【Windows CE】
Windows CE用メールソフト「Winbiff CE」の正式版がリリース
IMAP4プロトコル専用でモバイル環境をサポート
(98/08/24)
オレンジソフトは21日、Windows CE対応のIMAP4プロトコル専用メールソフト「Winbiff CE」を発売した。Windows CE v1.01とv2.0に対応したシェアウェアで、登録料は3,000円。登録6ヶ月以内のユーザーは無償バージョンアップできるなど、前バージョンの登録ユーザーには優遇制度が用意されている。
IMAP4は主にサーバー上でメールを管理する新しいメール用プロトコル。メールをサーバーに蓄積することでローカルマシンの資源を節約するほか、一つのメールボックスを複数端末から操作できるなど、モバイルユーザーに適したプロトコルとして注目されている。
「Winbiff CE」でメールを受信するには、まず必要最小限のメールヘッダーのみ取得し、そこで作成されたリストから受信したいメールを選択し、そのあとメール本体を受信するという手順で行う。添付ファイルのダウンロードも選択が可能だ。オフラインでサーバー上のメールの受信・削除を予約できるようになっており、操作感としてはパソコン通信をオートパイロットで使用する感覚に似ている。アドレス帳は受信トレイのデータをそのまま使えるので便利だ。正式版でサポートされる予定だったメールフォルダの作成については今回は見送られた。
実際にIMAP4プロトコルを利用するには、ユーザー側の設定だけでなくプロバイダーの対応が必要となるが、現在ほとんどのプロバイダーはIMAP4には対応していない。Windows CEを搭載したモバイル端末の限られたストレージ領域を節約できる効果は大きく、今後の対応に期待したいところ。
□オレンジソフト
http://www.orangesoft.co.jp/
□Winbiff CEダウンロード
http://www.orangesoft.co.jp/WinbiffCE/
(小山 文彦)