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【第17回】

チューニングを極めてトップを目指せ!
「NASCAR Racing 1999 Edition」、「Viper Racing」

(98/12/16)

 今回はNASCARの魅力を忠実に再現した本格派レースゲームと、チューニングに加えて自在なボディペイントが可能な爽快レースゲームの2本を紹介しよう。

「NASCAR Racing 1999 Edition」

 「NASCAR Racing 1999 Edition」は、MS-DOS版で人気のあった往年の名作カーレースゲーム「NASCAR Racing」シリーズをWindows用にリメイクした、ファン待望のゲームだ。このゲームのウリは、なんといっても徹底したカーセッティングの忠実度。なにしろ、自車を適切にチューニングしないと、いざレースを始めても他車を追い抜くことさえままならないほどで、マニアックなファンにはこたえられない魅力がある。

 NASCARといえば乗用車型ストックカーのレース、「Winston Cup Series」が有名だが、デモ版では荷台のあるトラック型ストックカーによる「Craftsman Truck Series」のFlemington Speedway(米ニュージャージー州)でのレースに参加できる。ゲームをスタートさせたら、まずは天気や温度などの気象条件や、参加ドライバー数やダメージの有無などレースの諸条件を細かく設定する。その後ガレージ(Garage)で、タイヤ、ギア比、重量バランスなどの10項目を細かく調整できるので、コースやドライバーの腕にあわせて、ストックカーの性能を存分に引き出せるよう、うまくチューニングしよう。

 チューニングが終わったら試験走行(Practice)だ。チューニングの完成度がレースでの勝敗のカギとなるので、納得の行く走りができるまで細かく設定し直すべし。もしレースで他の車にどんどん追い越されたり、カーブがうまく曲がれなかったりしたら、それは明らかにチューニングの失敗だ。結果がおもわしくなければ、実際に走った感触をもとにチューニングし直そう。

 3Dグラフィックアクセラレーターは3Dfx社のVoodooシリーズのみサポートしている。製品版はアメリカで発売中で、Winston Cup SeriesとCraftsman Truck Seriesのほか、「Busch Grand National Series」を含めた3つのシリーズを34のレース場でプレイ可能だ。

(98/12/08、nr1999d.exe、12.9MB、ゲームデモ)

□Sierra On-Line, Inc.
http://www.sierrasports.com/sierrasports/nascar99/
□3DFILES.COMからダウンロード
http://www.3dfiles.com/games/nascarracing1999.shtml

「Viper Racing」

一斉にスタート!リア/フロントウィンドウ越しにボンネットが見える
(C)1998 Monster Games, Inc.
 「Viper Racing」はその名のとおり、クライスラーのDodge Viperというスポーツカーを操るレーシングゲームだ。上記「NASCAR Racing」のPapytus社も開発に参加しているだけあって、走行中の挙動は実車に限りなく近いリアルなものになっている。グラフィックもかなりハイレベルで、特にボディペイントや光の反射、そしてそれぞれのタイヤが独立して動く様などは見事だ。マルチプレイにも対応しており、ネットワーク経由でViperどうしを競わせることも可能だ。

 まずは[OPTIONS]で各種設定を行う。[GRAPHICS]の項目ではベンチマークが付属しているので、フレームレートを確認しながら、PCの許す限りきれいなグラフィックモードに設定するとよい。また、自車のカラーリングを用意されたいくつかの組み合わせから選べるほか、自分でペインティングもできるので、自分だけのクールなボディに仕上げよう。[Realism]はシミュレートレベルの調整で、アーケード(Arcade)にしておけば比較的に運転がしやすくなる。レースの種類はThe Pack、The Clock、Ghost Carの3つから選択できる。たとえばThe Packでは複数のViperで順位を争う。[ENTER]でレース場に移動して、ガレージ(GARAGE)でアクセルやステアリングの細かいチューニングを終えれば準備は完了だ。

サスの様子がバッチリ。ブレーキディスクが赤くなっている
(C)1998 Monster Games, Inc.
 カウントダウンがはじまって一斉にViperが発進すると、豪快なサウンドが鳴り響いて気分はまさにViperドライバーだ。運転は[Arcade]モードにしていてもけっこう難しいが、ギアをオートマチックにしておけば、ブレーキングとアクセルさばきに集中できる。走行中に[F1]~[F12]ボタンで視点を変更できるので試してみよう。[F3]では、なんとステアリングや路面の凹凸にあわせて動く前輪のサスペンションが表示される。

 デモ版ではシングルプレイで「Silverdale」というコースを2周でき、マルチプレイも可能になっている。製品版では8つのコースを走行できるほか、「Viper Racing」のページで追加のカラーリングをダウンロードできる。

(98/10/11、viper22.exe、12.4MB、ゲームデモ)

□Viper Racing
http://www.sierra.com/sierrasports/motor/viper/
□P&A HomePage(国内代理店)
http://www.panda.co.jp/
□3DFILES.COMからダウンロード
http://www.3dfiles.com/games/viperracing.shtml

(齋藤 正穂)

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