インターネットの接続経路をビジュアルに解析「VisualRoute」v4.1bが公開
サーバー機能を使えばWebブラウザー上でも接続経路を解析可能
(99/11/15)
インターネットの接続経路を詳細に解析できる「VisualRoute」v4.1bが、11日に公開された。MS-DOSプロンプト上で実行できるTRACERTコマンドをビジュアル化したソフトで、サーバーの位置を世界地図上にプロットしてくれるほか、マウス操作でサーバーの様々な情報を素早く得ることができる。Windows 95/98/NT 4.0に対応した29.95ドルのシェアウェアで、現在作者のホームページからダウンロードできる。
「VisualRoute」は、TRACERTコマンドをビジュアル化したソフト。インターネット上でデータが経由したサーバーの位置を世界地図上の主要都市ごとにプロットし、直線で結んでくれる。同時にIPアドレス、ドメイン名、サーバーのある場所、サーバーを運営している組織名などがデータの経由順にリスト表示され、各サーバーの応答速度を数値と折れ線グラフで表示する。リスト表示されたドメイン名や組織名をクリックすれば、サーバーの管理者名や組織の住所、連絡先といったサーバーの詳細な情報を得ることも可能。複数のサーバーでWebサイトを運営しているYahoo!などを対象に接続経路を調査すると、各サーバーのIPアドレスがリスト表示され、さらにそれぞれのIPアドレスを対象に接続経路を調査することもできる。
また、「VisualRoute Server」という機能を使用すると、LANやインターネットに接続した他のパソコンでも、Webブラウザー上で接続経路を地図表示したり、経由するサーバーの情報などを解析できる。動作にはJavaを使用しているため、Windows以外のOSを使っていても「VisualRoute」をインストールしているパソコンのホスト名やIPアドレスがわかれば、Webブラウザーで接続していつでも接続経路を解析できる。
なお、「VisualRoute」のホームページでは実際に「VisualRoute Server」を利用したホームページを公開しており、誰でも「VisualRoute」と同等の機能を手軽に体験できる。
【著作権者】Datametrics Systems Corporation
【ソフト種別】シェアウェア 29.95ドル
【バージョン】4.1b build 726(99/11/11)
□VisualRoute Home Page
http://www.visualroute.com/
(日沼 諭史)