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特集

オンラインソフト
Windows 98 対応度チェック!

(98/07/23)

アクティブデスクトップ  来る7月25日(土)にWindows 98日本語版が発売されることは、読者の皆さんもご存知の通り。海の向こうのアメリカではすでに英語版が発売され、なかなかの売れ行きを見せる一方、Windows 98は基本的にはWindows 95のマイナーバージョンアップであって、Windows 95+Interet Explorer 4+αにすぎないとの評価もある。実際、ほとんどのWindows 95用のソフトが正常に動作する。しかし、マイクロソフトが発表しているようにWindows 95に比べて細かな改良や機能拡張がなされたWindows 98は、場合によってはWindows 95での動作を前提にしている既存のソフトの動作に影響がでることも現実問題として考えられる。

 すでにWindows 98正式対応を表明しているパッケージソフトも多くでているが、ではオンラインソフトのWindows 98対応度はどうだろうか。窓の杜収録ソフトを中心にさっそく調査してみた。(*)は窓の杜未収録ソフト。

 調査の結果、すでにWindows 98への対応をしているオンラインソフトが数多くあることが判明した。ただ、単にWindows 98対応といっても大きく分けて次の三つのタイプに分けられる。

  1. Windows 98の新機能に対応する機能を追加した「新機能活用タイプ」
  2. Windows 98で期待通りの動作をしなくなってしまい、その障害への対策をした「障害対策タイプ」
  3. Windows 98での動作を確認したという「動作確認タイプ」

 それではオンラインソフトのWindows 98への対応度を具体的に紹介しよう。

1.新機能活用タイプ

Paint Shop Pro 5
【Paint Shop Pro 5】
 Windows 98発売を目前にして、Windows 98の新機能に対応したバージョンアップを行ったソフトがいくつか登場した。「チューチューマウス for WIN32」の最新版であるv3.4β1では、「Windows 98のマルチモニタに正式対応」したとしている。さらに、「何でもクロック」も動作未確認ながらマルチモニタの対応をうたっている。マルチモニタとはWindows 98の新機能の一つで、マシンにビデオカードを複数搭載して複数のディスプレイに独立したデスクトップを表示するというものだ。マルチモニタでは画面表示周りが大幅に機能拡張されており、特にデスクトップユーティリティのようなソフトでは98正式対応でないと期待どおりの動作をしないことも考えられる。ほかにWindows 98で採用された色情報の新しい管理システムICM2.0に対応した「Paint Shop Pro 5」などの例がある。

[Windows 98の新機能を活かした機能を提供しているソフト]

2.障害対応タイプ

秀丸エディタ
【秀丸はWindows 98で、ウィンドウが裏に回ってしまう障害に対応した】
 Windows 98のβ版やRC版でWindows 95仕様のソフトを起動すると、ウィンドウが裏に回ってしまうという障害がしばしば見られたが、正式版発売直前になって「秀丸エディタ」v2.23のようにこの障害に対応したソフトが公開されはじめた。このWindows 98での障害は、ウィンドウ制御周りの仕様拡張にともなう障害と考えられるが、現状でWindows 98のβ版を利用している人にとっても深刻な問題であり、今後もしばらくほかのソフトなどでも話題にのぼりそうだ。ほかにもAPIの変更に伴うアップデートを行ったソフトが多数ある。

[Windows 98での障害回避をしたソフト]

3.動作確認タイプ

家計簿,出納簿ひかる
【家計簿,出納簿ひかる】
 最後の動作確認タイプは「EmEditor」のように、Windows 95と同じくWindows 98でもソフトが期待通りの動作をすると作者が表明したソフトだ。作者自身がWindows 98での動作を確認しただけでなく、オンラインソフトの強みであるユーザーとの密接なつながりを活かして、Windows 98のβ版などを持つユーザーが動作を確認し、作者にフィードバックされているケースも多い。

[Windows 98での動作確認を表明しているソフト]

 ところで、まだ発売前なのになぜWindows 98対応をうたえるのだろうかという疑問をお持ちの方もいらっしゃるだろう。実はマイクロソフトでは、Windows 98のβ版やRC(Release Candidate:製品候補)版を様々な形で社外に配布しているのだ。特に今年2月に「Microsoft Windows 98 Preview Program」という形でβ3版を一般にも有償で配布したため、これを入手した作者も多い。それ以外にもMSDN(Microsoft Developer Network:開発者向けの有償サービス)などでβ版やRC版が配布され、それらを利用できた作者は、技術情報も同時に入手できるためWindows 98への対応が容易にできたというわけだ。

 いよいよ発売を間近に控えたWindows 98日本語版だが、全国各地のショップで3年前のWindows 95発売の時のように、午前0時に発売を開始するというところも多い。読者の中にも、発売日にさっそく買おうと考えている方や、しばらく様子見をするつもりという方、購入は全く考えていない方と様々だと思うが、自分が愛用しているオンラインソフトのWindows 98対応については、今のうちにチェックしておくことをおすすめする。

■ Windows 98 オフィシャルサイト
http://www.microsoft.com/japan/win98/

[Reported by 齋藤 正穂]

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