週末ゲーム

第627回

名作「Age of Empires」が無料アプリで復活、タッチデバイス向けの「Age of Empires: Castle Siege」

歴史上の“英雄”たちも登場。文明を発展させつつ強力な軍隊を育て、世界を制覇せよ!

「Age of Empires: Castle Siege」

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームの中から、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は往年の名作「Age of Empires(エイジ オブ エンパイア)」をタッチデバイス向けにリメイクした「Age of Empires: Castle Siege」を紹介しよう。

RTSの傑作「Age of Empires」の名前を受け継ぐ

 「Age of Empires」シリーズといえば、リアルタイムストラテジー(RTS)ゲームの傑作として名高い。プレイヤーはさまざまな文明の中から1つを選んでその指導者となり、技術の研究や施設の建設を進めながら、自分の文明を発展させる。そして強力な軍隊を育て上げ、敵の文明を滅ぼすのが目標。ターン制のゲームとは異なり、すべてがリアルタイムで進展するため、的確な状況判断と対応力が問われる点がエキサイティングだ。

 「Age of Empires: Castle Siege」は、その「Age of Empires」シリーズの流れをくむ作品。タブレットやスマートフォンでも快適に遊べるようにアレンジされているため、オリジナルの「Age of Empires」シリーズとは異なる部分もあるが、文明や都市を育てる楽しみや、戦略要素とアクション要素が両立された戦闘システムは健在。同一の“Microsoft アカウント”でサインインしていればどこでもプレイできるので、ちょっとした空き時間にスマートフォン(iOS/Windows Mobile)で資源を回収するなんてこともできる。最新版では日本語もサポートされているので、安心してプレイできるだろう。

文明を選択しよう!

 「Age of Empires: Castle Siege」の舞台は、中世のヨーロッパ。文明はブリトン・フランク・チュートン騎士団・キエフ大公国・ビザンツ帝国・サラセンの6つから選択できる。文明は途中で変更することができるので、あまり深く考えず、好みの文明を選択すればよいだろう。

ブリトン・フランク・チュートン騎士団・キエフ大公国・ビザンツ帝国・サラセンという6つの文明から1つを選択する
ビザンツ帝国(東ローマ帝国)を選択。英雄“ベルサリウス”や、ギリシア火炎薬を操る固有のユニット“火炎筒兵”などを操ることができる。なお、他の文明の英雄や固有のユニットも入手できるほか、途中で文明を変更することもできるので、文明の選択に神経質になる必要はあまりない

 “Castle Siege(包囲攻城戦)”の名前の通り、本作のテーマは守城と攻城。内政フェイズで城を発展させ、防備を固めると同時に、敵の城を陥とせるだけの強大な軍隊を育て上げる。そして戦争フェイズで敵のユーザーの城に攻め込み、巧みにユニットを配置・操作して攻略するのが目的となる。

最初はただの荒れ地。内政フェイズで施設を充実させ、新しい技術やユニットを開発し、強力な軍隊を育てよう!
戦争フェイズでは、敵のユーザーの城に攻め込み、巧みにユニットを配置・操作して攻略するのが目的となる
文明は“蛮族の時代”からスタート

 それぞれの文明は“蛮族の時代”から始まり、町の中心にある“天守”をアップグレードしていくことで次の時代へ進むことが可能。時代を経るにつれて、作成できる施設の数や種類、開発可能な技術などが増え、城を発展させていくことが可能で、この辺りには「Age of Empires」シリーズの面影が十分に感じられる。

箱庭系ゲームを思わせる内政フェイズ

 「Age of Empires: Castle Siege」が旧来の「Age of Empires」シリーズと大きく異なるのは、内政フェイズと戦争フェイズが分かれている点だ。そのためリアルタイム性は半減してしまっているが、その分、内政フェイズは箱庭系ゲームのような感覚で、自分のペースで楽しめる。

 内政フェイズでは、食料・木・石という3つの資源を集めながら、施設の建設を行う。施設の建設は“市場”で施設を選択し、マップで建設する位置を指定するだけ。一定の待機時間が経過すると完成し、機能するようになる。施設の再配置はノーコストで行えるので、最初は場所にこだわる必要はない。

 施設には資源を生産・備蓄するものや、城の防衛機能を高めるもの、戦闘ユニットを生産するもの、技術研究や戦闘ユニットのグレードアップを行うものなどがある。どれも重要なものばかりだが、まず建設したいのは資源を生産する施設だ。

 生産施設は定期的に資源を生産し、タップすることで資源を回収可能。資源を消費することで施設そのものをアップグレードし、生産効率を高めることができる。

“市場”で施設を選択し、マップで建設する位置を指定
木を生産できる“製造所”。アップグレードすれば生産効率を高めることができる

 資源を最大いくつまで備蓄できるかは、資源を備蓄する施設の数とレベルによる。“天守”のアップグレードには大量の資源備蓄が必要なので、備蓄施設の増強もバランスよく進めていきたい。

 なお、同時に建設・アップグレードできる施設の数は限られている。また、建設やアップグレードにかかる時間はレベルに応じて延びていき、中盤以降になると軽く1日以上かかることも珍しくない。

 この待ち時間は、デイリーボーナスで獲得できる“ゴールド”(アプリ内課金で購入することも可能)で短縮することが可能。デイリーボーナスで獲得できるゴールドの数は“天守”に通じる街道が多ければ多いほどが増えるが、そのためには守備上の弱点となる門を設置したりしなければならない。塔や罠などを仕掛けて、しっかり防御を固めておきたい。

