位置情報SNS“Foursquare”の新しいチェックインアプリ「Swarm」

　『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android（アンドロイド）”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、位置情報を使ったソーシャルネットワーキングサービス“Foursquare”が提供する新アプリ「Swarm」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

ソーシャル機能に特化した“Foursquare”のチェックインアプリ

「Swarm」

FacebookまたはFoursquareのアカウントでログインするか、新規会員登録することで利用可能

　「Swarm」は、位置情報SNS“Foursquare”の新しいチェックインアプリ。従来のクライアントアプリ「Foursquare」よりもソーシャル機能に特化しているのが特長で、Foursquareでのチェックインをより手間なく行えるほか、近くにいる友達をすばやく探し、メッセージを送ったり、落ち合うことなどが可能。また、複数の友人に集合を呼びかけることもできる。

　利用するにはログインが必要となり、初回起動時に表示される画面からFacebookまたはFoursquareのアカウントでログインできるほか、氏名やメールアドレス、性別、年齢などを入力して会員登録を行うことができる。

　Foursquareアカウントでログインした場合、Foursquareの“友達”がそのまま引き継がれて、本アプリでも交流することが可能。また、新規登録の場合でも、Facebookの“友達”やTwitterのフォロワー、端末のアドレス帳からFoursquareのユーザーを探し、友達申請を行うことができる。相手に承認されれば、“友達”になって本アプリでの交流が可能になる仕組みだ。

現在地の近くでチェックインした“友達”をすばやく探せる

　起動画面はタブ切り替え型となっており、画面を左右にフリックすることで切り替えを行える。一番左側のタブでは、現在地の近くで最近チェックインした“友達”を探すことができ、“150m圏内”や“1.5km圏内”など、現在地からの距離に応じて各ユーザーのアイコンが表示されて確認可能。

　各ユーザーのアイコンをタップすると、画面下部にメニューが表示され、受話器型ボタンや［SMS］ボタンから電話をかけたり、SMSを送信することが可能。また、画面最下部では、そのユーザーがチェックインしたスポットを確認できるほか、右側のハート型アイコンをタップして、チェックインに“いいね！”を付けられる。さらに、スポットをタップすれば詳細画面が表示され、画面下部の入力エリアからコメントを書き込むことも可能。

　また、左から2番目の［リスト］タブでは、“友達”や自分のチェックイン履歴が時系列で一覧表示される。一覧上でもハート型アイコンをタップして“いいね！”を付けられるほか、それぞれのチェックインを選択し、詳細画面でコメントを書き込むことが可能だ。

　なお、チェックインに対して書き込んだコメントは、相手のユーザーの“友達”であれば誰でも閲覧できる。そのため、個人的なメッセージを送りたいときは、前述のSMSを利用するのがよいだろう。

現在地の近くにいる“友達”のアイコンが距離に応じて並んで表示される

ユーザーアイコンをタップして表示されるメニューから電話をかけたり、SMSを送信できる

チェックインの詳細画面では“いいね！”を付けたり、コメントを書き込める

“友達”や自分のチェックイン履歴を時系列で一覧表示できる

“地域共有”をONにすると、位置情報を自動で更新して共有可能

　「Swarm」では、場所を移動するごとにチェックインをする必要はなく、起動画面上部のバーを右へスワイプして“地域共有”をONにするだけで、“友達”におおまかな位置情報を共有することができる。“地域共有”をONにしている間は、GPS機能により位置情報が自動で更新される仕組みで、画面上部のバーを再びスワイプすれば、“地域共有”をOFFにして位置情報の更新を止めることが可能だ。

　また、従来の「Foursquare」のように、詳細な場所や店でチェックインすることもできる。画面上部のバーの右側にある［チェックイン］ボタンをタップすることで、チェックイン画面を表示可能。チェックイン画面では、今いるスポットを周辺の一覧から選択し、コメントを入力したり、気分や飲食物などを表す“ステッカー”を選択してチェックインを行える。

　また、チェックイン時には写真を撮影して添付できるほか、一緒にいる“友達”のユーザー名をコメント欄へ入力して設定し、複数人によるチェックインを他の“友達”に知らせることも可能。“友達”のユーザー名は、一部分を入力すると合致するユーザー名がポップアップしてすばやく入力できる仕組み。なお、自分のチェックイン履歴は、自分のユーザーアイコンをタップして表示される“プロフィール”画面下部で閲覧することができる。

各スポットにおいて、コメントを入力したり、“ステッカー”を選択してチェックインできる

チェックイン時に一緒にいる“友達”のユーザー名を設定することもできる

“プラン”を作成して、近くにいる“友達”に呼びかける

　起動画面の左から3番目にある［プラン］タブでは、“プラン”を作成して近くにいる“友達”に集合を呼びかけたり、一緒に行く人を募集可能。［プランを作成する］ボタンから、たとえば、“今から一緒に○○に行きませんか？”といった“プラン”を作成すると、同じ市区町村区にいる“友達”に通知が行われる。

　通知を受け取ったユーザーは、詳細画面で［興味があります］ボタンをタップして意思表明できるほか、画面下部の入力エリアからコメントを書き込むことが可能。“プラン”の作成者や招待されたユーザー同士でメッセージをやりとりし、集合場所や時間などを決めることができる。

［プラン］タブでは、“プラン”を作成して、近くの“友達”に呼びかけられる

“プラン”の詳細画面では、“興味があります”と意思表明したり、コメントを書き込める

“友達”が近くでチェックインしたことを知らせる設定もOK

　本アプリによる通知は、近くにいる“友達”が“プラン”を作成したときや、自分のチェックインにコメントが書き込まれたり、“いいね！”が付けられたときなどに随時行われる。また、“友達”がチェックインしたときの通知はユーザー別に設定可能で、すべてのチェックインを通知するほか、自分がいる市区町村でチェックインしたときのみ通知することも可能。もちろん、そのユーザーのチェックインの通知をすべてOFFにすることもできる。チェックイン通知は各ユーザーのアイコンをタップして表示される“プロフィール”画面から設定可能。

　また、自分の“プロフィール”画面の右上にある歯車型ボタンをタップすれば、設定画面を表示でき、［通知設定］項目において、さまざまな通知のON/OFFを設定できる。

“友達”がチェックインしたときの通知は、ユーザー別に設定できる

設定画面では、さまざまな通知のON/OFFを設定できる