いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】「令和1年」ではなくて「令和元年」!エクセルで新元号最初の年を「元年」と表示するテク

「令和1年6月17日」を「令和元年6月17日」と表示したい!

 元号が「平成」から「令和」が変わり、1か月以上がたちましたね。徐々に「令和」という響きが耳になじんできているのではないでしょうか。

 最近では、請求書の日付や名簿の生年月日など、日付を入力する際に西暦で入力する機会も多いと思いますが、まだまだ和暦が使われる場面は多いと思います。

 作成したExcel資料の中で、日付を「令和元年6月17日」のように表示したいのに「令和1年」と表示されて困っていませんか。資料の中で使用されているのが1カ所だけなら、文字列で「令和元年」と入力してしまおうという読者もいるかもしれませんね。でも、計算に使用されるようなセルだとベタ書きは避けたいところです。

 そこで今回は、Excelで日付を和暦表示する時に、「令和」の最初の年を「1年」ではなく「元年」と表示する方法を解説します。「令和元年」と表示したいのは、令和が始まった2019年5月1日から、その年の終わりの2019年12月31日までの期間ですよね。したがって、具体的には「2019年5月1日~2019年12月31日」の期間を「令和元年」と表示する設定を行います。

 なお、Excelにおける新元号「令和」は、Microsoftの自動更新プログラムにより対応されています。この記事どおりに操作しても、和暦が「令和」と表示されない場合は、Microsoftのサイトを参照してみてください。

日付データを西暦から和暦に変換する

 「令和1年」を「令和元年」と表示する設定を行う前に、まず西暦で入力された日付を和暦に変換してみましょう。次の「顧客・契約管理表」にあるD列(①)とF列(②)に入力された西暦の日付データを和暦に変更してみます。

 まず、D列とF列で日付が入力されているセル範囲をまとめて選択します。離れたセル範囲を選択する場合は[Ctrl]キーを使います。セル範囲D4:D10をドラッグして選択したら(③)、[Ctrl]キーを押します(④)。そして[Ctrl]キーを押したまま、セル範囲F4:F10をドラッグして選択(⑤)します。

 続けて、[ホーム]タブ(⑥)→[数値]グループの右下にある矢印(⑦)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。[表示形式]タブ(⑧)をクリックして、画面左側の[分類]欄から[日付](⑨)を選択します。画面の下側に表示される[カレンダーの種類]欄のドロップダウンリストから[和暦](⑩)を選択します。

 ダイアログボックス中央にある[種類]欄から、表示させたい形式(⑪)をクリックします。なお、ここで表示される「平成24年3月14日」という日付は例なので、特に気にする必要はありません。[サンプル]欄(⑫)に、実際に表示形式が適用された状態が表示されます。

 設定が終わったら[OK](⑬)を押して、ダイアログボックスを閉じます。

 D列とF列に入力された西暦が和暦に変換されましたね(⑭)。

2019年5月1日~2019年12月31日の期間だけ「令和元年」と表示させる

 前項では、「顧客・契約管理表」に入力されている日付を和暦に変換しました。ここでは3か所「令和1年」と表示されてしまっているセルがありますね(①)。この項では、これらの箇所を「令和元年」と表示する方法を解説します。

 令和の日付が入力されているセル範囲F4:F10(②)を選択して、[ホーム]タブ(③)→[条件付き書式](④)→[新しいルール](⑤)をクリックします。

 [新しい書式ルール]ダイアログボックスが表示されるので、[ルールの種類を選択してください]欄から[指定の値を含むセルだけを書式設定](⑥)を選択します。[ルールの内容を編集してください]欄では、左から[セルの値](⑦)、[次の値の間](⑧)を選択し、次の入力欄には「2019/5/1」(⑨)、「2019/12/31」(⑩)と入力します。これで、「セルの日付が2019/5/1~2019/12/31の期間の時」というルールを設定したことになります。

 続けて、設定したルールに当てはまる場合に適用する書式を設定します。[書式](⑪)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。[表示形式]タブ(⑫)をクリックして、[分類]欄から[ユーザー定義](⑬)をクリックします。[種類]欄に「"令和元年"m"月"d"日"」(⑭)と入力します。これで、先ほどの[新しい書式ルール]ダイアログボックスで設定した条件に当てはまる場合に、年の部分が「令和元年」と表示されるようになります。

 設定を終えたら[OK](⑮)をクリックします。

 再び[新しい書式ルール]ダイアログボックスに戻るので、プレビュー欄に「令和元年」(⑯)と表示されていることを確認します。なお、「1月1日」の部分は例なので、特に気にする必要はありません。

 確認を終えたら、[OK](⑰)をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

 すると、先ほど「令和1年」と表示されていた3か所が「令和元年」と表示されるようになりましたね!

「令和1年」を「令和元年」と表示する方法を同僚にも教えてあげよう!

 今回は、Excelで日付を和暦で表示する際、令和の最初の1年(2019年5月1日~2019年12月31日)を「令和元年」と表示する方法を解説しました。

 元号が変わってから、日付の表示に苦戦しているという読者は多いのではないでしょうか。本当は和暦で表示したいのに、「元年」の表示の仕方がわからずにやむなく西暦に変更していたという人もいるかもしれません。今回解説した方法を参考に「令和元年」と表示させてみてくださいね!

 また周りを見回すと、「元年」の表示方法がわからずに困っている同僚やお客さんも結構いるかもしれません。教えてあげると喜ばれると思いますよ。ぜひトライしてみてくださいね。

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