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KANAのオンラインソフト奮闘記


【第8回】

第一章「私にも使えるかしら」
オンラインソフトはナマもの?

(99/04/23)

 みなさん、こんにちは。KANAです。私は新鮮な食材を使った料理って大好き。たとえば寿司とかね。ところで、鮮度が大事なのはオンラインソフトもおんなじで、新しいほうがおいしい。ということで、今回は「オンラインソフトはナマもの?」です。

鮮度が大事!?

 オンラインソフトを改良して出すことをバージョンアップと呼ぶ。オンラインソフトには長い間バージョンアップしてないけど優秀なソフトと、ひんぱんにバージョンアップしてどんどん機能を追加したりしていくソフトがあって、今回は、どんどんバージョンアップするオンラインソフトについて紹介しますね。

 パソコンを使い始めたばかりのころに「オンラインソフトは“鮮度が大事”って言うけど、どういうこと?」って周りの人に聞いてたの。そんなにしょっちゅう新しくなるものなの? とか疑問だったしね。実はオンラインソフトは、ひんぱんにバージョンアップするのが特長のひとつだそうなの。

 でも、ひんぱんにバージョンアップするのはどうして? と思うよね。バージョンアップの目的は、機能の追加や使い勝手などを改良したものを出すためだから、最新版のほうが使いやすいことがほとんど。もちろん新鮮な食材のほうがおいしいように、オンラインソフトも新しい方が使いやすいと思うから、私も積極的にバージョンアップしてる。具体的なバージョンアップの方法は、作者のホームページやダウンロードしたファイルを解凍して出てくるソフトの添付説明書に書いてあるから、きちんと読んでね。ただし、大きなソフトのバージョンアップでは、新機能が追加された代わりに新しい不具合が発生していることもあるので、すぐにとびつかないで1~2日待ってみるのも手よ。

 バージョンアップには、不具合修正や小さめの改良などのマイナーバージョンアップと、大きな機能が追加されたりビジュアルも大きく変更されたりするメジャーバージョンアップがあるそうなの。マイナーバージョンアップとメジャーバージョンアップを見分けるには、ソフトのバージョン番号を見ればOK。ソフトにもよるけど、バージョン番号の一の位が変わったらメジャーバージョンアップで、小数点以下が変わったらマイナーバージョンアップ。たとえば「バージョン2.0」が「2.1」になればマイナーバージョンアップ、「3.0」になればメジャーバージョンアップということね。

 バージョン番号の付けかたはソフトによってまちまちだけど、作者のホームページなどで更新履歴を見るとその作者の規則性がわかる。なかには“β(ベータ)版”ってついている場合もあって、まだ未完成のバージョンなんだけどテスト的に公開しているものもある。新機能などがいちはやく試せるけどあくまでテスト公開なので、使う場合はそのつもりでね。

最新情報をキャッチ!

 オンラインソフトは“鮮度が大事”だから、常に最新情報をキャッチしたいけど、どうやって情報収集したらいいの? 実は、情報収集にはいくつか方法があるの。もちろん、基本的に自分で積極的に情報収集するのが一番いい。たとえばおいしい料理の店なら、いろいろな店に行ったりグルメ雑誌をチェックしたりするのと同じね。

 一番便利なのはソフトライブラリが発行するメールサービスを利用すること。一度申し込めば、定期的にメール配信される仕組みなの。配信されるメールには、オンラインソフトの新作情報やバージョンアップ情報などが書いてある。ほら、お米屋さんが「新米入荷しました」って新聞折り込み広告を出してるのとおんなじね。

 私は「窓の杜」の無料メールサービスを利用して毎日チェックしてる。「窓の杜」以外のソフトライブラリでも同様のサービスをしてるから併読するのも手ね。海外にもメールサービスがあって、海外オンラインソフトの新着情報、バージョンアップ情報をメールで知らせてくれる。もちろん英語だけどね。この今回の終わりにいくつかURLを紹介するのでチェックしてみるのもいいかも。

