Click Here
【Click Here!】
特集


ネットワーク環境でリモート操作ソフトを使ってみよう!

手元のマシンからネットワーク経由でほかのマシンを操作するソフト

(99/06/22)

 1人でマシンを何台も使っていると、違うマシンを操作しようとするたびにそのマシンの前までわざわざ移動しなくてはならなくて面倒なもの。もし、すべてのマシンがネットワークでつながっていれば、リモート操作ソフトを使用することで離れたマシンを操作するために移動する必要がなくなる。そこで今回は、ネットワーク経由で手元のマシンから離れた場所にあるマシンを操作できるリモート操作ソフトと、リモート操作を支援するソフトを紹介しよう。

■ リモート操作ソフト

 リモート操作ソフトとは、離れた場所にあるリモートマシンのデスクトップ画面を、手元にあるローカルマシンにウィンドウ表示させて、リモートマシンの操作を可能にするソフト。自分のマシンのディスプレイにはリモートマシンとローカルマシンの両方の画面を表示できるので、自分が移動せずに離れた場所のマシンを操作できる。リモートマシンのホスト名やIPアドレスを指定して接続すると、リモートマシンがサーバーとなり、ローカルマシンがクライアントという関係になる。ローカル側とリモート側の両方でソフトを起動させると、リモート側のデスクトップ画面がローカル側のウィンドウに送信され、その画面をローカル側のマウスやキーボードで操作できるようになる。

WindowsからMacintoshの操作も可能「VNC」

「VNC」  「VNC」の最大の特長は、フリーソフトながら対応プラットフォームが多いこと。LinuxなどのUNIX系OS、Windows、Macintosh及びJavaに対応し、互いに異なるプラットフォームのマシンをリモート操作できる。例えば、MacintoshをWindowsから操作したり、その逆も可能だ。ソフトはほかのマシンを操作するビューワーと、常駐して画面を提供するサーバーに分かれている。Windows版のサーバーソフトは、NTのサービスとして動作させることも可能。[Ctrl]や[Alt]といったスペシャルキーはリモート側のマシンでほぼ正しく動作するが、ローカル側のマシンでも認識されて誤動作する可能性があるため、メニューコマンドの[Send Ctl-Alt-Del]などのスペシャルキー操作を使用したほうが確実だ。なお、テキストデータのみクリップボードの共有が可能。

【著作権者】AT&T Laboratories Cambridge
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.3.2 R6(99/01/21)

□VNC - Virtual Network Computing from AT&T Laboratories Cambridge
http://www.cl.cam.ac.uk/research/dtg/attarchive/vnc/

データを暗号化してくれる「NetMeeting 3 Beta」

「NetMeeting 3 Beta」  「NetMeeting 3 Beta」はMicrosoftが公開するインターネットビデオ会議ソフトの最新版。まだβ版だが、このバージョンから接続先のマシンのアプリケーションだけでなく、デスクトップ全体もリモート操作できるようになった。リモート側のマシンでは、特定のアプリケーションだけの操作を許可することも可能。また、LAN上を流れるデータは暗号化されているので、セキュリティ面でも安心だ。リモート操作を提供する機能だけを常駐させることができ、Windows起動時に自動的に常駐する。なお、現在のところ英語版のみ公開されている。

【著作権者】Microsoft Corporation
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.01(4.4.3385)(99/06/18)

□NetMeeting Home
http://www.microsoft.com/windows/netmeeting/

ICQでリモートマシンを呼び出せる「リモコン倶楽部」

「リモコン倶楽部」  リモート操作ソフトでは、操作したいマシンを指定するためにホスト名やIPアドレスを調べる手間がかかる。「リモコン倶楽部」では、操作したいマシンを使っているユーザーをICQから選ぶことで、簡単にマシンを指定できる。操作画面上部にはリモート側のマシンがアイコン表示され、リモートマシンが複数あるときに操作するマシンを簡単に切り替えられる。また、リモート側のマシンに常駐させておく「エージェントプログラム」には、NTのサービスとして動作するものや、タスクトレイに常駐するもの、Windows 95/98でログオンする前から起動するものなどが用意されている。また、フリー配布されているエージェントもある。なお、テキストデータのみクリップボードの共有ができる。

