『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、アニメのようなカットイン演出が魅力のアクションMORPG「エルソード（ELSWORD）」を紹介しよう。

簡単操作でド派手なアクション、基本無料でまずは味見

　「エルソード」は、“ハンゲーム”や“NAVER”で知られるNHN Japanが運営する、アクション性の高いインターネットゲーム。基本的には無料でゲームをプレイすることが可能だが、有料のアイテムを購入することでゲームを優位に進めたり、キャラクターの見た目などを変更できる。

　必殺技の発動時にアニメのようなカットインが挿入される、迫力満点のバトルが手軽に楽しめるのが特長。必殺技はワンボタンで即発動し、そのほか基本操作はカーソルキーで移動、攻撃ボタンは2つのみ。横スクロール型のグラフィックで、視点の切り替えもなくシンプルな操作性になっており、アクションゲーム初心者でもすぐに楽しめる。

　いわゆるMORPGのシステムが採用されており、ゲームのメイン部分となるダンジョン自体と、買い物などを行う街やパーティを募る場所が完全に分離されている。街やパーティを募る場所ではほかのユーザーと自由にコミュニケーションをとることが可能だが、ダンジョン内にはパーティメンバーのみが参加できる仕組み。

　ダンジョンは1回10分程度でクリアできる上、パーティ募集時に頭の上に看板が表示され、どのダンジョンに潜入したいのかなどが一目でわかるようになっている。また本作には“疲労度”と呼ばれるシステムが採用されており、1日のうちダンジョンに入れる回数がパーセンテージで表示される。ただし本作の“疲労度”にはかなり余裕があるため、そこまで“疲労度”を気にする必要はないだろう。

　基本無料のアイテム課金制だが、本作では初めから課金サービスを利用しなくても、十分にゲームを吟味することが可能。というのも、MMO/MORPGではアイテムを保存しておく“インベントリ”を課金アイテムによって拡張し、保存できるアイテムを増やすことが“課金の一歩”になることが多いが、本作のインベントリは初期状態でもそれほど窮屈ではないためだ。ゲームに慣れてきて、より快適なプレイを求めたとき、初めて課金サービスを活用すればよいだろう。

コンボと必殺技を覚えてより深く本作を味わう

　本作では6種類のキャラクターから使用するキャラクターを選択できる。キャラクターごとに職業や使用する武器が決められているが、基本的な操作方法はどのキャラクターも同じ。ただし、ジャンプ中にできる動作などがキャラクターごとに異なるため、キャラクターによってかなり印象が変わってくるはずだ。また各キャラクターにはボイスが用意されており、たとえば魔法使いの少女“アイシャ”の声は声優の釘宮理恵が担当する。

　本作は、カーソルキーと2つの攻撃ボタン、必殺技ボタンを押すだけで遊べる。ただし、より深く本作を味わうためには、カーソルキーと2つの攻撃ボタンを組み合わせた“コンボ”を覚える必要がある。コンボには［Z］→［Z］→［Z］→［↓＋Z］などいくつかのパターンが用意されている。コンボで重要なのが、敵キャラクターをダウンさせないこと。本作では、敵キャラクターがダウンしている間は、与えられるダメージ量が大幅に減少してしまうのだ。とくにパーティプレイをしている際はこれに注意するとよいだろう。

　必殺技は多数存在するなかから、好みのものを選んで複数セットしておく仕組み。必殺技には敵モンスターへ攻撃を行うもののほか、パーティメンバーの能力を上昇させるものなども用意されている。攻撃用の必殺技も、種類によってダメージを与えられる範囲や消費するMPなどが異なるため、どれをセットしていいのか初めは戸惑うだろう。

底なしの奥深さへ浸かれ

　必殺技は、レベルアップによって獲得できるポイントを割り振ることで、新しい必殺技を習得したり、必殺技を強化することが可能。初めはどの必殺技へポイントを割り振っていいのかわからず、自分のプレイには必要性の低い必殺技へポイントを使ってしまうことも多いだろう。割り振ってしまったポイントをリセットしたい場合には、課金サービスの“エルコインショップ”で販売されている“スキルリセットメダル”を購入するのもよいかもしれない。また、強さを目指して武器を強化したいという場合にも、“エルコインショップ”で販売されているアイテムが必要となる。

　さらに本作には、プレイヤー同士で戦う対人戦も用意されている。本作の対人戦はただ単に課金サービスを活用したからといって勝てるものではない。ダンジョンプレイを重ねていくことでキャラクターを自在に操れるようになったり、各キャラクターの必殺技の特性を覚えていくことで、本作の奥深さを知るとともに、その深さを求めるようになるだろう。