【第28回】
戦略シミュレーションゲームとアクションゲームが高いレベルで融合
「Wargasm」
（99/03/24）
指揮官になって戦略をたてる頭脳プレイが魅力の戦略シミュレーションゲームと、前線で敵を相手に死闘を繰り広げる緊迫感がたまらないアクションゲーム。どちらも戦争をモチーフにしているが、まったく違うジャンルのゲームだ。今回は、この2つの要素をミックスすることでさらに臨場感を味わえるようになった戦争ゲーム「Wargasm」を紹介しよう。
「Wargasm」は戦争が“W.W.W.W.”と呼ばれる仮想空間で行われるようになった2025年が舞台。このシステムは、現実社会で一滴の血も流さず仮想兵器で戦争ができる究極のシステムのはずだったが、悪質なハッカーの侵入によってシステムが崩壊しはじめ、現実社会にも悪影響が現れてきた…というのがストーリー。プレイヤーの使命はコントロール不能になった仮想兵器を撃滅し、システムのバランスを回復させることだ。
デモ版のファイルサイズは約50MB。解凍してsetup.exeを実行するばインストールが始まる。ゲームを開始する前に、まずスタートメニューから[Wargasm Config]を起動し、自分のマシンの性能にあわせてグラフィックやサウンドのレベルを適切に設定しよう。このゲームはグラフィックが驚くほどリアルで、たとえば、戦車から伸びる影の形が日の当たり方や地面の状態に応じて変化したり、敵を撃破したときの爆発や炎が立体的にゆらめいたりする。また、砲弾が飛び交う様子は、まるで戦争映画の一シーンを眺めているかのようだ。
ゲームを起動したらメニュー画面が表示される。デモ版ではアクションをプレイできる[INSTANT]と[TRAINING]のみプレイ可能で、残念ながら戦略シミュレーションを味わうことはできない。まずは[TRAINING]で兵器の操作法を練習しよう。プレイヤーが操れるのは[TANK]（戦車）、[TROOP]（歩兵）、[CHOPPER]（武装ヘリ）の3つ。戦車の場合は、プレイヤーが砲手と運転手の一人二役をこなさねばならないので操縦が難しい。しかし、車体の向きと砲塔の向きを個別に変えられるので、うまく利用すると敵の砲撃をかわしながら敵を撃破するといった芸当も可能だ。
戦場は岩山だらけの荒涼とした風景が広がり、大きな岩や崖など敵が隠れていそうな場所がたくさんある。レーダーを確認しながら慎重に戦車を進めていこう。遠くに敵を発見したときはいったん停車して、[F1]でスナイパーモードにする。砲弾は放物線を描いて飛んでいくので、遠くの敵を狙うときは少し上に照準を合わせるのがコツ。うろちょろしている歩兵には機関銃が有効だ。戦車をうまく操れるようになったら、戦車による実戦プレイを行う[INSTANT]を実行しよう。ここでは、制限時間内になるべく多くの敵を撃破して、得点の高さを競う。敵を撃破すると得点が加算されて制限時間が延長されるので、ぜひ高得点を目指そう。
製品版は3月26日にイマジニア（株）より「ウォーガズム 完全日本語版」として発売予定。戦略シミュレーションとシューティングをいっぺんに楽しめるMultipleモードがプレイできるほか、マルチプレイにより8人までのネットワーク対戦を楽しむことができる。
（98/11/02、wargasmdemo2.zip、48.6MB、ゲームデモ）
□Welcome to DID Online
http://www.did.com/
□Imagineer Home Page
http://www.imagineer.co.jp/
□3DFILES.COMからダウンロード
http://www.3dfiles.com/games/wargasm.shtml
（齋藤 正穂）
製品版の動作環境
| 必須 | 推奨 |
|---|
| CPU | Pentium 166MHz | Pentium II 266MHz |
| メモリ | 32MB | 64MB |
| 3Dビデオカード | 4MBのビデオメモリ | 8MBのビデオメモリ |
| CD-ROMドライブ | 4倍速 | 8倍速 |
| HDD必要空き容量 | 300MB |
| その他 | DirectX 6 |
サポートされている機能・規格
| サウンド | DirectSound 3D、A3D、EAX |
| ジョイスティック | フォースフィードバック |
| CPU命令セット | SSE |
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