【第4回】
第一章「私にも使えるかしら」
いよいよインストール!
(99/03/19)
みなさん、こんにちは。KANAです。前回までに、ソフトライブラリからファイルをダウンロードして解凍しました。でもこれだけじゃまだ使えないの。まだぁ?って思う人も多いと思うけど、あと一息ね。
今までの作業は、たとえればダウンロードが「通販で注文したテレビが配達された」状態で、解凍は段ボール箱からテレビを出した状態。でもこれだけじゃまだテレビを見られない。テレビを置く場所を作ったり、アンテナをつないだり、いろいろやることがあるものね。つまり、テレビを設置して見られるようにしないといけない。ソフトでもおんなじで、ソフトを使えるようにパソコンに“設置”する必要があって、この設置作業のことをソフトの「インストール」って言うの。
インストールのその前に
インストールの前に必ずしなければならないのが、インストールしたいソフトの添付説明書をよく読むこと。インストールの際の注意事項が書かれていたら守ってね。この添付説明書は、データライブラリからダウンロードしてきたファイルに同梱されてて、ファイルを解凍したフォルダに一緒に入ってる。ほとんどがテキスト形式になってるから、拡張子が「.txt」のものを探してね。
よくある注意事項が“(インストールの前に)起動中のアプリケーションをすべて終了してください”というもの。これはインストール中にほかのソフトが動いてしまうとパソコンが混乱するからなんだって。たとえば、あなたが数を数えている最中に、隣りで関係ない数字をごちゃごちゃ言われたら混乱するのと同じなの。
さっそくインストール♪
インストールには大きく分けて4つのタイプがある。あなたがダウンロードしたファイルに当てはまるのを探してみてね。インストールのカギはsetup.exeという名前のファイルを見つけること。インストール作業が終了するとソフト名がついたexeファイルができる。これをダブルクリックするとソフトが起動するから、とりあえずこれでソフトが使える状態になるの。
●ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックしたらインストーラーが起動した
これはわざわざ解凍ソフトを使わなくてもダブルクリックするだけで自動的に解凍されるうえ、そのままインストールを開始してくれるラクなソフトなの。フォルダが自動作成されて、ソフト名のついたexeファイルが入ってる。たとえばテキストエディターの「EmEditor」ならEmeditor.exeという具合なの。インストーラーが起動したら、表示されるメッセージに従えばインストール作業ができる。
●ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックしたら解凍されてsetup.exeが出てきた
setup.exeをダブルクリックするとインストール開始。新たなフォルダができて、中にはソフト名のついたexeファイルが入っている。たとえば高速料金計算ソフト「みちのりくん for Windows98」ならJhwin98.exeという感じ。
●ダウンロードしたlzhファイルやzipファイルを解凍したらsetup.exeが出てきた
setup.exeをダブルクリックするとインストールが始まってフォルダが自動作成される。中にはソフト名のついたexeファイルが入ってる。たとえば「IP Messenger」というソフトならIpmsg.exeという感じね。
●ダウンロードしたlzhファイルやzipファイルを解凍したらソフト名がついたexeファイルができた
これは自動的にインストールする機能がないので、フォルダを作成してその中に解凍したファイルを移動しなくちゃならないんだって。前回で紹介した解凍ソフト「Lhasa」を使えば、フォルダを自動作成してその中に解凍してくれる。できたフォルダ内にはソフト名のついたexeファイルがある。たとえば「桜時計」というソフトならSkrwatch.exeという感じね。とりあえずこのファイルをダブルクリックするとソフトを起動できる状態なの。
これで、ソフト名のついたexeファイルをダブルクリックすれば、ソフトが起動する状態になったわけ。
より使いやすく
インストール中に、スタートメニューへの登録やデスクトップにショートカットアイコンを作るかどうかを聞かれることがある。その場合、自動で登録や作成されたりあなたの好みで決められたりとソフトによって違うから、添付説明書を読んでみてね。私はショートカットアイコンがデスクトップにたくさんあるのが苦手だから、スタートメニューに登録するだけのことが多いかな。
