あの曲もオリジナルも着メロに! ケータイ着メロ作成支援ソフト
鍵盤入力、五線譜入力、記号入力、あなたはどのタイプ?
(99/04/06)
携帯電話の着信メロディ(着メロ)が人気を呼んで、着メロデータを収録した“着メロ本”も書店でたくさん見られるようになった。流行の曲をいちはやく着メロにするのもいいけど、既存の曲の“コピー”ではなく、自分だけのオリジナル着メロならさらに注目度アップだ。今回は、ケータイ着メロ作成支援ソフトを、ユーザーのメロディ作成タイプ別に紹介しよう。もちろんここでのタイプ分けは目安なので、違うタイプのソフトも試してみよう。
ケータイ着メロデータを作成するには、オリジナルでも既存の曲のコピーでも、“ドレミ”や音符では携帯電話本体が認識しないので、まずメロディ部分を作成し、それから各携帯電話機種固有の入力手順に変換する。ソフトに表示された入力手順にしたがって、携帯電話本体に手で入力すれば完了だ。
■ あなたにピッタリなケータイ着メロ作成支援ソフトはどのタイプ?
■ あなたに合ったソフトで着メロを作成しよう!
鍵盤入力タイプ「Cmero♪」
3オクターブの鍵盤で入力、エディター感覚で修正も簡単
ピアノやオルガンに親しんだ人には、鍵盤入力タイプの着メロ作成支援ソフト「Cmero♪」がぴったり。入力したい音符や休符を選び、3オクターブ分並んだ鍵盤を“たたく”と、音符と音階がウィンドウ下側のエディター部分に表示される。作成中のデータはいつでもMIDIで試聴でき、挿入や削除などエディター感覚で簡単に編集できる。
作成が完了したらウィンドウ最下部にあるプルダウンメニューで携帯電話の機種を選択すると、機種別の入力手順が表示されるので、表示されたとおりに入力すればよい。作成途中にもし自分の携帯電話に入力できない音階があったときには、全体の音階を上下にずらす「移調機能」を利用しよう。
作成した着メロデータは、携帯電話の機種ごとに固有なテンポなどを再現して試聴できるので、携帯電話にデータを入力する前に納得がいくまで編集できる。8事業者、46機種と対応度も十分。着メロデータを電子メールで他のユーザーやDDIポケットのPHSとやりとり可能。作成した着メロも受信した着メロも、メールソフトスタイルで一緒に管理できるのもうれしい。
【著作権者】PAO 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.07C(99/04/04)
□Cmero♪・・・携帯電話着信メロディ作成支援ソフト
http://www.ops.dti.ne.jp/~paopao/MySoft/Cmero/
五線譜入力タイプ「着メロメーカー」
MIDIファイルからのメロディ取り込みも可能
五線譜になじみがあるという人には「着メロメーカー」をオススメしたい。五線譜上に音符や休符をマウスクリックで簡単に配置してメロディを作成できるほか、MIDIファイルからのデータの取り込みやメロディのMIDI音源による再生が可能で、携帯電話・PHSへの詳細な入力手順も示してくれる。
対応する電話の機種は16種類に分類されており、各機種ごとに対応しているメロディの長さや音符の長さ、音程の範囲などが一目でわかるようになっている。目的の機種が対応していない音符を使ってしまった場合でも、「音符の一括変換」を使うと代わりの音符に置き換えてくれる。MIDIファイルからメロディを取り込む際は、試聴しながら好みのMIDIトラックを選択できる。
作曲し終わったら「着メロデータ作成」ボタンを押してみよう。目的の機種が対応していない音符や休符は、誤りとして指摘されるので修正が必要だ。入力データに誤りがなければ、電話へのメロディ入力までの手順とメロディの入力操作手順、さらには入力の完了手順までわかりやすく表示してくれる。作成したメロディはファイルに保存でき、あとで再編集することも可能だ。
【著作権者】松村 府樹 氏
【ソフト種別】シェアウェア 1,000円
【バージョン】v1.1.15(99/04/05)
□@moon MAIN
http://member.nifty.ne.jp/attsu/
記号入力タイプ「chakumelo for Windows9x」
各機種への入力形式変換が自由自在
着メロデータは機種ごとにデータの入力方法が違うため、ホームページなどで見つけたデータが使えないこともある。しかし、19もの機種区分それぞれの入力形式に相互にデータを変換できる「chakumelo for Windows9x」であれば、機種の違いを気にせずに着メロデータを扱える。
「chakumelo for Windows9x」は、携帯電話のディスプレイに表示される記号そのものを、テキストエディターのような編集画面に書き込むタイプの着メロ作成ソフト。キーボードから直接記号入力できるほか、記号が並んだ「入力パレット」やピアノの鍵盤に似た「鍵盤パレット」を、マウスでクリックしながら記号入力していくこともできる。ひと通り作成し終えたデータはMIDI音源で試聴した上で、書き込んだ記号を自分の携帯電話に手動で入力していくことになる。作成したデータはファイルに保存でき、いつでも再編集可能だ。
さらに、作成したデータを別の機種用のデータに作り直したい場合や、友人から自分のものとは異なる機種用の着メロデータを受け取ったときは、「機種変換」で入力データを目的の機種の入力形式に変換して表示できる。また、ホームページなどに掲載されているテキスト形式の着メロデータを編集画面にコピー&ペーストし、「マクロ変換」機能を利用すれば、すぐに「chakumelo for Windows9x」で使用できるテキストに整形することも可能になっている。
【著作権者】shino 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】v5.2.1(99/03/31)
□着メロ研究所
http://www9.big.or.jp/~mshinoda/chakumelo/
(窓の杜編集部)