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【第20回】

人影にドキドキ足音にハラハラ。闇に紛れて忍び込もう!
「Thief: The Dark Project」

(99/01/27)

 「Thief: The Dark Project」は、プレイヤーが盗賊になってミッションをこなしていく異色の3Dグラフィックアドベンチャーゲームだ。だれにも見つからないように闇に紛れ、足音を立てずに移動する。敵の足音が近づいてくれば物陰に身を潜めてやりすごすといった張り詰めた緊張感がたまらない。撃ちまくるだけのゲームとは違う、頭を使った盗賊ゲームに挑戦してみよう。

 このゲームでは一応武器は持っているものの、戦うのは最後の手段。いかに敵に見つからずに目的を成し遂げられるか、知力と素早さを問われるのだ。ゲーム中では身を潜めるための暗がりの度合いが細かく表現されているほか、床を見極めながら足音を立てずに移動できるように床の素材が判別できるなど、リアルなグラフィックを楽しめる。また、グラフィック以上に重要な要素となるのがサウンドだ。足音や話し声など、物音に聞き耳を立てながら、それが前後左右のどちらから聞こえてくるのかを把握しなければならない。ぜひ、3Dサウンドの臨場感が十分楽しめるヘッドホンか4スピーカーシステムによるプレイをおすすめする。なお、3Dサウンドを実現するため、3DサウンドAPIのA3DとEAXに対応している。

TRAINING HALLその1。影の部分を慎重に進もう TRAINING HALLその2。絨毯敷きの部分を進もう

 デモ版は、トレーニングミッションと最初の1ミッションのみプレイできる。インストーラーがないので、ダウンロードした"thiefd.zip"をまず解凍して、"thiefd.exe"を実行しよう。デスクトップ等にショートカットを作っておくと便利だろう。ゲームを起動すると、機械仕掛け風のメニュー画面が表示される。まずは[OPTIONS]から[VIDEO]を選んで、グラフィックの設定をしよう。[RESOLUTION]で画面の解像度を上げられるので、マシンの性能に合わせて調整するとよりリアルなグラフィックで楽しめる。設定が終わったらメニューに戻って[NEW GAME]をクリックすると、まず難易度の選択ができる。難易度によってミッションでこなすべき指令の数が変わるので、最初は指令の少ない[NORMAL]から始めるといいだろう。

 さっそく盗賊稼業を始めたいところだが、まずは[START TRANING]をクリックしてトレーニングミッションをこなそう。盗賊ギルドの屋敷で、裏稼業に必要な基本的な技と知識を修得しよう。操作はマウスとキーボードの併用がおすすめだ。キーボードでの操作方法は[W][X][A][D]で前後左右、[Z][C]で左右に平行移動、[Q][E]で左右ののぞき込みだ。ミッション中の随所にどこからか聞こえてくる声は、盗賊ギルドのボスからの指令やヒント。このトレーニングでは4つの部屋や広場で、それぞれの試練を乗り越えなければならない。

矢を放つときは照準でよ~く的を狙おう 人形を相手に剣の腕を磨け!

 最初の部屋では暗がりを歩く技を試されるので、床の影になっている部分に沿って移動しよう。その際、画面下中央にあるインジケーターが明るさなどの基準になる。インジケーターの明るさが自分のいる場所の明るさを示し、インジケーターの右側の色は安全度で黒なら安全、黄色で注意、赤だと見つかってしまう。これだけでもけっこうドキドキものだが、無事クリアできるとボスからお褒めの言葉がもらえる。出口のドアを右クリックで開けて次の部屋に進もう。今度は、いかに静かに移動するかを試される。部屋の床はじゅうたんと鉄板に分かれており、音を立てずに素早く反対側までたどりつかなければならない。なお、部屋と部屋の間の廊下では特に何もする必要はないが、のぞき込みの練習をしておくとよいだろう。横の平行移動で廊下の角ぎりぎりまで体を移動し、そっとのぞき込んで様子をうかがってみよう。のぞき込みはミッションをこなすうえで、重要なテクニックになる。

 広場の手前のテーブル上には弓と剣が置いてある。アイテムを拾ったり、ドアを開けたりするのは全て右クリックを使う。アイテムに体を向けると明るく表示され、拾うことができる。弓と剣はそれぞれキーボードの[3]と[1]で選択でき、左クリックで使用する。弓の練習では、左ボタンを押し続ける間に弓が引かれ、ボタンを離すと矢が放たれる。そのとき目標が拡大表示されるのでよく狙おう。剣の練習では、まず人形相手に練習し、人形を倒すと生身の人間が相手だ。相手も攻撃してくるので、前進と後退を繰り返して攻撃しよう。スペースキーか中ボタンで防御できる。戦闘の練習が終わると、ベンチにリンゴ、キー、回復薬が置かれるので拾っておこう。もし戦闘で体力が落ちていたら、りんごや回復薬を[TAB]で選択して右クリックで使おう。広場を出るドアには鍵がかかっているので、同じくキーを使って開けよう。最後はいかなる場所でも移動をするための訓練だ。最初は[Space]でジャンプしてロープにつかまろう。上を向いて前進するとするすると登れ、再びジャンプして台の上に飛び乗ればいい。そのまま進んでいくと、トレーニングは無事修了だ。

本番のミッションの指令。達成されると終了後にチェックがはいる 本番のミッションの冒頭。中央の小屋に…

 そして、いよいよ本当のミッションだ。Bafford卿の屋敷に忍び込み、宝石がちりばめられたセプター(杖)を盗み出すのが最終目標。夜中の街中からスタートするが、指令によるとまずは門番の持っているキーを使って小屋に忍び込めるとのこと。門番は2人いるが、キーを持っているほうは酔っぱらっているので、キーを気づかれないように盗みとるか、棍棒で殴り倒して奪うのだ。あとは'ひらめき'と'素早い判断力'で指令を成し遂げよう。まるで本当に自分が忍び込んだかのような、張り詰めた緊張感を味わえるぞ。

 製品版はアイドス・インタラクティブより、日本語マニュアルの付属した「EIDOS AIR」ブランドで発売中だ。ゲーム自体は英語版のままだが、マニュアルのほかにミッションのヒントも付属しており、プレイしやすくなっている。

(98/11/28、thiefd.zip、44.3MB、ゲームデモ)

□Looking Glass Studios - Thief: The Dark Project
http://www.lglass.com/thief/
□Eidos Interactive(国内代理店)
http://www.eidos.co.jp/
□3DFILES.COMからダウンロード
http://www.3dfiles.com/games/thiefthedarkproject.shtml

(齋藤 正穂)


動作環境
必須推奨
CPUPentium 166MHzPentium 266MHz
メモリ32MB64MB
3Dグラフィック1MBビデオメモリー4MBビデオメモリー
CD-ROMドライブ4倍速8倍速
HDD必要空き容量60MB180MB
その他Windows 95/98、DirectX 6、サウンドカード

サポートされている機能・規格
グラフィックDirect3D
サウンドA3D、EAX


(c) Intermetrics Entertainment Software, LLC dba Looking Glass Studios 1998. All rights reserved. Eidos Interactive of Eidos. PLC. Thief: The Dark Project is a trademark of Intermetrics Entertainment Software, LLC dba Looking Glass Studios. The 3Dfx Interactive logo is a trademark of 3Dfx Interactive, Inc. (c)1998 Eidos Interactive. All Rights Reserved.
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