【著作権者】(株)ディアイエス
【ソフト種別】シェアウェア 7,000円
【バージョン】3.0.0.10(99/06/07)

□リモコン倶楽部Ver3.0
http://www.dis.co.jp/97219/net/Rc30/

操作したいマシンをリストから選択できる「PC Remote」

「PC Remote」  「PC Remote」では、リモートマシンから送られる画面データの品質(圧縮度)を、回線速度などの環境にあわせてを変更できる。テキストデータのみだがリモート側とローカル側でクリップボードを共有できるほか、ファイルを転送することも可能。操作したいマシンをMicrosoftネットワークから選択できるのが便利だ。スペシャルキーはほぼ正しく動作し、ローカル側のマシンで認識されてしまう[Ctrl+Alt+Delete]、[Alt+Tab]、[Ctrl+ESC]を送信するメニューコマンドも用意されている。また、Live Update機能もあり、バージョンアップ時にはネットワーク経由で簡単にアップデートできる。

【著作権者】American Systems
【ソフト種別】シェアウェア 49.95ドル
【バージョン】1.0

□American Systems
http://www.americansys.com/

■ リモート操作ソフト

 ここでは、クリップボードの共有に特化したソフトや、LAN上のマシンの電源のオン・オフを制御するソフトなど、リモート操作ソフト以外でLAN環境での操作を支援してくれるソフトを紹介する。

キーボード・マウス切り替え器のソフトウェア版「どこドア」

「どこドア」  「どこドア」は一組のキーボードとマウスで複数のマシンを操作可能にする、キーボードとマウスの切り替えソフト。ちょっと隣のマシンを操作したいときも、隣のマシンのキーボードとマウスを引っ張り出さずに、今利用しているマシンのキーボードやマウスで操作できる。画面は相手マシンのディスプレイを見ることで、マウスとキーボード操作だけが相手マシンに転送され、データの大きな画面情報は転送する必要がないのでタイムラグに悩まされない。自分の席で複数のマシンを利用している場合に、手元のキーボードとマウスをどのマシン用にも簡単に切り替えられるのでとても便利だ。

【著作権者】Quickware
【ソフト種別】シェアウェア 1,800円
【バージョン】2.55(99/04/23)

□Team Quickware
http://member.nifty.ne.jp/ritmo/quickware.htm

クリップボードを4台で共有できる「LANクリップボード」

「LANクリップボード」  「LANクリップボード」は、4台までのマシンのクリップボードを共有するソフト。タスクトレイに常駐し、URLなどちょっとした情報をほかのマシンで利用したい場合などに重宝する。テキストだけでなく、ビットマップ情報やピクチャー情報といった画像も共有可能。クリップボードにデータがコピーされると自動で他のマシンのクリップボードに転送する自動共有モードと、マウスでマシンを指定して転送する手動共有モードがある。

【著作権者】Quickware
【ソフト種別】シェアウェア 800円
【バージョン】2.2(98/06/16)

□Team Quickware
http://member.nifty.ne.jp/ritmo/quickware.htm

電源のオン・オフをリモート操作できる「Remote Power Control」

「Remote Power Control」  「Remote Power Control」はLAN上のマシンの電源をリモート制御するソフト。ターゲットとなるマシンに「Remote Power Control」を常駐させて、LAN上の他のマシンの「Remote Power Control」から電源をオフできる。また、WOL(Wake On LAN)対応のネットワークカードとマザーボードを利用していれば、電源を自動オンできる。この場合、電源をオンにしたいマシンに内蔵されているネットワークカードの固有なアドレスである、アダプタアドレス(MACアドレス)を指定する。さらに、ネットワークカードのドライバーが対応していれば、サスペンド状態から復帰させることも可能だ。

【著作権者】hwada 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.02(99/06/01)

□hwadaのホームページ
http://www04.u-page.so-net.ne.jp/sa2/hwada/

(齋藤 正穂)

トップページへ
特集・集中企画 INDEX


Copyright(C), 1996-1999 Impress Corporation.
編集部への連絡は mado-no-mori-info@impress.co.jp まで