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【第45回】 レシプロ戦闘機でドッグファイトを楽しむ 「デザートファイターズ」 （99/07/28） 　どんなにパソコンが発達したとしても、人と人とが戦う対戦ゲームが廃れることはないだろう。予想もできない動きや駆け引き。「戦うこと」を通じて芽生える信頼や連帯感。これらはみな、対戦ゲームだからこそ味わえる醍醐味だ。今回紹介する「デザートファイターズ」も、複数のプレイヤーが入り乱れて戦う、マルチプレイ対応のフライトアクションゲーム。第二次世界大戦初頭の北アフリカを舞台に、心ゆくまで空中戦を楽しむことができる。 　「デザートファイターズ」のインストールは、まず、ホームページからダウンロードした“desertfight.exe”を実行する。ユーザー登録画面が表示され、名前やメールアドレスなど必要な項目を入力すると、再びインターネットに接続されゲームに必要なファイルが自動的にインストールされる。あとはスタートメニューをたどって、[Desert Fighters Preview]のアイコンを選べばデモが始まる。 　現在サポートされているのは、マルチプレイモードのみ。キャンペーンやシングルプレイはできない。メインメニューから「MULTIPLYER」を選んで、次へ進む。「GAME FINDER」の画面では、現在参加できるサーバーの一覧が表示されるので、いずれかを選んで「JOIN」ボタンをクリック。「Players」の欄に表示されている「43/64」という表示は、「参加上限64人中、現在は43人が参加している」という意味だ。いきなり戦いたい場合は参加者の多いサーバーを、とりあえず練習したい場合は参加者の少ないサーバーを選ぶとよいだろう。「Ping」という欄はサーバーの反応速度のことで、この値が小さいほどタイムラグが少ないことを意味している。タイムラグのあるサーバーでは遊びにくいので、200～250を目安に選択したい。 　「Pilot Data」画面では、プレイヤーのコード名や顔写真、撃墜時のセリフ、機体を選ぶことができる。現在搭乗できる機体は、イタリアの“Macchi MC.202 Folgore”、ドイツの“Messerschmitt Bf109e”、イギリスの“Hawker Hurricane MkIIc”の3種類。すべての機体を試してみたが、機銃の威力や旋回性能、巡航性能にはっきりした差は感じられなかった。だだしコックピットのデザインはそれぞれ異なるため、操縦しやすいものを選ぶといいだろう。 　「デザートファイターズ」は、アクションゲームとしてのカラーが強く、そのぶん操縦は簡単だ。エンジンのスタートは[TAB]キー。スロットルはフルキーの[0]で開き（加速）、[1]で閉じる（減速）。機銃の発射はスペースバー。テンキーは、コックピットから眺める視界の切り替えに使う。機体の操縦はカーソルキーで行うが、操縦桿を意識して上下が逆になっている。上昇は[↓]下降は[↑]なので、間違えないようにしよう。[Alt]+[T]を同時に押すとコックピットが半透明になり、本来見えないはずの部分を見ることができる。なお離陸後は[G]キーを押して、ランディングギアの格納を忘れないように。 　もっとも、キーボードを使った操作では無事に飛ぶのが精一杯で、空中戦をするにも限界がある。戦場には戦い慣れしたプレイヤーがごろごろしているので、ぼんやり飛んでいたのでは、その場で叩き落とされてしまうのがオチだ。マルチプレイモードしかサポートされていない現在のバージョンでは、練習のための単独飛行もままならない。生き残るためには、やはりジョイスティックが必要だと思う。 　アルファ版ということなので完成度が心配だったが、動作に問題はなく、期待以上に楽しむことができた。操作も手軽で、ストレートに空中戦を満喫できるところがいい。アルファ版による無料のテストはまだ当分の間続けられるようだが、まもなく登場する製品版では、アメリカ、イギリス、イタリア、ドイツの軍用機が30種類以上も登場し、200種類以上のミッションがランダムに与えられるとのこと。戦闘爆撃機の場合は、ガンナーとして参加することもできるらしい。完成が楽しみだ。日本では'99年冬にP&Aから販売される予定。 （99/06/01、desertfight.exe、89KB [13.2MB]、ゲームデモ） □デザートファイターズ ホームページ http://www.panda.co.jp/games/desertfighters/ □デザートファイターズ デモ版ダウンロードページ http://www.panda.co.jp/games/desertfighters/downloads.html （駒沢 丈治）

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