エー・アイ・ソフト、圧縮解凍フリーソフト「DiskX Zip」をリリースへ
パッケージソフトベンダーがオンラインソフト市場に参入
(98/11/05)
エー・アイ・ソフト(株)は4日、圧縮解凍ツール「DiskX Zip」を12月14日にフリーソフトとしてリリースすると発表した。さらに、上位バージョンの「DiskX Zip PRO」を4,000円のシェアウェアとしてオンラインでのみ販売する。日本語IMEなどのパッケージ製品を扱う同社が、オンラインでソフトを配布・販売するのは今回が初めて。
「DiskX Zip」はファイルのドラッグ&ドロップや右クリックメニューなどから、ワンタッチで圧縮・解凍できるアーカイバー。外部DLLが同梱されているため、標準状態でLZH、ZIP、CAB、TARなど6種類の圧縮形式に対応しているほか、インストールが容易なのも特長の一つ。別途DLLをインストールすれば、ARJ形式やRAR形式の解凍もサポートされる。解凍先や、解凍したフォルダを自動的に開くなどの動作も設定することができ、自己解凍ファイルの作成もサポートされている。
上位バージョンである「DiskX Zip PRO」では、「DiskX Zip」の機能に加え、電子メールで利用されるエンコード形式のエンコード/デコードや、圧縮後ただちに電子メールソフトで送信する機能、書庫の診断機能や画像表示機能なども追加される。
なお、同社は「DiskX Zip/DiskX Zip PRO」の配布・販売にあたり、オンラインソフトや体験版ソフトの作成、配布、ユーザー登録などの機能を総合的に提供する「InstantX」というシステムを開発した。シェアウェアソフトの機能制限や、ライセンスキーによる制限解除、サーバーを介してのオンラインユーザー登録やオンライン販売を簡単に行えるようにするシステムで、具体的な時期は未定ながら、ソフトウェアベンダーやシェアウェア作者向けにシステムを販売することも検討中という。
また、同社は米国を中心とした北米大陸市場に海外進出する構想も明らかにした。米国では日本に比べソフトのオンライン販売が一般化しているため、当初はオンラインソフトを中心に展開していくという。
国内のパッケージソフトベンダーが自社製品のオンライン販売に踏み切ったという
意味は大きく、他社も含めて今後の動きに注目が集まりそうだ。
□エー・アイ・ソフト(株)
http://www.aisoft.co.jp/
(新城 雅章)