 オンラインソフトによっては専用メーリングリストがあって、バージョンアップのお知らせメールも流れるの。バージョンアップで追加や改善された機能の使い方について質問できるから、私はよく使うソフトのメーリングリストに参加してる。作者公認のメーリングリストについては、作者のホームページやソフトの添付説明書などに書いてあるから確認してみてね。

 作者からバージョンアップのお知らせメールが届くこともある。たとえばシェアウェアの登録料金を支払うときにメールアドレスを知らせるよね。その登録アドレスに宛てて作者から「バージョンアップしました」っていう内容の“産地直送”メールが来るの。酒蔵から地酒を取り寄せると「今年も新酒の季節です」というハガキが届くのとおんなじ。フリーソフトでも、作者のホームページに「メールアドレスを登録すれば最新情報をお送りします」と書いてあれば、登録したアドレス宛に最新情報を知らせてくれる。

 ソフトライブラリや作者のホームページを自分で巡回して、バージョンアップ情報をチェックするのもひとつの方法。とくに作者のホームページには「もうすぐバージョンアップする予定」と載ることもある。たとえばレストランにこまめに行ってると、まだ告知してないけどいいワインが入ってる、というラッキーがあるのと同じなの。ソフトライブラリは独自に情報を収集しているから、作者のページをたくさん巡回しないでも一か所で情報を集められるから重宝するわね。

バージョンアップの願いがかなうことも

 オンラインソフトは、市販ソフトに比べてバージョンアップの希望がかないやすい。あなたが作者宛てに感想や機能追加の希望を書いたら、バージョンアップするときに希望が取り入れられている可能性があるそうなの。もしかして私の要望が取り入れられるかも…と思うとわくわくしちゃう。

 バージョンアップの要望がかなうのは、作者が「たくさんの人に喜ばれそう」と判断したときね。オンラインソフトは作者とユーザーの距離が近いから、作者はユーザーの生の声を耳にしやすい=要望が反映されやすい。バージョンアップの要望メールを出すときは、できるだけ具体的に書く方が要望を取り入れられやすいそうなの。作者宛てのメールは、直接知らない人だからこそ礼儀を忘れないようにしよう。

新鮮なソフトをおいしく使おう

1. ひんぱんにバージョンアップするソフトもある

 オンラインソフトには、しょっちゅうバージョンアップするものも結構多い。もちろん、長い間バージョンアップしないけど優秀なオンラインソフトもある。

2. 鮮度が大事!

 今までのバージョンを改良するのがバージョンアップの目的。機能の追加や改善をして、私たちユーザーの使い勝手を向上させてあるから新鮮なオンラインソフトが一番使いやすいの。

3. 最新情報をキャッチしよう

 最新情報をキャッチするにはいくつか方法がある。自分で情報収集するのがいいけど、ソフトライブラリのメールサービスを利用するのが一番便利。海外のオンラインソフト情報を知るメールサービスもある。それに、各オンラインソフトの専用メーリングリストなども利用してみてね。作者からのメールでバージョンアップ情報を知る方法もある。

4. バージョンアップの願いがかなうかも

 作者宛てにバージョンアップの要望をメールするとかなうこともある。感想などと一緒に「こんな機能が欲しい」と書けば、バージョンアップのときにあなたの要望を取り入れられる可能性があるの。

 実は今回で、第一章「私にもできるかしら?」はおしまい。私の悪戦苦闘する姿を読んでくださったみなさん、ありがとうございました。第9回目の次回は5月から。第二章「いろいろ使ってみなくちゃね」ということで、各ジャンルのオンラインソフトを実際に私が使ってみます。オンラインソフトの“食べ歩き”って感じ。まずは“作文ならおまかせ!”のテキストエディターからスタート。待っててね!!

□窓の杜(「窓の杜」メールサービス購読のご案内ページ)
http://www.ips.co.jp/watch/info_fs.htm
□ベクター ソフト情報メールサービス「ベックル」
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/mailnews/index.html
□ZDNet's Software Express
http://www.zdnet.com/cc/email.html
□CNET Download Dispatch
http://www.download.com/
□Andover Update
http://subscribe.andover.net/
□TMILK for Windows 95
http://www.tucows.com/

(小松 佳那)

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