やじうまの杜

古い「Microsoft Edge」では利用できたのに! 新しい「Edge」で現在利用できない機能

要望が多ければ復活することもあるかも?

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新「Edge」が自動配信されたときに表示されたデカすぎる全画面表示案内

 新しい「Microsoft Edge」の自動配信が本格的に開始されているようですが、皆さんのところにはもう届きましたか? 筆者がメインで利用しているデスクトップPCには、今朝になってようやく更新プログラム「KB4559309」が降ってきたようで、ログインすると“Windows 10 向けに作成された新しいブラウザーを利用できるように、Windows を更新しました”というメッセージがフルスクリーンで表示されました。3,840×2,160ピクセルの42インチモニターにデカデカと……ちょっとビックリしましたね!

 ――それはさておき。

 「Chromium」ベースの新しい「Microsoft Edge」は従来の「Microsoft Edge レガシ」に比べてWeb標準への準拠が進んでいます。「Windows 10 May 2020 Update(バージョン 2004)」であれば懸念であったメモリ消費量も大きく削減されており、古い「Edge レガシ」に固執する意味はあまりないでしょう。

 とはいえ、古い「Edge レガシ」にあって新しい「Edge」にはない機能もいくつかあります。同社のサポートページによると、以下の機能はすでにロードマップにあり、作業中もしくは今後数か月以内に提供予定なのだそうです。

  • タブにマウスを合わせてWebサイトのプレビューを表示する機能
  • ツール バーを編集して、表示する機能(お気に入り、共有、ホーム ボタンなど)を指定する機能
  • Microsoft Payとオートフィルとの統合
  • Windowsタイムラインでの過去のブラウザーセッションの確認
  • Microsoft EdgeアドオンストアからのプログレッシブWebアプリ(PWA)のダウンロード
  • WebVRサイトとアプリのサポート
  • 目次、ページ レイアウト、読み上げ、テキスト メモ、蛍光ペンなどの PDF 機能
  • コンテキスト検索(Webページのペイン内で項目を強調表示して検索)
  • テキストオプション、ページテーマ、文法ツール、読み上げ、行フォーカスなど学習ツール機能の拡充
  • Windows Hello(パスワードではなく、顔、指紋、または PIN を使用して認証できる)
  • Webページに直接書き込む機能(Web ノートなど)

 なかでも、マウスオーバーでタブをプレビューする機能やWebページ・PDFドキュメントに注釈を書き込む機能はなかなか便利だったので、早期実装を期待したいところです。

マウスオーバーでタブをプレビューする機能
Webページ・PDFドキュメントに注釈を書き込む機能

 また、以下の機能については現時点ではまだロードマップにはないものの、フィードバックに基づく評価を続けるとのこと。

  • タブのグループを保存しておいて復元する機能
  • リーディングリストを作成して、後で読む記事を保存しておく機能
  • お気に入り、リーディングリスト、ダウンロード、履歴を保存しておくためのハブ
  • 開いているすべてのタブの視覚的なプレビューを表示するウィンドウ
  • ブラウザーでePUBSを開く機能
  • ブラウザーでCortanaを使用して、道順、クーポン、曲の歌詞などを提供する機能

 EPUB形式電子書籍のサポート終了がアナウンスされたときはそれを惜しむ声が多く寄せられましたし、すべてのタブのサムネイルプレビューやハブビューは「Edge」ならではのユニークな機能だったので、個人的には復活に期待したいところ。

すべてのタブのサムネイルプレビュー
お気に入り、リーディングリスト、ダウンロード、履歴を保存しておくためのハブ

 また、複数のタブを閉じて保存しておく機能やリーディングリスト機能は、新しい「Edge」のコレクション機能を活用できないかなどと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。ついついタブを開きすぎてしまったときなどは、“開いているタブをすべて閉じて新規コレクションに保存する”コマンドがあればいいなと感じます。

複数のタブを閉じて保存しておく機能

 このサポートページに掲載されているもの以外にも、以前公開されたロードマップではメディアのキャスト、Linux版「Microsoft Edge」のリリース、PDFファイルの読み上げ、[共有]ボタン、“Chrome ウェブストア”のテーマ対応などが検討されているとのこと。もし必要な機能があれば、ツールバー右端の[…]ボタンから[ヘルプとフィードバック]-[フィードバックの送信]メニューにアクセスし、要望を送りましょう。もしかすると採用されるかもしれません。