【第15回】
パイロット気分で大空へ!
「X-Plane」、「Hang Sim」
(98/12/02)
大空を自由に飛びまわれたら…と空を見て感じたなら、自宅でパイロット気分を味わえるフライトシミュレーターを楽しもう。空から雄大な景色を見渡せば気分爽快このうえない。今回はパイロット気分を満喫できる2つのフライトシミュレーターを紹介しよう。
「X-Plane」
「X-Plane」は数あるPC用フライトシミュレーターのなかでも、最もシミュレーション度が高いと評価されているゲーム。このゲームのユーザーには本物のパイロットはもちろん、航空機設計にたずさわっている人も多いそうで、航空ファンにはこたえられない本格的なシミュレーターに仕上がっている。そのうえ、操作も比較的簡単で初心者でも扱いやすいため、誰でも存分に大空を飛ぶ気分が味わえる。
「X-Plane」で航空機を操縦するにはジョイスティックが必須だ。ラダーペダルやスロットルレバーも用意できれば、PCがコックピットに早変わりする。「X-Plane」を起動すると航空機の選択ウィンドウが表示される。PLANESフォルダにあるジャンボジェット機から戦闘機まで様々な航空機のデータファイル(.ACF)を選択しよう。初心者パイロットなら、入門機としてセスナ(Cessna)機がおすすめだ。機種を選択し、滑走路でスタンバイできたらいよいよテイクオフ。フラップを少しおろしてブレーキをゆるめ、スロットルをいっぱいにふかし、ある程度スピードが出てきたら、操縦桿を軽く手前に引いてみよう。機体がフワッと浮んで上昇を始めたら、ランディングギアをしまって高度を上げるのだ。離陸は割と簡単だが、着陸はかなり難しく、着陸を修得することがフライトシミュレーターの醍醐味といえる。
「X-Plane」ではOpenGLドライバーが必要となる。「X-Plane」のページで各ビデオチップ用のドライバーの入手法が案内されているので、自分のマシンのビデオチップに合わせてドライバーをインストールしてほしい。デモ版ではフライト開始後5分で操作不能になる制限がある。なお、「X-Plane」は比較的頻繁にバージョンアップされているので、ときどきページをチェックしておこう。
(98/11/11、XWINFULL445.EXE、17MB、ゲームデモ)
□X-Plane
http://www.x-plane.com/
□RED CROWN(国内代理店)
http://www.infotopia.or.jp/~rcrown/
□3DFILES.COMからダウンロード
http://www.3dfiles.com/games/xplane.shtml
「Hang Sim」
「Hang Sim」はパラグライダー、グライダー、ハンググライダーでの飛行をシミュレートしたゲームだ。スカイスポーツ愛好家が作製したとあって、グライダーの動きは本物さながら。プレイヤーは雄大な景色のなか、全身で風を切って空中を飛び回っているような感覚を、部屋にいながらにして体験できるのだ。
このゲームの操作にはジョイスティックを使用するのが望ましいが、マウスとキーボードの併用でもプレイは可能だ。「Hang Sim」を起動すると、ハンググライダーの画像のあるメニューウィンドウが出現する。[Scenary]でシーナリー(風景選択)、[Flight]でフライトプラン、[Glider]でグライダーの種類を選択するようになっている。すべて決定したら[Launch]をクリックして、大空に飛び出そう!たとえばシーナリー「flight01」は、丘の上にある小さな集落から、3つのwaypoint(通過点)を経由して谷間の底にある道路に着地する簡単なフライトプランだ。waypointには緑色の立方体が浮かんでいるので、それを目指して飛行しよう。無事着地してメニューウィンドウに戻り、[Analysis]をクリックすると、いまのフライトの飛行データの詳細と高度の推移がグラフで表示される。[Options]で風の強さや方向などを細かく設定でき、実際には飛行禁止になるような強風のなかでの危険な飛行をシミュレートすることもできる。
デモ版では「Valley(谷)」のシーナリーのみ選択でき、パラグライダー、ハンググライダー、グライダーのそれぞれ1機種のみでフライト可能だ。なお、プレイ時間は約5分間に制限されている。製品版はホームページでオンライン販売されており、シーナリーや機体をダウンロードして追加することが可能となっている。
(98/10/23、hs3_demo.exe、3.52MB、ゲームデモ)
□Hang Sim
http://www.hangsim.com/
(齋藤 正穂)