Click Here
【Click Here!】
特集


オンラインソフトでインターネットサーバーを作ろう!

ダイアルアップ環境で構築するパートタイムインターネットサーバー

(99/05/25)

 インターネットサーバーというと特別なコンピューター上で構築されている感じがするが、実際にはインターネットに接続されているPCがあれば、誰でも構築できる。今回は、あなたのPCでインターネットサーバーを立ち上げることができるオンラインソフトを紹介しよう。

■ ダイアルアップ接続でインターネットサーバーを作ろう

 ギャラリーのように画像をたくさん公開したり、CGIを使って面白いホームページを作りたいと思っている人は多いことだろう。しかし、大量の画像やCGIのテストのためにデータをその都度プロバイダーのサーバーへ転送するのも面倒だ。また、容量制限や CGIが使えなかったりとプロバイダーの制約で実現できないことも多い。そんな制限も自分でインターネットサーバーを作ることで解決できる。

 自分でインターネットサーバーを作って公開すれば、HDDが空いている限り大量の画像を公開したりCGIを使って掲示板を作ったりと、制約を気にせずいろいろなことができる。プロバイダーのサーバーへデータを転送する手間も不要だ。また、チャットサーバーを使ってプライベートなチャットルームを作ったり、FTPサーバーを使って離れた場所にいる人と大きなサイズのファイルを直接やり取りすることもできる。

 インターネットサーバーを公開するなら、インターネットへは常時接続するほうが望ましいが、ダイアルアップ環境ではテレホーダイの時間帯に公開するのが現実的だろう。この場合、自分のサーバーへアクセスしてもらうためのアドレスは、プロバイダーから割り当てられたIPアドレスを利用する。例えば、ホームページの場合「http://210.173.166.4/」のように指定する。割り当てられるIPアドレスはダイアルアップの度に変わるので注意が必要だ。IPアドレスはスタートメニューの[ファイル名を指定して実行]で「winipcfg」と入力して実行すれば調べることができる。

 インターネット上でサーバーを公開するということは、世界中の人から見られているということになる。実際にダイアルアップ接続でインターネットサーバーを公開する場合、提供する情報など常識をもって公開してほしい。

インターネットサーバーを公開する「DISCO for Win32」

「DISCO for Win32」  ダイアルアップ接続で毎回変わるIPアドレス調べてくれるソフト。自分の公開サーバーにリンクが張られたHTMLファイルを作成し、プロバイダーのホームページエリアへ転送してくれる。利用者はプロバイダーのホームページにアクセスすれば、リンク用HTMLファイルからリンクをたどってサーバーにアクセスできる仕組みだ。リンク用HTMLファイルの内容は、公開時(接続時)、非公開時(切断時)でメッセージをそれぞれ指定し、状態に応じて使い分けることができる。定時ダイアルアップ接続・切断、公開時間帯に切断された場合の再接続、一定時間通信がないと切断されてしまうことを防ぐダミー通信機能などがある。

【著作権者】西山 琢弥 氏
【ソフト種別】シェアウェア 2,000円
【バージョン】2.0.0(98/11/21)

□DISCOオフィシャルHP
http://www.urban.ne.jp/home/djtakuya/disco_m.htm

まずはホームページを公開「サイボウズ Web サーバー 2」

「サイボウズ Web サーバー 2」  シンプルで簡単にインストールできるWebサーバーソフト。このソフトを使うと、ハードディスク上のHTMLファイルをホームページとして公開できるようになる。簡単な設定で動作させることができるので初心者にも向いている。Windows NTではサービスとして利用でき、Windows 95/98でも動作可能。ルートディレクトリの変更や仮想ディレクトリの追加、CGIにも対応している。ただし、CGIに使えるのは実行ファイル形式(*.exe)のプログラムのみで、Perlなどのスクリプトは使用できない。

【著作権者】サイボウズ(株)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.0(99/03/15)

□サイボウズ Web サーバー 2
http://cybozu.co.jp/server/web/

ホームページに掲示板をつけてみよう「WebBBS」

「WebBBS」  実行ファイル形式(*.exe)のWeb掲示板ソフト。スクリプト形式ではないため、他にプログラムを用意することなく利用できる。ユーザーIDを発行してログインする形式の会員制掲示板を作成することができる。ゲストIDを使って不特定多数の人に利用してもらうことも可能だ。掲示板は同時に複数設置して、テーマごとに階層化することも可能。ユーザーごとに閲覧、書込み、管理などのアクセス権を細かく設定でき、管理権限があれば外部から掲示板をメンテナンスすることもできる。

【著作権者】万代 和明 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.10(99/03/02)

□WebBBS(フリーウェア) サポートページ
http://www.alpha-city.co.jp/~WebBBS/

FTPサーバーでファイルをやり取りしよう「Tiny FTP Daemon」

「Tiny FTP Daemon」  非常に細かな設定が可能なFTPサーバーソフト。Windows 95/98ではファイルにユーザーごとのアクセス権を設定することができないが、「Tiny FTP Daemon」を使用すればFTP利用者ごとにディレクトリやファイルへのアクセス権、ホストによるアクセス制御などを設定することができる。設定ウインドウで「簡単な設定」をチェックすれば、必要項目だけの設定で初心者でも簡単に運用が可能。ログファイルも通常のアクセスやエラーのイベントなど書き込む内容を設定できる。また、パスワードの入力間違いを許容する回数を設定したり、ホストによるアクセス制限をすることもできる。

【著作権者】野村 久之 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.51(99/05/15)

□Tiny FTP Daemonのページ
http://www.vector.co.jp/authors/VA002682/tftpd_frame.htm

チャットサーバーをつくる「プチ・チャット」

「プチ・チャット」  サーバー/クライアント型のチャットソフト。一般に利用されているIRC(Internet Relay Chat)ではなく、サーバー /クライアントとも専用ソフトになっている。また、Windows版のほかにJAVA版のサーバー/クライアントソフトも用意されている。チャンネル(部屋)を10個まで切り替えることができ、指定したユーザーを自分のチャンネルに招待することも可能。また、新しい発言があると点滅やサウンドで知らせてくれる機能がある。すでにいくつかのプチ・チャットサーバーが公開されているので、付属のドキュメントか作者ホームページを参照してみよう。

【著作権者】S.P.C.
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】9607beta(96/07/19)

□petit chat official page
http://www.spc.gr.jp/pchat/

メーリングリストもやってみたい「E-MailClub」

「E-MailClub」  ダイアルアップ環境でも運営できるメーリングリストサーバーソフト。プロバイダーなどのメールアカウントさえ持っていれば運用でき、メーリングリストのメールは差出人(From)や題名(Subject)の内容でチェックするので、個人メールとの併用も可能。設定も簡単で、容易にメーリングリストを運用することができる。コマンドメールや題名への連番の付加、ダイジェストメールなどメーリングリストサーバーとしての基本的な機能は備わっている。各コマンドメールに対する返答メッセージも自由にカスタマイズできる。

【著作権者】(株)アドミラルシステム
【ソフト種別】シェアウェア 5,800円
【バージョン】1.0.0.5(98/11/05)

□E-MailClub Home
http://email-club.admiral.co.jp/

(大蔵 峰樹)

トップページへ
特集・集中企画 INDEX


Copyright(C), 1996-1999 Impress Corporation.
編集部への連絡は mado-no-mori-info@impress.co.jp まで