【第56回】
スケボーアクション「Trickstyle」
気分爽快!! スケートボードで突っ走れ!!
(99/10/20)
スポーツアクションの醍醐味は、キャラクターを操作し、現実さながらに様々な技を使いこなすところにある。一方レーシングゲームのおもしろさは、ドライバーの視点で味わうスピード感とスリルだ。両者のおいしいところをうまく合体させたのが、今回紹介するスケボーアクション「Trickstyle」。このキモチよさは、半端じゃない!!
スピードと技で勝負のアクション系
2286年。いまわしい第三次世界大戦からの復興を遂げたこの世界では、「ホバーボード」と呼ばれるエンジン付きのスケートボードを使った競技「トリックスタイルトーナメント」が開かれていた。近未来のビルに囲まれた競技場を舞台に、参加者たちはタイムとテクニックを競いあう。競技場にはトラックのほかにハーフパイプも用意され、スケボーならではの「技」、つまりエアターンやバックサイドなど様々なトリックが使えるというのが特徴だ。シミュレーションというよりは、むしろアクションゲームに近く、スケートボードならではの爽快感をストレートに楽しむことができる。
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体力で選ぶなら男性キャラクターのBARD
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スピード重視なら女性キャラクターのANGEL
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ガイドの指示に従ってステージをクリア
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最初のステージは、2分以内にすべてのチェックポイントを通過すること
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エンジンのついたスケートボードはスピード感満点
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プレイは、まずキャラクターを選択するところから始まる。デモ版で選べるのは、体が軽くスピードにまさる美少女“ANGEL”と、体力勝負のレーサー“BARD SILVER”の二人だ。続いてガイドからステージのクリア条件と、そのためのヒントが示される。最初のステージは、トラックの中に配置された光る点の上を、2分以内に全て通過すること。トラックは8の字状にループしていて、途中が立体交差になっている。この交差部分を、[Z]キーを使ってうまくジャンプしなければならない。タイミングが勝負だ。
続く2番目のステージは、ガイドの後を追いかけながら、トラックに配置されたループをくぐること。5~6秒間隔で次々とループをくぐらなければならないので、正確なコントロールと加速がポイントになるだろう。いずれのステージも、体の重いBARDよりスピードの速いANGELのほうが扱いやすいと思う。なおキーの操作は以下のとおり。
左/右 | [←]/[→]キー | 360度回転 | [A]キー |
加速 | [↑]キー | ドリル | [S]キー |
ジャンプ | [Z]キー | ターン | 左[Ctrl]キー |
この爽快感は感動モノでしょう!!
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2番目のステージは連続して輪の中をくぐること。時間制限が厳しい
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とにかく、メチャメチャに爽快なアクションゲームだ。直線コースでエンジンをふかして一気に加速したときのスピード感や、ハーフパイプでジャンプして宙を舞うときの浮遊感などは、他のゲームではなかなか味わえない。レーシングゲームやバイクゲームとも異なる不思議なキモチよさだ。スケートボードの「軽さ」を、うまく表現している。映像も美しい。エンジンの輝きや軌跡、排気のかすみ具合、トラックの周辺部に至るまで、手抜きなく描かれている。リアリティよりもゲーム性重視の演出だが、そのフェイクなところがこのゲームの持ち味だと思う。操作性も良好で、シンプルに楽しめるところも気に入った。
個性ある10人のキャラクターが登場
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無事クリアできれば次のステージへ進む
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デモ版では、ガイドの指示に従ってステージをクリアするチュートリアルプレイのみだが、製品版ではもっと自由に、クールなトリックプレイを楽しめるとのこと。キャラクターのバリエーションも増え、全部で10人のキャラクターで楽しむことができる。身軽な黒人の少年や、グラマラスな美女、ちょっと怪しいコスプレ日本人など、その顔ぶれもユニークだ。製品版は20日に米国で発売されたばかりで、日本での販売は未定となっている。
| 英語版 |
発売元 | Acclaim Entertainment, Inc |
価格 | 39.99ドル |
発売日 | 10月20日発売 |
(99/10/11、TSdemoLarge.exe、52MB、ゲームデモ)
□Trickstyle ホームページ
http://www.trickstyle.com/
□Trickstyle ダウンロードページ
http://www.trickstyle.com/demo.html
(駒沢 丈治)
Copyright (c) 1999 Acclaim Entertainment, Inc.