態をほかのユーザーから隠したり、ムードメッセージを編集できるほか、ユーザーアイコンに端末内の画像を設定することなどが可能。また、“Skypeクレジット“の残金の確認や追加購入、“月額プラン”の購入も行える。

 なお、本アプリは常駐型となっており、戻るボタンやホームボタンでアプリを閉じてもバックグラウンドで動作し続け、ステータスバーにアイコンが表示される。そのため、本アプリの画面を表示していなくても、音声チャットやビデオチャットの着信があったときには着信画面が表示され通話を開始できるほか、不在着信やテキストチャットの着信も通知領域で確認することが可能。なお、バッテリーを節約したいときなど、バックグラウンドでの起動を終了したいときには、プロフィール画面のメニューから[サインアウト]項目を選択し、サインアウトすればよい。

プロフィール画面では、ムードメッセージの編集や“Skypeクレジット”の購入などを行える
プロフィール画面のメニューからサインアウトすることで、バックグラウンドでの起動を終了できる
「Skype」
【著作権者】
Skypeおよび/またはMicrosoft
【対応OS】
端末により異なる(編集部にてAndroid 4.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
端末により異なる(13/07/01)

(ライターズハイ:鈴木 友博)