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なんでもEXEに変換して簡単実行!

対応ソフトを使わずにデータファイルをお手軽に実行しよう

(99/09/21)

 友人にデータファイルを渡したのはいいが、見ることができないと言われたことはないだろうか? せっかく渡したデータファイルも、そのデータファイルに対応したソフトがないと内容を確認できないことがある。また、そのデータを見てもらうためだけにソフトをインストールしてもらうのも気が引ける。そこで、ダブルクリックするだけで内容を確認できるように、データファイルを実行形式のファイルに変換してくれるソフトを紹介しよう。

 ただし、実行ファイルに変換すれば対応ソフトを用意しなくてもよい半面、ファイルサイズが大きくなってしまうというデメリットもある。メールに添付する時はファイルサイズがあまり大きくならないよう気を付けるとともに、ファイルの実行内容を書き添えて、相手が安心して実行できるようにする心配りも大切だ。

■ お手軽にMP3ファイルを聞こう

プレイヤーがなくてもMP3ファイルを再生できる「MP3 to EXE」

「MP3 to EXE」  MP3ファイルをMP3プレイヤーとともに1つの実行ファイルに変換してくれるソフト。変換したファイルを実行するだけでMP3ファイルの再生が開始される。実行ファイルの作成時には、音量などの初期設定とウィンドウの配色を指定できるほか、任意のフ ァイルサイズに分割して実行ファイルに変換することも可能。プレイヤーのウィンドウはシンプルなデザインで、再生・停止・巻き戻し・早送りといった基本的な操作と音量、繰り返しモードを設定できる。曲名やアーティスト名などのID3タグと呼ばれる情報を編集することも可能。オリジナル曲を録音したMP3ファイルを友達に聞いてもらうにはうってつけのソフトだろう。なお、複数のMP3ファイルを1つの実行ファイルに変換することはできない。

【著作権者】Oliver Buschjost 氏
【ソフト種別】シェアウェア 15ドル
【バージョン】2.6(99/06/22)

□MP3 to EXE - The Homepage
http://www.mp3toexe.com/

■ ホームページを実行ファイルで配布しよう

複数のHTMLファイルや画像を1つにまとめる「WebCompiler 98」

「WebCompiler 98」  HTMLファイルや画像などの関連ファイルを、1つの実行ファイルにまとめてくれるソフト。作成した実行ファイルの中にはHTMLファイルや画像、Webブラウザーを含んでおり、実行するだけでファイルに含まれた内蔵のWebブラウザーでHTMLドキュメントを閲覧できる。内蔵のWebブラウザーはInternet Explorerのコンポーネントを利用しているため、JavaScriptやDHTMLを使ったHTMLファイルも表示できる。HTMLファイルや画像ファイルに限らず、サウンド・ムービーファイルも実行ファイルに含めることが可能。ホームページのデータはファイル数が多くなりがちなので、「WebCompiler 98」で1つのファイルにしておけば保存も楽。データを他の人に渡すときも1つのファイルをコピーすればいいだけだ。

【著作権者】Oakley Data Services
【ソフト種別】シェアウェア 149ドル
【バージョン】1.14(99/01/11)

□WebCompiler
http://www.webcompiler.com/

■ 4コマ漫画をつくろう

実行ファイル形式のスライドショウ作成ソフト「4駒画廊」

「4駒画廊」  複数の画像をスライドショウ表示する実行ファイルを作成するソフト。BMP形式とJPEG形式に対応している。スライドの切り替えはマウスのクリックで行えるほか、表示間隔を指定して自動的に切り替えることも可能。スライドショウの起動時にコメントを表示したり、スライドショウの実行中にタイトルバーやメニューを消す設定もできる。なお、スライドショウで表示できる画像の数は4コマに限らず、画像の合計サイズが10MB以下なら何枚でも実行ファイルに含めることが可能。ホームページにアルバム形式で画像を公開しているサイトを見かけるが、「4駒画廊」を使って実行ファイルをダウンロードできるようにしておけば、オフラインで画像をゆっくり見ていけるので便利だ。

【著作権者】前田 弘一 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.4(99/08/24)

□VC++備忘録
http://member.nifty.ne.jp/h_maeda/

■ Perlスクリプトも実行ファイルにして配布しちゃおう

Perlスクリプトを実行ファイルに変換する「Perl2Exe」

「Perl2Exe」  Perlスクリプトを実行ファイルに変換するソフト。Perlスクリプト自体はプログラムの命令などが記述されたテキストファイルのため、実行するためにはPerlインタープリターという外部プログラムが必要になるが、「Perl2Exe」でPerlスクリプトを実行ファイルに変換すると、PerlインタープリターをインストールしなくてもPerlスクリプトを実行できる。CGIなどに利用される機会が多いPerlだが、「Perl2Exe」で変換した実行ファイルも、そのままCGIとして利用することが可能。また、「Windows NTリソースキット」を使えば、変換した実行ファイルをWindows NT上でサービスとして動作させることもできる。

【著作権者】Mercury Systems
【ソフト種別】シェアウェア 49ドル(Lite版)
【バージョン】3.11(99/08/08)

□Mercury Systems Home Page
http://www.demobuilder.com/

■ 解凍ソフトがいらないお手軽自己解凍圧縮ファイルをつくろう

自己解凍圧縮ファイル作成ソフト「ActivePC File Packer」

「ActivePC File Packer」  自己解凍形式の圧縮ファイル(SFX形式)を作成してくれるソフト。圧縮したいファイルを「ActivePC File Packer」のアイコンかウインドウにドラッグ&ドロップして作成ボタンを押すだけでファイルを圧縮し、拡張子がEXEの自己解凍形式のファイルを作成してくれる。拡張子がLZHのLHA形式の圧縮ファイルも作成可能。圧縮機能だけでなく、LHA/ZIP形式のファイルを解凍する機能も備えている。自己解凍形式やLHA形式の圧縮・解凍にはUNLHA32.DLL、ZIP形式の解凍にはUNZIP32.DLLがそれぞれ必要。相手が解凍ソフトをインストールしていない場合、ファイルを自己解凍形式に変換して渡せば、ダブルクリック一発で解凍してファイルの内容を確認してもらえる。

【著作権者】ActivePC
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.11(99/07/31)

□ActivePC ON-LINE
http://member.nifty.ne.jp/activepc/

(大蔵 峰樹)

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