やじうまの杜

「OpenOffice」はApple Siliconデバイスで動かない ~「LibreOffice」が乗り換えをアピール

Apple M1ネイティブの「LibreOffice」も開発中

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Apple Silicon(M1)搭載のMacデバイスで「Apache OpenOffice」は使える?

 再三にわたり「Apache OpenOffice」からの移行を訴える「LibreOffice」の開発チームですが、「OpenOffice」ブランドのパワーは侮りがたいようで、「LibreOffice」ではなくあえて「OpenOffice」を選ぶ人はいまだ少なくありません。しかし、この問題は少なくともMacで「OpenOffice」を使うユーザーにとっては致命的になっていくのかも――。

 「LibreOffice」の開発チームによると、「macOS Big Sur」環境では「OpenOffice」でOOXMLドキュメント(DOCXやXLSX形式)を開く際にエラーが発生するとのこと。“OpenOffice”が予期しない理由で終了しました”というダイアログがでて、アプリケーションがクラッシュしてしまうそうです。

 編集部でも検証端末(MacBook Air/M1、2020)を用意できたので試してみたのですが、まず“開発元を検証できないため開けません”というエラーが出て起動できませんでした。

“開発元を検証できないため開けません”というエラーが出て起動できず

 これは[システム設定]-[セキュリティとプライバシー]画面でブロックを無視して開くことで回避できるのですが――

[システム設定]-[セキュリティとプライバシー]画面
[このまま開く]ボタンを押し、警告を無視してさらに[開く]ボタンを押すと……
「OpenOffice」が起動

 DOCXファイルを開くと、指摘の通りアプリケーションがクラッシュしてしまいました。

“OpenOffice”が予期しない理由で終了しました”というダイアログがでて、アプリケーションがクラッシュ

 この問題は「LibreOffice」では知られており、すでに解決されているので、問題なく開くことができます(「LibreOffice 7.0」)。

M1デバイスで「LibreOffice 7.0」を動作させた様子。DOCXファイルを開いても問題はなかった

 そもそも「LibreOffice」では“開発元を検証できない”というエラーは出てこないので、[セキュリティとプライバシー]画面を開いてごにょごにょする必要はありません。現時点では「Rosetta 2」によるトランスレーションで動作しているものの、Collabora Productivity社の協力により、AppleのM1ベースのMacに最適化された「LibreOffice」も開発中とのことです。

 「OpenOffice」ではM1デバイスでのネイティブ動作は当分望めそうもないので、「LibreOffice」への移行が加速するのではないでしょうか。筆者は“Surface Pro X”ユーザーなので、できればArm版「Windows 10」にもネイティブ対応してほしいなと思います。