キーボード切り替え器をソフトウェアで実現「どこドア」Ver2.3
一組のマウス・キーボードでTCP/IP接続されたパソコン3台を操作可能
(98/10/15)
パソコンを一人で何台も使うとき、キーボードとマウスがパソコンの台数分用意するといちいち使い分けるのにとても苦労する。ややもすれば机の上がキーボードだけで埋まってしまいがちだ。市販のキーボード切り替え器でマウス・キーボード地獄から逃れるという手もあるが、その前に「どこドア」でもっとスマートに複数のパソコンを操ってみてはどうだろう。
「どこドア」は、TCP/IPによって接続された3台までのパソコンを一組のキーボードとマウスだけで操作できるようにするソフト。全てのパソコンで「どこドア」を起動し、操作したい相手パソコンのIPアドレスと、全てのパソコンで共通のポート番号を指定するだけで準備はOK。画面の右端または左端にマウスカーソルを移動して左クリックすると、相手パソコンのキーボードとマウスを操作できるようになる。アプリケーションに日本語入力することも、問題なく行える。元のパソコンに操作を戻すときは、マウス操作のほかキーボードのショートカットキー入力でも可能。
また、ホイール付きマウスを装備しているパソコンから操作する場合は、「ほいールン!」や「どこでもホイール」を相手パソコンで起動させておけば、相手パソコンのあらゆるアプリケーション上でホイールが使用可能になる。Windows 95対Windows 98や、Windows 95対Windows NT4.0などバージョンの異なるOS間、さらにはPC/AT互換機対NEC PC-98xxといった異なる機種間でも互いに問題なく動作し、10MbpsのLAN接続で試した限りではレスポンスの遅延なども全く感じられなかった。おもしろいことに、モデムなどによるダイヤルアップ接続で世界中のWindowsパソコンを遠隔操作することも可能だ。
[PrintScreen]キーや[Ctrl+Alt+Del]など一部の特殊なキー操作には対応しておらず、相手パソコンのモニターが離れていると利用しにくいなどの制約はあるものの、キーボード切り替え器よりもパソコンの変更操作がずっとスムースに、機種依存もせずに行える。複数のパソコンを一度に使いこなすパワーユーザーなら、迷わずゲットだ。
【著作権者】Team Quickware
【ソフト種別】シェアウェア \1,800($14)
【バージョン】2.3 (98/10/11)
□Team Quickware
http://member.nifty.ne.jp/ritmo/quickware.htm
□「ほいールン!」「どこでもホイール」のダウンロード
http://www.forest.impress.co.jp/mouse.html
(日沼 諭史)