やじうまの杜

最新のWindows 10で絶対覚えておきたいキーボードショートカットを3つ厳選!

絵文字パネル、クリップボード履歴パネル、スクリーンショットを自在に使いこなそう

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 「Windows 10 バージョン 1903」の正式リリースが間近に迫るなか、先日、「Windows 10 バージョン 1809」が“半期チャネル”に移行されました。公開当初はいろいろありましたが、ようやく企業向けにも導入できる品質になったといえるでしょう。そこで今回は、「Windows 10 バージョン 1809」でぜひ覚えてほしいショートカットキーを3つ、厳選してご紹介したいと思います。アップグレードしたらぜひ試してみてください!

絵文字を簡単に入力できる[Windows]+[.]キー

絵文字を簡単に入力できる[Windows]+[.]キー

  [Windows]+[.]キー は、絵文字パネルを呼び出すキーボードショートカットです。これまでもタッチキーボードを呼び出せば絵文字を入力することはできましたが、タッチディスプレイのない端末では少々面倒ですよね。キーボードを利用しているならば、 [Windows]+[.]キー で絵文字パネルを呼び出す方が断然お手軽です。

タッチキーボードを呼び出せば絵文字を入力することはできましたが、絵文字パネルの方が手軽

次期バージョンでは……

 今春リリースされる予定の「Windows 10 バージョン 1903」では、絵文字だけでなく顔文字や記号も入力できるようになります。タイトルバーのドラッグ&ドロップで絵文字パネルを移動させることもできるようです。

「Windows 10 バージョン 1903」では絵文字だけでなく顔文字や記号も入力できるように

 わざわざ日本語入力システム(IME)で“かおもじ”や“きごう”を変換しなくても、絵文字パッドでササっと選べるのは手軽でよいです。よく使う顔文字や記号が[履歴]セクションにストックされるのも、再利用が簡単で便利です。

クリップボード履歴を参照できる[Windows]+[V]キー

クリップボード履歴パネル

  [Windows]+[V]キー は、クリップボードの履歴を参照するキーボードショートカットです。以前にクリップボードへコピーしたテキストや画像を再利用したいと思ったことはありませんか? この機能を使えば、それが簡単に実現できます。よく利用するものは消えないようにピン留めすることもできます。

 クリップボード履歴機能は初期状態で無効化されているので、初回利用時に手動で有効化する必要があります。できることは最小限で、高機能なクリップボード管理ツールにはかないませんが、その分シンプルで、オンラインソフトを別途インストールしなくても使えるのは便利です。

以前にクリップボードへコピーしたテキストや画像を再利用。よく使うものはピン留めも可能

 さらに、このクリップボード履歴は“Microsoft アカウント”経由で他のデバイスと同期することも可能(テキストのみ)。クリップボードにコピーされたテキストを自動で同期する方法と、履歴ウィンドウで指定したテキストだけを手動同期する方法のいずれかを選べます。プライベートで利便性を重視するなら前者を、安全性を重視したい場合は後者を選ぶとよいでしょう。

“Microsoft アカウント”を介して手動・自動でテキストを同期させることも

次期バージョンでは……

 「Windows 10 バージョン 1903」では履歴パネルのデザインが少し改善され、より多くの履歴を一度に表示できるようになります。メニューにも若干変更が加えられているようですね。

「Windows 10 バージョン 1903」では履歴パネルのデザインが少し改善

 また、クリップボード同期機能ではWindows 10以外にも、Androidと同期できるよう、開発が進行中です。プラットフォームをまたいだクリップボード同期にも期待ですね。

スクリーンショットを取得できる[Windows]+[Shift]+[S]キー

スクリーンショットを取得できる[Windows]+[Shift]+[S]キー

  [Windows]+[Shift]+[S]キー は、デスクトップのスクリーンショットを撮影するショートカットキーです。かつては「Snipping Tool」を使うのが主流でしたが、今ではこちらの方が手軽だと思います。

 もう一度おさらいしておくと、最近のWindows 10におけるスクリーンショットの撮影方法は以下のような流れになります。

  1. [Windows]+[Shift]+[S]キーを押す
  2. デスクトップが暗転し、撮影範囲(デスクトップ全体、選択した矩形、フリーハンドで選択した領域)や領域選択を行うモードに切り替わる
  3. 撮影が完了すると、スクリーンショットがクリップボードへ送信され、デスクトップにトースト通知が表示される
  4. トースト通知をタップすると「切り取り領域とスケッチ」アプリが起動し、スクリーンショットの加工が行える

 ちなみに、 [Windows]+[Shift]+[S]キー を押すのが面倒な場合は、代わりに[PrintScreen]キーを利用するよう設定することが可能。また、“Surface ペン”などを利用している場合は、ペンのボタンでスクリーンショットを撮影することも可能です。

[Windows]+[Shift]+[S]キーのかわりに[PrintScreen]キーを利用することも

次期バージョンでは……

 「Windows 10 バージョン 1903」では撮影範囲オプションに[ウィンドウの領域切り取り]が追加され、選択したウィンドウのスクリーンショットを取得できるようになります。これで「Snipping Tool」の機能はほぼ網羅。 [Windows]+[Shift]+[S]キー への完全移行が可能です。

おわりに

 そのほかにも、「Windows 10 バージョン 1809」では魅力的な新機能や改善が多数導入されています。ぜひ年末年始に掲載した集中連載で新機能をチェックして、アップグレードに備えていただければと思います。

 また、キーボードショートカットをもっと使いこなせるようになりたいという方は、少し古いものになりますが、Microsoftが公式資料を用意しているので、そちらも参照してください。