やじうまの杜

必見? Mozillaが提供しているユーザー環境週報がなにげに興味深い件について

グラフィックス、プロセッサー、OS、「Adobe Flash Player」プラグインの有無を集計

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“Firefox Hardware Report”

 今日はMozillaが提供している“Firefox Hardware Report”というサイトを紹介したいと思います。これはリリースチャンネルのデスクトップ版「Firefox」ユーザーからサンプリングされたハードウェア・ソフトウェアの利用統計を毎週レポートとして公開しているものです。元々は開発に役立てるために集められた情報ですが、こうして一般ユーザーにも提供されています。

 本サイトで集計・公開されているデータは、グラフィックス、プロセッサー、OS、「Adobe Flash Player」プラグインの有無です。

 まず、先週(1月7日)集計されたグラフィックスの統計から見てみましょう。6割強のユーザーがIntelのCPUに内蔵されているGPUを利用しているのは予想通りですが、2番手にAMDがつけており(15%)、NVIDIAが3番手(14%)なのは少し意外です。「Firefox」ユーザーはNVIDIAよりもAMDが好みなのでしょうか。

 GPUメーカーやモデルごとのチャートも用意されています。GPUモデルのチャートによると、一番よくつかわれているのはIntelの“Haswell”プロセッサーの内蔵GPUだそう。AMDやNVIDIAはシェア1%未満のモデルが大半を占めるようで、グラフにはあまり現れていません。ちなみに、チャートの下にあるメーカーのラベルをクリックすると、当該メーカーのモデルの表示をON/OFFできて便利です。

 そのほかにも、グラフィックス関係では画面解像度のデータも提供されています。一番多いのは一昔前のWindowsノートパソコンに多かった“WXGA(1,366x768)”ですが、だんだん“フルHD(1,920x1,080)”のものが多くなってきているのがわかります。

GPUモデルのチャート
画面解像度のデータ

 次に、プロセッサーをみてみましょう。もっとも利用されているのは当然ながらIntel製で、90%にせまるシェアを占めています。AMD製は12%。

 コアの数は“2”が7割弱を占め、トップ。次に多いのは“4”で微増傾向にありますが(25%ほど)、逆転までにはまだ時間を要しそうです。

 メインメモリの搭載量は、“4GB”が最多(約1/3)。「Firefox」によるWindows XP/Vista対応の打ち切りにより統計から外されたときを境に、“4GB”が増え、“2GB”が減っているところをみると、メモリの搭載量の少ない古い環境を使い続けているユーザーが多かったことがうかがえます。一方、着実な増加傾向を示しているのが“8GB”。この分では来年ぐらいには“4GB”と“8GB”の環境が拮抗しそうですね。

プロセッサーメーカーとコア数のチャート
メインメモリの搭載量

 OSは、今のところ“Windows 7”が最多ですが、“Windows 10”が順調な伸びを見せており、逆転も時間の問題といった感じです。Macは意外に少なくて、4%。最近は外で見かけるのはMacBookばかりという(個人的)印象だったのですが、「Safari」や「Google Chrome」を利用しているユーザーが多いのかもしれません。

 少し面白いのは、アーキテクチャーのチャートです。ブラウザーアーキテクチャーのチャートを見ると、「Firefox」の64bit移行が行われたのを機に、キレイな逆転現象が起こっています。OSアーキテクチャーのチャートでは64bit版が以前より優勢で、64bitレディな環境でも32bit版「Firefox」を利用していたユーザーが多かったことがうかがえます。結果論ですが、もう少しアグレッシブな移行計画でも問題はなかったのかもしれません。

OSのシェア
アーキテクチャーのチャート(ブラウザーとOS)
「Adobe Flash Player」プラグインの有無

 最後は、「Adobe Flash Player」プラグインの有無。こちらは漸減傾向にあるものの、まだまだ過半数(約65%)のユーザーが「Flash」プラグインに依存しているという結果が出ました。「Flash」プラグインのサポートは2020年末で終了するのですが、このままで大丈夫かと少し心配になる結果ですね。