【第1回】
第一章「私にも使えるかしら」
オンラインソフトってなぁに?
(99/02/19)
はじめまして。パソコンとインターネット大好き、Windows初心者のKANAです。よろしくお願いします。Windowsは95から使い始めて1年未満で、思い切り苦戦中(汗)。それでもいちおう、WebをつくるためのHTMLは書けるの。不思議なんだけど(苦笑)。パソコンは、「小さくてかわいい♪」と買ったB5サイズのノートです。
今回から三章構成で、私がオンラインソフトと奮闘する姿をお見せしていきます。第一章「私にも使えるかしら」の各回ではオンラインソフトのしくみや入手方法、送金方法などオンラインソフトを使ううえでの基本的なことをご紹介します。第二章「いろいろ使ってみなくちゃね」では、用途別に定番ソフトをいくつか使って目的を達成していく様子、第三章「これで初心者脱出!?」では、一歩進んだオンラインソフト使いを目指す姿をお見せします。私、KANAといっしょにひとつずつハードルを越えていきましょう。
オンラインソフトってなぁに?
オンラインソフトって、初めはオンライン状態で使うソフトのことだと思った。なんか違う気はしたけど、WWWブラウザーやメールソフトのことかな?って。雑誌でオンラインソフトの使い方を読んでいて、”これはホントに勘違いだわ”と気付くまでにちょっと時間がかかったっけ。パソコン用語辞典なんて持ってなかったし、そういうもの買おうとか、調べようとか考えもしなかったのね。確かにいきなり「オンラインソフト」っていわれても、どんなソフトかイメージつかみにくいかも。
オンラインソフトとは、インターネット上やパソコン通信で公開されてるソフトのこと。オンラインで手に入るソフトだからこういう名称なんだって。なるほどね。ソフト作者のホームページ、「窓の杜」や「Vector」などのソフトライブラリ、雑誌の付録CD-ROMなどから手に入る。ソフトライブラリはダウンロードサイトとも呼ばれているみたい。ジャンル別にオンラインソフトが整理されているから、”こんな目的に使いたい!”っていうときに探しやすい。まさにオンラインソフトの図書館。
オンラインソフトの特徴
オンラインソフトの特徴を下記で具体的に挙げてみるね。あ、オンラインソフトって、大まかに分けるとソフト作者に代価を支払う「シェアウェア」と、ずーっと無料で使える「フリーソフト」があるの。
1. 箱もケースもディスクもなし
オンラインソフトは箱どころか、CD-ROMやフロッピーもないの。プログラムのみをインターネット経由で入手するから、パソコンのまわりがソフトの箱やCD-ROMケースでちらからないわね。
2. マニュアルが「紙」じゃない
紙に印刷されたマニュアルはなくて、プログラムと一緒についてくるヘルプファイルやテキストファイルを読むと使い方が書いてある。かわりに専用Webやメーリングリスト(ML)があることも。MLでは同じソフトのユーザー同士がわからないことを教えあったり不具合を報告しあったりして、ユーザー同士が助け合っていく。作者がMLのメンバーだったりすると、本人から答えが来ることもあるんだって。作者のホームページもチェックしようね。
3. 店に行かずに入手
店頭販売だと入荷待ちだの店まで出向かなくっちゃいけないだのって時間がかかるでしょ? オンラインソフトなら、インターネットのソフトライブラリからすぐに入手可能。家のパソコンの前でコーヒー飲みながらでもOK。私の家の近くにはパソコンを扱う店がないし、電車に乗って店に行く時間もいらないからオンラインソフトってすごーくありがたい。
4. ひんぱんにバージョンアップされる
しょっちゅうバージョンアップするオンラインソフトは結構多い。ユーザーの要望や不具合報告などへの対応が早いし、作者が自分のホームページで公開しているから、作者は「作りたて」をすぐ配布できるってわけ。オンラインソフトのバージョンアップ情報って、集めるのが結構大変。「窓の杜」などのメディアをぜひ活用してね。
5. シェアウェアは代金後払い
ここからは作者に代価を支払うシェアウェアについて書くね。店頭販売のソフトだと代金と引き替えだけど、シェアウェアなら後払い。送金方法はソフトや作者によってさまざまなんだけど、このごろはカード決済できるライブラリもあるの。「送金したいんだけど銀行に行くのがめんどくさい」という人や「時間ないなぁ」という人もオンラインでクレジットカード決済ができるわよ。
6. パッケージソフトと比べて値段が安め
オンラインソフトは在庫管理や物流コスト、パッケージ制作を省けることなど、パッケージソフトと比べて制作経費が少なめ。なかには本業は別にあって「趣味で」ソフト制作をやってる作者もいるの。機能を考えるとかなりお得なことが多いからうれしいな。もちろん気に入ってずっと使っているソフトがあったら代金はちゃんと払わなきゃ。
7. 試用期間があることも
シェアウェアって、期間内ならいくら使ってもタダのソフトが多い。「試食」OKなんてオンラインソフトならでは。いきなり買って自分に合わないソフトだったら悲しいもんね。試用期間が過ぎると使えなくなっちゃうソフトもあるので、使い続けるなら期間内に送金しよう。
8. 機能制限があることも
試用期間中だと機能制限のあるソフトもある。でも、使い続けるかどうか判断がつくぐらいまでは使い込めるものがほとんどだから安心してね。代価を支払うとパスワードが送られてくるので、それを入力すると全機能が使えるというわけ。
ちなみに私が使ったことがあるオンラインソフトは「秀丸エディタ」(テキストエディター)、「Becky! Internet Mail」(メールソフト)、「AL-Mail」(メールソフト)、「ペタろう」(付箋ソフト)など。人から勧められて使うことが多いかな。とくに学生時代、Macintoshを使いはじめたころは、「誰それが使っているから」、「ユーザーが多いらしい」などの理由でオンラインソフトを使うことが多かった。知り合いが使っていれば、わからないことを遠慮なく聞けるもんね。ユーザーが多いソフトは使いやすいから支持されているんだろうと思ったという、とてもカンタンな理由だったの。
次回以降、もっと具体的にオンラインソフトについて書いていくので待っててね。来週は「ダウンロード」について。では、またね~。
(小松 佳那)