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特集


Microsoft製フリーソフトを便利に使おう
Word ViewerやWindows Media Playerなど
(98/08/24)

 Microsoftが無償提供しているソフトとしては、WWWブラウザーである「Internet Explorer」や、Windowsの機能拡張ツール「Power/Kernel Toys」などが有名だが、Microsoftはそれ以外にも便利なソフトをいくつか無償で公開している。今回はその中から、いざという時に役立つ5つのソフトを紹介しよう。

Microsoft Word Viewer 97

 DOCファイルビューワー。Word97、Word 1.2以降、およびWord for Macintosh 6.0形式のファイルに対応。見出しをレベル分けして抽出する「アウトライン」表示機能、見出しをツリー表示する「見出しマップ」機能などを備える。書式や文書の表示形式、印刷形式は細かく指定することが可能だ。ホイール付きマウスがあれば、「CTRLキー + ホイール回転」で文書の拡大・縮小表示も容易に行える。オンラインソフトの中には、「Microsoft Word」で作成されたDOCファイルが添付されていることもあるが、このソフトを使えば、ワードパッドでは完全に表示できないファイルでも、ほぼ作者の意図通りに表示させることができる。

http://www.asia.microsoft.com/japan/office/officefreestuff/word/viewer/ winwdv97.htm

(wdview97.exe, 4,794KB, Win95/NT4.0)

Microsoft Excel Viewer Version8.0

 「Microsoft Excel」で使用するXLSファイルの表示・印刷が可能なビューワー。Excel2.x以降のファイルに対応している。データはクリップボードへコピーして、他のアプリケーションにタブ区切りのテキストとして貼り付けることもできる。さらに、条件に一致する項目のみを表示させる「オートフィルタ」機能もある。セルの幅と高さの調節も可能。Word Viewer 97と同様に、データシートをマウスのホイールを使って拡大・縮小表示することができる。Excelのない環境で、人からもらったデータを参照したいという時には便利に使える。

http://www.asia.microsoft.com/japan/office/officefreestuff/excel/viewer/

(viewer.exe, 4,042KB, Win95/NT4.0)

Microsoft PowerPoint Viewer 97

 「Microsoft PowerPoint」のファイル形式であるPPTファイルの表示・印刷が可能なビューワー。PowerPoint 97およびそれ以前のバージョンと、PowerPoint for Macintosh 4.0のファイル形式に対応。PowerPoint Viewer 97をインストールすると、Internet Explorer3.x以降のWWWブラウザーでPPTファイルの表示が可能になる。つまり、データさえあればこれだけでプレゼンテーションができるわけだ。プレゼンテーション中にペンを使ってマークしたり、タイトルを指定して目的のページへ直接ジャンプすることもできるほか、VBScriptなどからスライドショーを制御することも可能だ。会議室でプレゼンテーションをするような場合は、ノート型パソコンを使用することが多いが、このビューワーはハードディスクスペースをそれほど占有しない軽いアプリケーションなので、気軽にインストールして使うことができる。

http://www.asia.microsoft.com/japan/office/officefreestuff/powerpoint/viewer/ winppv97.htm

(ppview97.exe, 2,827KB, Win95/NT4.0)

Windows Media Player

 最近配布が開始された最新のマルチメディアプレイヤー。Active Movie Playerに代わるソフトで、WAVやMIDのほか、MP2、MP3、MPGといったMPEGオーディオ/ビデオ、AVI、Real Audio/Videoなどのファイル形式に対応し、ストリーム再生も可能だ。DirectXに対応しており、例えばビデオカードがDirectX対応であれば、アンチエイリアスによりMEPGビデオ画像のドットのギザギザが目立たなくなる。また、「InternetExplorer」のように「お気に入り」を追加して、Web上のストリームコンテンツに素早くアクセスすることもできる。一般的なマルチメディアファイルを再生するのであれば、とりあえずこのソフトを用意しておけば事足りるハズだ。

http://www.asia.microsoft.com/windows/mediaplayer/default.asp

(mpfull.exe, 4,186KB, Win95/NT4.0)

Microsoft Visual Basic Control Creation Edition SP2

 迅速かつ効率的にソフトウェアの開発が行えるというRAD(Rapid Application Development)ツール「Visual Basic5.0」の機能限定版。統合開発環境上で、拡張子OCXのActiveXコントロールを開発できる。標準的なWindowsアプリケーションの実行形式であるEXEファイルは作成できないが、このソフトで作成したActiveXコントロールはWebアプリケーションとしてWebページ内で利用したり、他のアプリケーションに埋め込むことが可能だ。配布する場合は「アプリケーション セットアップ ウィザード」を用いることにより、セットアップに必要なコンポーネントを圧縮ファイルとして簡単に用意できる。Basic言語のお手軽なプログラミングをこれで体験してみるのもいいだろう。

http://www.asia.microsoft.com/japan/developer/vbasic/controls/controls.htm

(vb5ccein.exe, 7,593KB, Win95/NT4.0)

 これらのソフトはファイルサイズが大きいのでダウンロードに躊躇してしまいがちだが、ファイルサイズに見合った働きをしてくれる、持っていて損のないソフトだ。MicrosoftのWebサイトではアップデート情報や新しいフリーソフトが随時公開されているので、より便利な機能を実現するために、時々訪れてみるといいだろう。

(日沼 諭史)

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