【第7回】
第一章「私にも使えるかしら」
う、動かない…(後編)
(99/04/16)
KANAです。みなさん、こんにちは。前回に続いて今回も、インストールしたソフトが動作しないことについて、私の体験をまじえて紹介します。
違うOS対応のファイルをダウンロードした?
ソフトライブラリの説明にWindows 95用と書いてあるソフトがある。Windows 98ユーザーなら「Windows 95用って書いてあるけどWindows 98でも動くの?」って思っちゃうよね。基本的にWindows 95用ソフトはWindows 98でも動く。作者によっては自分が作ったソフトのWindows 98への対応状況をホームページや添付説明書で書いてるから確認してみよう。「Windows 98に対応しました」って書いてあれば安心だもの。
ソフトライブラリのソフト紹介欄やソフト作者のホームページを読んでいると、Windows 95用のほかWindows 3.1用やWindows CE用ファイルも用意されてることがある。絶対に自分が使っているOS(基本ソフト)用ファイルをダウンロードしてね。あたりまえだよって思うでしょ? でも、うっかり…ということもあるの。実は私、ダウンロードしたファイルをインストールしても動かなかった経験がある。インストールだ!って張り切ってて添付説明書を斜め読み。私はWindows 98ユーザーなのにWindows 3.1用ファイルをダウンロードしてたことに気づかなかったの…。ソフトライブラリの説明や添付説明書で確認すればよかったと反省したわ。
また、[ダウンロード]ボタンを押し間違えちゃうこともある。「これだ!」と思ってダウンロードしてるから、単純なケアレスミスなのに気づきにくい。この場合、たまたま添付説明書がWindows 3.1用とWindows 95用で兼用だと、添付説明書を読んでも自分のミスに気づきにくい。私も経験あるけど、ソフトライブラリで[ダウンロード]ボタンがOSごとに別だと発見して、「あっ、こっちだった」ってやっと気づくの。みなさんも気をつけてね。
ほかにも、たとえばWindows 98ユーザーがWindows CE用ファイルをダウンロードした場合、解凍できてアイコンまで作成されるけど、ダブルクリックしてもまったく起動しないとか。MacintoshユーザーがWindows用のファイルをダウンロードして解凍さえできないとかね。「窓の杜」のソフトライブラリはWindows用オンラインソフトだけを紹介してるんだけど、『Macで動かない』っていう問い合わせもあるんだって。ソフトライブラリはOS別に分類されてるけど、作者やメーカーのホームページによってはちょっとわかりにくいところもあるから、ダウンロード前に気をつけてね。
あと、インストールも無事完了して動作しているけど、日本語入力できないことがある。海外版のソフトに多い事例だから、日本語が使えるかどうかインストール前に十分確認しよう。テキストエディターなのに日本語入力ができないと、使う気にならないよね。専用の「日本語パッチ」とか「日本語化ツール」と呼ばれるファイルがあれば日本語に対応するソフトもあるから、調べてみよう。
試用期間は? 設定は?
インストールして昨日までちゃんと動いてたソフトが今日になったら動かなくなったという場合もある。実は、使うのに対価が必要なシェアウェアには、試用期間が終わったら動かなくなるようになってるソフトがある。添付説明書に「試用期間が終了すると使えなくなる」ということが書いてあるから、継続して使うときは試用期間中に登録料金を払ってね。
あ、試用期間が終わったらもう一回ダウンロードしてインストールし直そう、っていうのはナシね。というのはパソコンに「お、これは前にインストールされてたぞ」って記録されるソフトもある。なにより、試用期間が終了したからインストールし直すのはマナー違反。きちんと登録料金を払おう。
さてインストールはできた、DLLなど必要なファイルもインストールした。試用期間は期間内に登録料金を払った。なのに動かないと、「ほかに何すればいいの?」と思うよね。これは、使うには手動でいくつか設定する必要があるソフトもあるからなの。たとえばビデオデッキを買ってきても、予約録画できるようになるまでにはいろいろ設定が必要だよね? メールソフトなら、メールアドレスやパスワードなどを設定しないとメールの送受信ができない。わからないときはヘルプを読んだり、作者のホームページで確認してね。
会社でオンラインソフトを使う場合、「家で動いてるソフトが会社で動かない」ということも。というのは、会社のパソコンはネットワークが構築されててネットワークの設定が必要な場合があるからなの。また、セキュリティのために社外へのアクセス制限があることも。そういう場合は上司やネットワーク管理者に相談してね。
そうそう、ソフトをインストールすると「パソコンの再起動後からソフトが動くようになります」という意味のメッセージが表示されることがある。「今すぐ再起動しますか?」で[No]を選んだら自分で再起動しないと、インストールしたソフトがいつまでも使えるようにならないんだけど、再起動を忘れてない?
前後編を通して書いたことはクリアできてるのに動かないときは、ソフトの作者に問い合わせてみて。その場合は作者の判断材料になるように、使ってる機種、OS、インターネットへの接続状況(モデムかISDNか専用線か)など、使用環境をできるだけ詳しく伝えることも忘れずに。「インストールしたけど動きません」だけじゃ、作者も答えようがないもの。
これだけは確認!
1. 添付説明書を読み直そう
ソフトがうまく動かないなら、まず添付説明書やヘルプファイルを読んでみてね。同時に、サポートのホームページがあればそれも確認を。解決方法や原因が書いてあることもある。
2. Windows 98ユーザーはWindows 95用でも基本的に大丈夫
ソフトライブラリにWindows 95用ファイルしかなくて「私はWindows 98を使ってるんだけど…」という場合は、Windows 95用を使っても基本的に動くわ。
3. OSに対応してる?
ダウンロードしたファイルがあなたのパソコンが使うOS対応じゃないものならソフトは動かない。たとえばWindows 98ユーザーがWindows 3.1用ファイルをダウンロードしてもWindows 98では動かないことがあるから注意してね。
4. 試用期間が終わってない?
シェアウェアには、試用期限切れになると動かなくなるソフトもある。ほとんどの場合、添付説明書に書いてるから確認してね。使い続けたいなら、登録料金を払おう。
5. 設定はOK?
インストールのあと手動で設定が必要なソフトもある。たとえばメールソフトならメールアドレスやパスワードなど何項目か手動設定が必要。添付説明書などを読んでね。
6. 会社で使うときは
会社のパソコンはネットワークが構築されていることが多い。ソフトによってはネットワークの設定が必要になる場合があって、たとえばメールソフトがそれにあたる。オンラインソフトを使う場合は上司やネットワーク管理者に相談してから使ってね。
7. 再起動、した?
ソフトのなかにはパソコンの再起動後から使えるようになるものもある。再起動が必要なソフトなのに再起動し忘れてた…なんていうことはないか確認してみてね。
次回は第8回「オンラインソフトはナマもの?」です。鮮度が大事なのは食べ物だけじゃないの。ではでは、待っててね。
(小松 佳那)