Infoseekがインターネット検索ソフト「Express by Infoseek」を公開
複数の検索エンジンの結果を同一フォーマットで出力
(98/09/24)
米Infoseekは22日(現地時間)、WWWブラウザーと連動するインターネット検索ソフト「Express by Infoseek(以下Express)」の無償提供を開始した。「Express」は、 InfoseekやAltaVistaなど複数の検索サイトを一括検索するいわゆる「横断検索」をクライアントサイドで実現するソフト。複数の検索サイトからの結果を同一フォーマットで一括出力するのが特長だ。今回リリースされたのは英語版のみで、日本の検索サイトは登録されていないため、日本語を使った検索には対応していない。
「Express」は、WWWブラウザーに組み込まれる形で動作する。インストール後、WWWブラウザーのアドレス入力欄の右側に表示される[express]ボタンか、タスクトレイのアイコンをクリックすると、検索画面がWWWブラウザーに表示される。Infoseek、Yahoo!、AltaVista、Excite、HotBot、Lycos、WebCrawlerの7つのWeb検索サイトを横断検索する[Web Search]のほか、[Top News][Weather][Sports]など各カテゴリ別の情報サイトを個別に検索することも可能。たとえば[Top News]カテゴリで"Obuchi"で検索すれば、CNN InteractiveやABCNEWS.comの、小渕首相の訪米関連のニュース記事を簡単に引き出すことができ、[Sports]カテゴリのInfoseek Sportsで"Nakata"で検索すればペルージャの中田選手の活躍を知ることもできる。
「Express」はインターフェイスにも特徴があり、検索画面が表示される[Search]、検索結果の一覧が表示される[Results List]、ヒットしたページの内容が表示される[View Results]の3つがタブでいつでも切り替えられる。検索結果は、キーワードが強調文字で表示され、検索結果の一覧では既に内容を表示したリンクにチェックマークが付加されるようになっている。また、各サイトが出力するオリジナルの広告については、表示する順番や位置をランダムに変えながらも、全て表示する仕組みになっている。
これまでにも、複数の検索サイトを一括して検索するサーバーサイドの検索エンジンはいくつか公開されているが、検索速度などに難点があった。その点「Express」は一括処理をクライアント側で行ううえ、データをバックグラウンドでダウンロードする機能も備えられており、非常に快適に動作する。
対応しているWWWブラウザーは「Interent Explorer」と「Netscape Navigator/Communicator」だが、「Communicator」の4.06など[What's Related]機能が搭載されているバージョンでは[What's Related]ボタンと[express]ボタンが一部重なってしまう問題が発生する。
【著作権者】Infoseek Corporation
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.04.09191998(1998/09/22)
□米Infoseek
http://www.infoseek.com/
□「Express by Infoseek」ホームページ
http://www.express.infoseek.com/
(新城 雅章)