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【第33回】

デスクトップでメジャーリーグの迫力を満喫!!
「Triple Play 2000」

(99/04/28)

 昨年はマグワイヤとソーサのホームラン競争で、燃えに燃えたメジャーリーグ。野茂以降、日本から移籍する選手が増えたこともあって、国内での人気も上昇中だ。深夜のTV中継でメジャーリーグの迫力あるプレイを観ているという人も結構多いのではないだろうか。……というわけで、今回はメジャーリーグの醍醐味をパソコン上で味わえる「Triple Play 2000」を紹介しよう。

タイトル画面
(c) Electronic Arts. All rights reserved.

 「Triple Play 2000」は、3Dグラフィックスをふんだんに利用した、リアルなベースボールシミュレーションだ。アメリカンリーグとナショナルリーグに所属する全チームが登録されており、選手はすべて実名で登場する。打率や防御力などのデータはもちろん、選手ひとりひとりのしぐさや顔、バッティングフォームまでがリアルに再現されている。サウンドやカメラアクションもTV中継顔負けの凝りようで、白熱したプレイを存分に楽しむことができる。

 デモ版は13.7MBと比較的小さい。プレイできるのはアメリカンリーグとナショナルリーグのオールスター戦のみ。しかも最初の3イニングに限られているが、「TriplePlay 2000」がどんなゲームかを知り、かつまた自分のシステムでどの程度快適に動くかを知るには十分なはずだ。オールスター戦だけあって、登場する選手も豪華絢爛な顔ぶれ。カージナルスのマーク・マグワイヤ、カブスのサミー・ソーサ、ドジャーズのマイク・ピアザと、次から次へとビッグな選手が続く。

デモ版で遊べるのはシングルプレイのみだが、製品版ではネットワーク対戦を楽しむこともできる アメリカンリーグとナショナルリーグのオールスター戦を3イニングまで
(c) Electronic Arts. All rights reserved.

 ダウンロード後に“tp2kdemo.exe”を実行すると、“C:\tp2kdemo”というフォルダが生成されるので(標準設定の場合)、その中の“tp00demo”というアイコンをクリックすれば起動する。対応環境はPentium 166MHz以上。3Dグラフィックスを使っているので、DirectX6、もしくはGlideに対応したビデオカードが必須となる。ドキュメントではVoodoo2、ATI RagePro、Nvidia(RIVA TNT)、Renditionの4つが正式に推奨されているが、もちろんこれ以外の3Dグラフィックチップを搭載したカード(たとえばVoodoo Bansheeなど)でも十分遊べると思う。オプション設定で、テクスチャやレンダリングの品質を指定することもできるので、速度優先や画質優先といった選択も可能だ。サウンドもすばらしい。歓声やヒット音は3DサウンドAPIのEAXに対応。ゲーム中の音声は、スポーツアナウンサーとして知られるJim HughsonとBuck Martinezが担当し、メジャーリーグらしいシブミを感じさせてくれる。

3Dをフルに使った、豪快なカメラワーク 足元に星印が付いているのが、プレイヤーの操作する選手だ
(c) Electronic Arts. All rights reserved.

 「Triple Play 2000」の操作は、驚くほど簡単だ。もちろん細かくカスタマイズすることもできるのだが、とりあえずはマウスだけで遊べるようになっている。守備側をプレイする場合は、ピッチャーのコントロールがメイン。まず最初に球種を選び、次に投げたい場所を選んでクリックする。ホームペースの上に区切られた投球枠は、まるで野村スコープのような感覚だ。打者側はストライクゾーンの上段・中段・下段、そしてバントの中からひとつを選び、打球の速度に合わせてクリックする。うまくタイミングが合えばミートできるが、打球の勢いや伸びは選手個人のパラメーターによって影響を受けるようだ。

 一方守備側は、打球の落下予測地点に赤いマークが表示されるので、マウスを使って野手を動かして捕球する。エラー発生率や脚の速さも、データによって調整されている。どこまで選手の動きを自動化するか、つまりプレイヤーの操作負担を軽くするかはオプション設定で指定することができるので、上達すればするほどプレイヤーの思いどおりに選手を動かせるようになる。

まず最初に球種を選び、続いて投げる場所を指定する マウスを動かすと、野手がそこに移動する。捕球は自動的に行われる
(c) Electronic Arts. All rights reserved.

 正直なところ、3Dのベースボールシミュレーションは目新しいジャンルではない。日本でも同様のゲームはいくつも発売されているし、プレイステーション版の「ワールドスタジアム」や「実況パワフルプロ野球」のような定番タイトルもすでに存在している。単に試合だけなら、これらのソフトでも十分遊べる。しかし、「Triple Play 2000」の魅力は、やはりメジャーリーグの雰囲気を心ゆくまで味わえるという点に尽きるだろう。直立に近い姿勢でバットを構え、右足に重心を置いたまま上向きに振り切るソーサのフォーム。ちょっと前傾姿勢でホームペースに屈み込み、そこから「ヴンッ!!」と腕力だけでバットを振るマグワイヤのフォーム。とにかく、なにからなにまでバタくさい。豪快で、男くさくて、迫力あるプレイ。それが、このゲーム「Triple Play 2000」の魅力なのだ。

ナショナルリーグの3番は、あのマーク・マグワイヤ 自分が打者の場合は、スイングする場所を高さで指定
(c) Electronic Arts. All rights reserved.

 製品版では、オールスター戦だけでなく、シーズン中の全試合とプレイオフを、メジャーリーグのスケジュールどおりの順番で戦っていくことができる。そのほかにも、選手のトレードやネットワーク経由の対戦も可能とのこと。日本から移籍した選手たちがどのように扱われているのか気になるところだが、それは製品版を見てのお楽しみといったところだ。

(99/04/27、tp2kdemo.exe、13.7MB、ゲームデモ)

□Triple Play 2000 英文サイト
http://www.tripleplay2k.com/
□3DFILES.COMからダウンロード
http://www.3dfiles.com/games/tripleplay2000.shtml

(駒沢 丈治)

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