【第48回】
黄昏の世界を旅する、動きの美しいアクションRPG
「Revenant」
(99/08/18)
リアルタイム戦闘の楽しさと緊張感で多くのファンを魅了した、アクションRPGの傑作「ディアブロ」。このゲームの登場によって、RPGは新しい時代を迎えた。今回紹介する「Revenant」も、「ディアブロ」と同様にマルチプレイに対応したアクションRPG。モーションキャプチャによって再現された滑らかな動きと、美しいグラフィックが魅力の最新作だ。
「Revenant」の世界観はちょっと変わっている。神々の戦いで荒れ果て、モンスターがさまよい歩く、混沌とした世界“AHKUILON”。ここでは人間以外にも様々な種族が共存し、ヒロイックファンタジーのような絶対悪や絶対正義は存在しない。暗く重苦しい空気が辺りに漂い、その世界の中でプレイヤーは自分自身の目的や生き様を見つめる旅に出る。まずは十分な資金と装備を用意するのが、冒険への第一歩となる。
キャラクターの操作は、マウスを使って行う。右ボタンを押したままマウスポインタを動かせば、キャラクターはその方向に移動する。敵に遭遇したら攻撃できる間合いに移動し、左クリックを連打。武器によって戦い方は変わるが、剣や斧の場合は連続攻撃が可能なので、敵に反撃のチャンスを与えずに一気に叩きのめすのが定石だ。逆に、敵の連続攻撃にはまると反撃する機会がないまま倒されてしまうので、分が悪いときはいったん後退し、体制を整えてからもう一度挑んだほうがいい。
首尾よく敵を倒すと、金貨と、運がよければアイテム(食料など)を得ることができる。上手に買い物をしながら、徐々に装備をよくしていこう。最初から持っているショートソードでは戦うに戦えないので、できるだけ早く攻撃力の高い武器を購入すること。TulwarかPointed Maulがおススメだ。新しい武器や鎧を購入したら、持ち物リストから装備一覧画面にマウスでドラッグして身につける。なお、失ったヒットポイントは、食料やポーション(飲み薬)で回復させることができる。
「Revenant」は、演出がとても凝っている。ズバッと剣を振り降ろす動作がリアルに描かれているし、移動速度や間合いでポーズや斬り込み方が変わるところもいい。敵の攻撃もその場に応じて変化し、たとえば倒れているところを足で踏みつけられたり、頭をつかまれて岩に叩きつけられたりと、バリエーションも豊富だ。ダメージに応じて派手なエフェクトが表示され、敵から激しい一撃を食らったりすると、思わず全身に力が入ってしまうほど。ゲームバランスも良好で、アクションRPGとしてはプレイしやすいレベルに設定されていると思う。街周辺に現れる弱い敵と戦いながら金貨を貯め、徐々に装備を揃えていけば、無理なく先へ進むことができるだろう。
デモ版では、データのロード/セーブができないが、演出や戦闘の楽しさは十分に満喫できるはずだ。また製品版ではモデムやLAN、インターネットを経由したマルチプレイに対応しているが、デモ版では試すことはできなかった。マルチプレイモードでは、シングルプレイで演じる「Locke」という男の剣士以外に、体の大きな戦士や魔法使い、女剣士で戦うことができるとのこと。
(99/08/06、revenantdemo.exe、39.5MB、ゲームデモ)
□Revenant ホームページ
http://www.eidosinteractive.com/
□Revenant ダウンロードページ
http://www.eidosinteractive.com/revenant/download.html
http://www.3dfiles.com/games/revenant.shtml
(駒沢 丈治)
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