“天守”を街道でつなぎ、デイリーボーナスで獲得できる“ゴールド”を増やそう
成長した都市。なかなかさまになってきた
城を防衛する施設の建設も忘れずに
城の防衛は、敵の侵入を遅らせる壁と、弓で攻撃する塔、守備兵を詰めておく衛兵所、敵ユニットを足止め・破壊する罠の4つが基本。時代を経ると、投石器やバリスタなども設置できる

さすが「Age of Empires」と思わせるスリリングな戦闘フェイズ

 このように内政フェイズは少しスローテンポだが、戦闘フェイズはスリリングだ。本作では地道な生産よりも、積極的に攻撃を仕掛けて略奪する方が手っ取り早く資源を集めることができる。戦闘の準備が整ったら、ガンガン攻撃していくとよいだろう。

 戦闘を行うには、まず部隊を編成する必要がある。画面左下にあるヘルメットのアイコンを押して軍隊の編成画面へアクセスし、戦闘ユニットを“兵舎”の空きが許す限り生産しよう。戦闘ユニットには、攻城兵器・投石器・歩兵・弓兵・騎兵などの種類がある。それぞれに得意・不得意分野があるので、バランスよく編成していきたい。

 本作の戦闘フェイズは、他のプレイヤーが育てた城へ攻撃をかける“バトル”と、史実の戦闘を再現したチャレンジモード“歴史決戦”の2つが選択できる。メインとなるのは他のプレイヤーと戦う“バトル”だ。

部隊を編成。兵種それぞれに得意・不得意分野があるので、バランスよく編成していきたい
史実の戦闘を再現したチャレンジモード“歴史決戦”

 “バトル”を開始すると、他のプレイヤーとのマッチングが行われ、完了すると敵の城を偵察する時間が与えられる。勝利条件は制限時間内に“天守”を破壊するか、50%以上の施設を破壊するかのいずれか。まずは敵の布陣をよく吟味してどちらの勝利条件を目指すかを定め、手持ちの戦力でクリアできるかを慎重に見極めよう。無理だと感じたらあきらめ、対戦をパスして相手を変えるのも手だ。

 偵察を終え、マップに戦闘ユニットを配置すると戦闘が始まる。戦闘ユニットにはそれぞれお気に入りの攻撃目標が設定されており、放っておくとそればかり攻撃してしまう。ときどきドラッグして攻撃目標を定め、効率よくユニットを運用しよう。

戦闘シーン。勝利条件は制限時間内に“天守”を破壊するか、50%以上の施設を破壊するかのいずれか
戦闘ユニットはドラッグで攻撃目標を定めることができる

 “天守”の破壊を目指す場合は、門や壁などを破壊するのが得意な破城槌が戦いの中心になる。遠距離から攻撃を加える弓兵、範囲攻撃が可能な投石器なども配備しつつ、歩兵でしっかり護衛して進んでいこう。また、施設の破壊を優先する場合は、移動速度の速い騎兵や、施設破壊にボーナスのある略奪兵などのユニットが有効だろう。

 もちろん、敵側もそれを黙って見てはいない。弓兵やバリスタを配置した塔、要所に配置した罠、城内に隠された投石器などで反撃してくる。とくに投石器は危険で、部隊を密集させていると一網打尽の憂き目にあうこともしばしば。一度に多くのユニットを1カ所へ展開するのは考え物で、うまくタイミングを見計らって投入したい。また、壁の内側に隠してある投石器は、壁に梯子をかけて乗り越えられる“はしご兵”を活用して早めに潰してしまうとよい。

 逆転の切り札である“英雄”も積極的に活用したい。サラディンや獅子心王リチャード1世、ジャンヌ・ダルクなど、これら歴史上に実在した文明の“英雄”たちは、それぞれが特殊なスキルを持っている。このスキルは非常に強力で、使い方次第では局面をひっくり返すことすら可能。最終的に2人までの“英雄”を部隊に加えることができるので、効果的な組み合わせを考えてみてもよいだろう。

“英雄の殿堂”で歴史上の英雄を味方につけよう
ビザンチンの英雄“ベルサリウス”。城壁を紙のように切り裂き、味方の突破口を開く
不在時に襲われることも。リプレイもあるので、城の弱点を研究して修正しよう

 なお、“バトル”には攻城戦だけではなく、防御戦もある。防御の際はプレイヤー側で部隊を指揮することができず、すでに配置した防御施設や守備兵の活躍を祈るだけとなる。ゲームをプレイしていない不在時に襲われることもあるが、この防御戦はあとでリプレイを見ることも可能。もし敗北してしまった場合は、リプレイを見直して自分の城の弱点を修正する必要があるだろう。

友達と一緒にプレイできるソーシャル要素も

 そのほか「Age of Empires: Castle Siege」には、“Xbox Live”の友人と同盟を組むソーシャル要素も備わっている。同盟内ではチャットで会話したり、部隊を融通しあったり、戦果を競ったりすることが可能。

 とくに帝国の生産や建設をブーストする特殊な施設“民族の象徴”は、建設のために膨大な資材と戦果が必要で、同盟の仲間の協力がなければ完成は覚束ない。ソロでも十分楽しめるゲームだが、友人を誘えばより楽しめるはずだ。

“Xbox Live”の友人と同盟を組むソーシャル要素も
“民族の象徴”の建設には同盟メンバーの手助けが必須

ソフトウェア情報

「Age of Empires: Castle Siege」
【著作権者】
Microsoft Studios
【対応OS】
Windows 8/8.1/10、Windows Phone 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト(アプリ内課金あり)
【バージョン】
1.16.0.31

(樽井 秀人)