インディーゲーム・週間ダイジェスト

インディーゲーム・週間ダイジェスト(11月第1週)

80年代BBS体験型アドベンチャーゲーム「Digital: A Love Story」日本語版公開 ほか

 1980年代の架空のコンピューターネットワークを舞台にしたアドベンチャーゲーム「Digital: A Love Story」の日本語版が公開された。

 本作は、カナダのインディーゲーム開発者、Christine Love氏が2010年に公開した作品で同氏の処女作。OSのデスクトップを模した画面で電話番号とパスワードをタイプしてBBS(電子掲示板)へダイヤルアップし、メッセージを読んで反応(返信ボタンを押す)ことで新しいメッセージが届き物語が進んでいく。

 物語はオンラインで出逢った相手とのロマンスから、ネットワークの裏に潜む陰謀に立ち向かうミステリーへと展開。時にはハッキングも行いながら複数のBBSを渡り歩き、さまざまなユーザーと交流しながら真実へと迫っていく。アーカイブされた文書を読んで反応することでゲームが進んでいくというスタイルなどは、同氏が2012年にリリースした作品「Analogue: A Hate Story」(日本語版の紹介記事)にも共通するもので、同作の原型という観点からも興味深い内容となっている。

 「Digital: A Love Story」日本語版は、インディーゲームの座談会イベントなどを開催している有志コミュニティHotline Tokyoのプロデュースによりローカライズが行われた。原作、日本語版ともに無償で公開されており、プレイ時間は2時間程度。

「Digital: A Love Story」日本語版

 また、以前よりコンシューマ版の開発が告知されていた、ZENITH BLUEのハイスピード3Dアクションゲーム「巫剣神威控」(PC版の紹介記事)の発売日が決定。11月20日に、PS4版とXbox One版がリリースされる。PS4版はPLAYISMによるパブリッシングで、Xbox One版は開発・発売ともにZENITH BLUE自身によるものとなる。

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(中村 友次郎)