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【第2回】

3Dシューティングで撃ちまくれ!

(98/08/26)

 3Dアクションシューティングというゲームジャンルは6年前にid Softwareがリリースした「Wolfenstein 3-D」にはじまり、「DOOM」シリーズで確立したといえる。これらのゲームをきっかけにしてPCゲームの世界に足を踏み入れたという人も多く、その後も現在に至るまで数多くの3Dアクションシューティングゲームがリリースされてきた。とにかく敵を撃って撃って撃ちまくるという「スペースインベーダー」にも通じる単純明快さに、3Dグラフィックによるリアリティが加わったのが人気の秘密。当初ソフトウェアのみで描画していたものが、現在ではハードウェアによるサポートが必須になるほど、3Dグラフィックの質は飛躍的に向上した。今回はグラフィックのリアリティに優れた3つの3Dアクションシューティングゲームを紹介しよう。

「Quake II」

QuakeII プレイ画面
 「Wolfenstein 3-D」、「DOOM」と続いてきた元祖3Dシューティングゲームの最新作だ。前作は暗い画面に中世ヨーロッパ風の独特の雰囲気だったが、「Quake II」では比較的明るい画面にSF風の舞台となった。昨年発売されたソフトにもかかわらず、その3Dグラフィックエンジンはいまだに最高レベルを誇り、他のゲームにも採用されているほどだ。透明感のある水面の表現、撃った弾の周りが明るく照らされるなどのグラフィックは一見の価値がある。背景となるストーリーはあるものの、基本的には次から次へと出現する敵を撃ち倒していくだけの単純明快さがウリだ。ただし、予想外の場所にも敵がひそんでいるので、やみくもにツッこむと痛い目にあうので注意。各レベルの始めに簡単な指令が下されるので、それにそって行動することでクリアしていく。ネットワークによるマルチプレイにも対応し、とにかく撃ちまくるデスマッチ戦や、CTFと呼ばれるチームを組んでの旗取りゲームなどを楽しめる。デモ版では、最初のユニット(4レベル)がプレイでき、マルチプレイも可能だ。

□id Software
http://www.idsoftware.com/quake2/
□アクティビジョン・ジャパンによる日本語ページ
http://www.activision.co.jp/

(1998/03/10, q2-314-demo-x86.exe, 37.2MB, ゲームデモ)

「SiN」

SiN プレイ画面
SiN is a trademark of Ritual Entertainment ゥ . Published and distributed in Japan by P.& A.,Inc. All rights reserved. All other trademarks and trade names are proprieties of their respective owners.
 「Quake II」の3Dエンジンを積んだ話題の新作。ネットワーク対応マルチプレイを重視したゲームの多い昨今にはめずらしく「SiN」はシングルプレイをメインに開発されている。「Quake II」の3Dグラフィックエンジンを採用しているものの、グラフィック描画を除いた部分は独自に開発されたものだ。基本的には敵を撃って倒していくだけだが、敵がかなり賢くて倒すのはなかなか難しい。頭を狙って撃ち抜くと一発で仕留められるが、防弾チョッキを着ている胴体に撃ち込んでもなかなか倒せないなど、芸が細かい。自分のダメージも身体の各部分ごとに表示され、行動に影響する。自分の行動がゲームの進行に影響して、場合によっては先にすすめなくなることもあるが、マルチエンディング形式が採用され、どのような展開になってもエンディングが用意されている。デモ版ではストーリーの冒頭の部分のみプレイできる。ちなみに「SiN」とは「(宗教的・道徳的な)罪」という意味で、ストーリーに深い関りがあるらしい。製品版の発売は8月下旬に予定されている。

□Ritual Entertainment
http://www.ritual.com/sin/
□P&Aによる日本語ページ
http://www.panda.co.jp/products/Sin/sin_b.htm

(1998/07/26, Sin_Demo.exe, 32.5MB, ゲームデモ)

「Tom Clancy's Rainbow Six」

Rainbow Six プレイ画面
Copyright 1998 Red Storm Entertainment, Inc.
 自分は多国籍軍の特殊部隊長になり、人質をとって籠城するテロリストの制圧作戦などを遂行するという設定で、シミュレーション性が重視されている。軍事物を得意とする小説家Tom Clancyの同名作品をゲーム化したものだ。Tom Clancyの作品には「パトリオット・ゲーム」、「今、そこにある危機」など映画化されたものも多く、これらの映画を見た人ならこのゲームのイメージが湧きやすいかもしれない。デモ版では人質救出作戦のシナリオをプレイでき、その模様はまだ記憶に新しい、トゥパク・アマルによるペルー日本大使館占拠事件をほうふつとさせる。プレイ前にブリーフィングを経て細かく作戦行動を設定することができるが、よく分からなければデフォルトのままでもよい。プレイヤーは特殊部隊の中の任意の隊員になりきり、ゲームを進めていく。隊員の移動予定ルートや各隊員・テロリスト・人質の位置を表示するマップが準備されているので、まずはプレイしてみよう。また、仲間はみな屈強の特殊部隊員なので、ヘタをすると自分の出番がなかったりするくらいだ。製品版の発売は8月中に予定されている。

□Red Storm Entertainment
http://www.redstorm.com/rainbow_six/
□ダウンロード
http://www.3dfiles.com/games/rainbowsix.shtml

(1998/08/17, rsixdemo.zip, 32.8MB, ゲームデモ)

(齋藤 正穂)

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