【第16回】
第二章「いろいろ使ってみなくちゃね」
写真や画像をきれいに見せよう! レタッチソフト
(99/07/09)
KANAです。みなさん、こんにちは。デジタルカメラを持ってるんだけど、撮った写真はほとんどそのままホームページやハガキに使ってた。ときどき友達に加工してもらってたけど、頻繁には頼みにくいでしょ。でも、せっかく撮った写真だから自分でアレコレ加工してみたいな♪と思ってるの。ということで、今回は「レタッチソフト」の“食べ歩き”ね。
■ レタッチソフトで何ができる?
レタッチソフトは、デジタルカメラで撮影した画像やスキャナーからパソコンに取り込んだ画像、ペイントソフトなどで描いた画像などを加工をするためのソフト。レタッチソフトとひとことで言っても機能はさまざまだから、今回はいろんなレタッチソフトを“食べ歩き”してみたの。
レタッチソフトには、写真の明るさや鮮やかさの調整やスキャナーで読み込んだ画像に特有のノイズパターンを除去するなどの補正ができたり、オリジナル写真にある傷や要らない部分の削除といった修正作業ができるソフトなどがある。また、画像のカラーバランスを調整する機能のあるレタッチソフトを使えば、女性なら特に気になる肌の色や目の下のクマを調整することだってできちゃうの。このほか、目に“モザイク”をかけたり、きれいな背景に人物写真を重ね合わせて“写真の合成”ができたりするソフトや、画像の人物や物の輪郭線を浮かび上がらせる“エンボス”、ひとつの画像が別の画像に変化する過程をアニメーションで表示させる“モーフィング”などの特殊効果機能をもつソフトもあるわ。
市販のレタッチソフトは機能がいっぱいで“これさえあればレタッチ全般何でもできちゃう”ソフトがほとんど。でも、機能が多くて初心者には使いこなせなかったりする。一方、オンラインソフトのレタッチソフトなら、特定の機能にしぼって初心者にも操作しやすくしたソフトがたくさんあるの。この先“ホームページを作りたいな”と思ってる人なら、ホームページの画像加工用に使うのにもおすすめよ。
■ さっそく写真を加工してみよう!
今回は“食べ歩き”してる各ソフトで、池にいる亀の写真を加工してみたの。作業はとってもおもしろかったよ。
写真を絵画風に変えられる「バーチャルペインター」
BMP形式の画像を絵画風に変換できる「バーチャルペインター」。デジタルカメラ写真やスキャナーで取り込んだ画像のタッチを、水彩/色鉛筆/油彩/ガッシュ/パステル調の5種類に変えられるの。たとえばデジタルカメラ写真を色鉛筆タッチに変えると、色みや描線が柔らかくなって、温かみのある繊細な画風に変わる。
“自分の顔をホームページに載せたいけど、手描きは苦手だし写真をそのまま載せるのは恥ずかしいし…”という人は、顔写真を「バーチャルペインター」で絵画風に変えてみるとよさそう。涼しげな風鈴やスイカの写真などを色鉛筆や水彩画風に変換して暑中見舞いのハガキに使うのもいいかもしれないね。亀の写真は、油彩風にしてみたんだけど、キャンバスの質感も表現されてて趣のある芸術的な画像に変化して、うまくいったみたい。
【著作権者】梅村高ソフトウェアデザイン(有)
【ソフト種別】シェアウェア 3,800円
【バージョン】2.40J(98/08/24)
【対応形式】BMP形式
□梅村高ソフトウェアデザイン
http://www.livecraft.com/
□窓の杜 - レタッチ・加工
http://www.forest.impress.co.jp/retouch.html#vpainter
ボタン一発でカラーバランスなどを自動的に最適化「PHORET」
コントラストやカラーバランスをボタン一発で自動的に最適化補正できる「PHORET」。これは、ツールバーにある[一発]ボタンを押すだけで「輝度・コントラスト・カラーバランスを自動補正」機能が働いてくれるから手動調整は一切要らない。肌の色が悪く写ってる写真なんかでも、輝度やコントラスト、カラーバランスを自動的に調整し、きれいな肌色に見える効果を与えてくれる。
ほかにも、逆光やスポットライト照明を当てたような効果をだせる「照明効果」や、フェイドアウトや波形など画像の枠を選べる「写真枠作成」などの機能がある。ホームページに貼り付ける写真に波形の枠をつけたりして遊んでみるのもいいね。池の亀の写真に「輝度・コントラスト・カラーバランスを自動補正」機能を使ってみたら、ぼんやりしてた水面にメリハリがついたよ。
【著作権者】浅川 睦雄 氏
【ソフト種別】シェアウェア 2,500円
【バージョン】0.87(99/07/03)
【対応形式】BMP / JPEG / TIFF
□MjD's Homepage
http://www.vector.co.jp/authors/VA016291/
質感を落とさずきれいに減色「OPTPiX」
フルカラー画像の質感をほとんど落とすことなく256色以下に減色する「OPTPiX」。画像ファイルは、使う色数が多いほどファイルサイズも大きくなるから、ホームページに使うと読み込みに時間がかかっちゃう。そんなときに活躍するのが「OPTPiX」。普通、減色するとどうしても画像の質感が悪くなっちゃうんだけど、「OPTPiX」はほとんど見た目を変えずに減色して、ファイルサイズをグッと小さくしてくれる。フルカラーのJPEGファイルを256色のGIFファイルに変換したいというときには効果抜群。写真をたくさん載せたホームページを作りたい人にぜひオススメ。
BMP/JPEG/GIFなど9形式で読み込みと書き込みに対応してるほか、MAG/Q4など日本独自の形式も含めた計31形式を読み込める。複数画像の形式変換がまとめてできるので、画像形式を変換するソフトとしても使えるね。亀の写真は、ほとんど質感が変わらないままファイルサイズを小さくできた。
【著作権者】(株)ウェブテクノロジ
【ソフト種別】シェアウェア 4,800円
【バージョン】1.25b(99/04/23)
【対応形式】BMP / DIB / RLE / CAM / GIF / J6I / JPG / JPEG / JFIF / PJP / PJPG / MAG / MKI / PCX / PDD / PI / PIC / PCT / PICT / PNG / PSD / Q0 / RGB / Q4 / RAS / TIF / TIFF / TGA / WMF / XBM / XPM
□超高画質減色&レタッチ「OPTPiX」
http://www.webtech.co.jp/optpix/
これでやっと友達に「デジカメで撮った写真を加工してほしいんだけど~」って頼まなくてもすむようになったわ。自分で加工できるようになると、カメラマンとして腕前がイマイチでも撮影の楽しさは倍増ね。さてさて、次回は「ダイエット」のためのソフトを“食べ歩き”。待っててね。
(小松 佳那)