スタートアップに登録するソフトもあるの。スタートアップはWindowsの起動と同時にそのソフトも自動的に起動するという設定なの。スタートアップに登録するかどうかを自分で選択できるなら、あなたがそのソフトを使う頻度や、Windowsを起動してまず何をすることが多いかを考えてね。私は、インストール直後はスタートメニューに登録しないで、使い続けるうちに決めてるんだけど、頻繁に使うテキストエディターはスタートアップに登録してるの。
再起動しないとインストールが終了しないソフトもある。そういう場合、Windowsを再起動した後にソフトを起動できるようになるんだって。再起動が必要なソフトだと「再起動後に起動できます」といったメッセージが表示されるからすぐわかるの。
インストール終了後はダウンロードしたファイルやsetup.exeを捨ててもいいんだって。ただし、setup.exeを捨ててはいけない場合があって、それは添付説明書にアンインストール方法として「setup.exeが必要」と書いてあるときね。ダウンロードしたファイルはインストールに成功してればもう使わないから捨てても大丈夫。
これがインストールだ
1. ソフトはパソコンにインストールしないと使えない
ダウンロードしたファイルを解凍した後、インストールという作業をすればソフトは使えるようになる。たとえば、テレビを手に入れても、テレビを置く場所を作ったり、アンテナをつないだりしないと見られないよね。ソフトの場合は、パソコンにインストールしないと使えないの。
2. まずは添付説明書を読もう
一通り読むのはもちろんだけど、とくにインストール時の注意事項をしっかり読んでね。ソフトの作者が言う通りにするほうが安全で確実にインストールできるもの。自己流のやり方はパソコンのトラブルのモトだからやめようね。それから、ソフト作者のホームページを読むとより詳しい情報が手に入るからチェックしてみてね。
3. setup.exeファイルを見つけよう
ダウンロードしたファイルを解凍して出てきたsetup.exeをダブルクリックするとインストール開始。
4. ショートカットなどは好みで設定
スタートメニューへの登録や、デスクトップにショートカットアイコンを作るのは自動的に行われることが多い。自動作成されないものもあるけど、その場合はユーザーが必要に応じて作成してね。
5. スタートアップの登録もお好みで
インストール時にスタートアップに登録するソフトもある。スタートアップに登録すればいつもWindowsの起動時にタスクトレイに常駐するようになる。使用頻度が高いソフトはスタートアップに登録しておくのもひとつの手ね。
6. 再起動が必要な場合も
インストール後にWindowsを再起動しないと使えるようにならないソフトもある。Windowsの再起動が必要な場合は「Windows再起動後からソフトを起動します」などの意味のメッセージが表示されるからすぐわかる。
7. インストール後は…
ダウンロードしたファイルは捨てちゃってOK。解凍後に出てくるsetup.exeも、添付説明書などに「アンインストールに使う」と書いてなければ捨てても大丈夫。どちらもインストールが終わればもう使わないからね。
インストールは無事終了したかしら? 次回は第5回「これって買ったの?」です。オンラインソフトの代金、支払いはどうすればいいのかな?というわけで、次回まで待っててね。
□窓の杜 - エディター(「EmEditor」のダウンロードページ)
http://www.forest.impress.co.jp/editor.html#emeditor
□窓の杜 - 実用データ(「みちのりくん for Windows98」のダウンロードページ)
http://www.forest.impress.co.jp/data.html#jhwin
□窓の杜 - 圧縮・解凍(「Lhasa」のダウンロードページ)
http://www.forest.impress.co.jp/archiver.html#lhasa
□窓の杜 - Chat・ネット電話(「IP Messenger」のダウンロードページ)
http://www.forest.impress.co.jp/chat.html#ipmsg
□窓の杜 - その他(「桜時計」のダウンロードページ)
http://www.forest.impress.co.jp/internet.html#skrw
(小松 佳那)