Winゲームデモ!


【第52回】

古代ペルシャを舞台に戦う3Dアドベンチャーゲーム

「プリンス・オブ・ペルシャ3D」

(99/09/22)

 初代「プリンス・オブ・ペルシャ」がリリースされたのは、'89年のこと。トリッキーなマップと凝った謎解きを組み合わせ、「アクションアドベンチャー」という新しいジャンルのルーツとなった。あれから10年たった今、名作「プリンス・オブ・ペルシャ」がリアルな3Dアトベンチャーゲームとしてよみがえった。

タイトル画面

 「プリンス・オブ・ペルシャ3D」の舞台となるのは、12世紀のペルシャ。この国を治めるサルタンの弟アサンは、兄に代わって権力を握る野望に燃えていた。そこで、自分の息子と無理やり結婚させるために兄の娘であるプリンセスを誘拐し、山頂の砦に連れ去ってしまう。プレイヤーはプリンセスの夫プリンスとなって、囚われの妻を助け出すのがこのゲームの目的だ。

囚われのプリンセスを救うべく、いまこそ立ち上がれ 宮殿の警備員と曲刀で一騎討ち

 ゲームが始まると、すぐ目の前に宮殿の警備員が立っている。まずスペースバーを押して剣を装備し、あとは敵が近づくのを待って攻撃開始だ。剣を持っている状態で、[Ctrl]キーを押しながらテンキーを押すと、様々な攻撃を行うことができる。[Ctrl]+[8]で上段正面攻撃。[Ctrl]+[4]で上段左攻撃、[Ctrl]+[6]で上段右攻撃。相手の防御の手薄なところを狙って攻撃しよう。逆に敵の攻撃は[S]キーで受け止めること(パリー)が可能だ。

弓矢に持ち換えることもできる プリンスを待ち受ける数々のワナ

 警備員を倒した先にはアサシンが待ち構えているので、これも倒すこと。宮殿の内部には様々なトラップが仕掛けられており、うかつに進むと一撃で殺されてしまう。隠されたトラップをうまくかわしながら、落ち着いて先へ進もう。特定の条件を満たさないと開かない扉もあり、謎解きは結構難しい。なお、プリンスの操作は、テンキーを使って行う。[8]で前進、[2]で後退。[4]で左を向き、[6]で右を向く。[5]は反転で、[7]と[9]で前を向いたまま左右に移動する。ジャンプは[Alt]で、しゃがむのは[Shift]+[C]。移動キーと組み合わせれば、助走を付けてジャンプしたり、這って進むこともできる。

敵から奪った薬湯を飲んで体力を回復する 謎解きのヒントが水中にある場合もある

 キャラクターのテクスチャーが「やや」大味に感じるものの、映像は素晴らしい。建物の内部はもちろん、光の反射や水面に広がる波紋なども美しく描かれている。戦闘シーンの動きにも迫力があり、重い曲刀を振り回す動作や腰の入った攻撃がリアルに再現されている。選べるアクションが豊富な割には操作も簡単で、斬る、走る、跳ぶ、屈むといった基本的な動作をすぐに覚えることができた。

垂れ下がる1本のロープ。登りつめた上には何があるのか? 高笑いして去る謎の美女。その正体はいったい?

 デモ版でプレイできるのは「アサンの宮殿」と呼ばれる面で、行動範囲はそれほど広くない。また、利用できる武器やアイテムの種類も限られている。とはいえ、宮殿の警備員やアサシンとの白熱した戦闘を楽しむことができるし、数々のトラップや立体的なマップのおもしろさ、そして謎解きのエッセンスを楽しめるはずだ。3Dをフルに駆使したこの作品が、自分のパソコンでどの程度スムーズに動かせるかどうかも、実際にプレイしながら確認することができる。22日発売の製品版では「地下牢」から始まり「アサンの宮殿」や「空中に浮かぶ廃墟」、「気球」など様々なシーンが用意されているとのことだ。

(99/08/28、prince_of_persia_demo.zip、51MB、ゲームデモ)

□プリンス・オブ・ペルシャ3D ホームページ
http://www.learningco.co.jp/pop3d/main.html
□プリンス・オブ・ペルシャ3D ダウンロードページ
http://www.3dfiles.com/games/princeofpersia3d.shtml

(駒沢 丈治)


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