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PCをエミュレートする「VMware for Windows NT and Windows 2000」v1.0

Windows NT 4.0上でWindowsやLinuxをインストールして動かせる

(99/09/07)

「VMware for Windows NT and Windows 2000」v1.0  米VMwareは7日(現地時間)、PC/AT互換機をエミュレートするソフト「VMware forWindows NT and Windows 2000」v1.0をリリースした。Windows NT 4.0やWindows 2000のウィンドウ上で、WindowsやUNIX系のOSなどを動作させることができる。Windows NT 4.0とWindows 2000に対応した75ドルのシェアウェアで、現在同社のホームページからダウンロードできる。

 「VMware」は、PC/AT互換機のハードウェア自体をエミュレートし、BIOSも含んでいるため、PC/AT互換機上で動作するDOSやWindows 3.1/95/98/NT 4.0、LinuxやFreeBSDといったUNIX系のOSなど、多くのOSを「VMware」にインストールして動作させることができる。現在使用しているOSの上で、一つのアプリケーションとして他のOSが動くというかたちになる。なお、「VMware」にはOSが同梱されていないため、「VMware」で動作させるOSは別途必要。

 「VMware」は、OSをインストールするハードディスクを一つのファイルとして扱えるため、「VMware」にOSをインストールする際に、新しいハードディスクを用意する必要はない。「VMware」にインストールしたOSでは、マウスやキーボードを操作し、インターネットに接続してWebページを閲覧したり、サウンドを再生するなど、ほとんどの操作を行える。「VMware」を動作させているOSや他のパソコンと、ネットワークを介してファイルをやり取りすることも可能だ。

 編集部で試したところでは、「VMware」にインストールしたOSの動作は実際のOSの動作より低速だったものの、Windows NT 4.0上の「VMware」にWindows 98をインストールし、インストールしたWindows 98でインターネットに接続してWebページを閲覧できた。Windows 98やLinuxでのみ動作するソフトを試したいときや、「VMware」にOSをインストールして試すという用途に便利に利用できるだろう。

【著作権者】VMware, Inc.
【ソフト種別】シェアウェア 75ドル
【バージョン】1.0 build-294(99/09/07)

□Welcome to VMware, Inc.
http://www.vmware.com/

(日沼 諭史)

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