フリーのC言語によるプログラム開発環境「LCC-Win32」
高度なバージョン管理機能を備え、GUIアプリケーションも開発可能
(99/11/16)
フリーのC言語によるプログラム開発環境「LCC-Win32」が、8日にバージョンアップした。MS-DOSプロンプトで動作するコンソールアプリケーションだけでなくGUIアプリケーションも開発可能で、デバッグやバージョン管理を容易にする機能なども備えている。Windows 95/98/NT 4.0対応のフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。
「LCC-Win32」は、C言語によるプログラム開発環境。作成したソースファイルを実行ファイルに変換するコンパイラーのほか、シンプルなアイコン作成ソフトが同梱されており、テキストエディターやデバッグ機能を内蔵した統合開発環境「Wedit」を使い、同梱のコンパイラーを介して素早くプログラムをコンパイル・実行できる。
「Wedit」では、プログラムの複数のソースファイルをプロジェクトとして一括管理でき、ダイアログウィンドウやメニューなどをマウス操作で作成できるリソース編集機能、規模の大きなアプリケーションの開発を複数人で行う際に便利なバージョン管理機能、ソースファイル内で使用している関数や構造体の一覧表示機能など、市販の統合開発環境にも劣らない多彩な機能を備えている。
なお、英語版のソフトのため、「Wedit」内蔵のテキストエディターでは日本語入力できないが、ソースファイルの編集のみ他のテキストエディターで行うようにすれば、日本語対応のアプリケーションも開発可能。「LCC-Win32」のホームページからは、「LCC-Win32」のマニュアルのほかにWindowsアプリケーションを作成する上で参考になる関数リファレンスもダウンロードできるので、これから本格的にC言語を学習したい人にうってつけのソフトだ。
【著作権者】Jacob Navia 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-(99/11/08)
□LCC-Win32 a compiler system for Windows 95 - NT by Jacob Navia
http://www.cs.virginia.edu/~lcc-win32/
(日沼 諭史)