【第51回】
本格派の麻雀シミュレーションで今夜も徹マン!!
「雀道4プロフェッショナル」
(99/09/08)
麻雀は運、技術、胆力、ひらめき、そして駆け引きが求められる、奥の深いゲームである。それゆえにドラマがあり、また趣味として愛する人も多い。ただ残念なことに、四人揃わないとプレイできないのがつらいところ。「学生時代は毎日のように卓を囲んだが、社会人になってからはサッパリ」という人も多いのではないだろうか。そんなあなたにぜひ試してもらいたいのが、この「雀道4プロフェッショナル」。四人麻雀の緊張感を味わえるだけでなく、充実した練習モードを使って腕を磨くこともできる、本格派の麻雀シミュレーションだ。
プレイが始まったら、伏せられた牌を選んで場所を決め、サイコロの二度振りで親を決める。あとの流れは、一般的な四人麻雀と変わらない。ちなみにルールの初期設定は「ゲーム開始時の持ち点が26,000点、クイタンあり、アトヅケあり、カンウラあり、形式テンパイあり」の“アリアリ”ルール。もちろんこれはプレイヤーの好みに応じて自由に設定することができるので、関西でよく使われている赤いドラ牌を入れたり、クイタン・アトヅケの“ナシナシ”や、3人同時アガリをありにしたり、配給原点を変更することも可能だ。お仕着せのルールではなく、「自分たちのルール」で打てるところがありがたい。
操作もシンプルでわかりやすい。自分の番になると自動的にヤマから1枚引かれるので、不要な牌をマウスで選び、クリックして捨牌する。他の面子からロン、チー、ポン、カンの対象になる牌が捨てられるとプレイがいったん停止するので、その間になき方を選ぶ。なく必要がない場合は、画面の無意味な場所をクリックするとプレイ再開だ。ちょっと甘すぎる感じがしないでもないが、多面待ちの複雑なリーチを掛けても見逃しがないので、初心者にはいいだろう。
他の麻雀ゲームと違って、まったく麻雀を知らない人でもルールを覚えながら独学でプレイできるというのも、このソフトならではの特長だ。「雀道4プロフェッショナル」には初心者用の練習モードが用意されており、実際にプレイしながらルールや麻雀用語、役の数え方や点数計算を学ぶことができる。麻雀はルールが複雑で、独特の用語も多い。アガリ方や待ち方によって点数の計算方法も変わるため、覚えるのが大変だ。そんなとき、この練習モードは格好の教材になると思う。
「雀道4プロフェッショナル」は、本格派の四人麻雀でありながら堅苦しさがなく、画面も見やすくデザインされている。好みに応じて自由にルールを設定できるところ、そして充実した練習モードも魅力だ。打ち方の違う個性的なキャラクターが相手なので、スジ読みや駆け引きを味わえるところもいい。ちょっと暇つぶしに打ちたい人はもちろん、「麻雀のルールを覚えたい」「役や点数計算を覚えたい」という人にも役立つ、いわば“実用型”の麻雀ゲームといえるだろう。
デモ版でプレイできるのは東場のみで、ネットワーク機能も省かれている。肝心のネットワーク対戦を試せないのは残念だが、それでも「イカサマのない」本格派四人麻雀の緊張感を、たっぷり味わうことができると思う。製品版ではより多くのキャラクターが登場するほか、オリジナルのキャラクターを作る編集モードや、強豪が集う上級者向けのモードも用意されている。もちろん、インターネットを経由したプレイヤー同士の対戦も可能だ。
(99/09/01、JD4trial.exe、11.5MB、ゲームデモ)
□雀道4プロフェッショナル ホームページ
http://www.systemsoft.co.jp/PRODUCTS/amusement/jongdou4pro.html
□雀道4プロフェッショナル ダウンロードページ
http://www6.tokyoweb.or.jp/systemsoft/AM/LIB/JD4trial.html
(駒沢 丈治)
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