画像活用一問一答
オンラインソフトで画像を自在に使いこなそう!
(00/01/18)
デジタルカメラで撮影したりペイントソフトで作った画像は、やはり自分で加工したいもの。でも、ひとことで画像といっても色々種類があるみたいで、どれをどんな用途に使ったらいいのかよくわからない、なんて人も多いはず。そこで画像に関するよくある質問と解決法、それにあった最適なオンラインソフトを集めてみた。
Q1. Windowsの「ペイント」で絵を描いてみました。これをそのままホームページに使えますか? |
A1. 「ペイント」で描いた絵は、そのままホームページには使えないため“画像変換ソフト”を使って変換する必要があります。
Windows付属の「ペイント」で描いた絵は、通常BMP形式というWindows標準の画像形式で保存されます。しかしこのBMP形式はWebブラウザーでは表示できない画像形式のため、JPEG形式やGIF形式といった画像形式に変換する必要があります。このように、ある画像形式から別の画像形式に変換するソフトを“画像変換ソフト”といいます。画像変換ソフトを使えば画像の内容自体はそのままで、画像形式だけを簡単に変更することができます。
ドラッグ&ドロップで簡単に画像形式を変換できる「GIXエクスプローラ」
エクスプローラ風の画像変換ソフト。使い方は簡単で変換後の画像を保存したいフォルダを選んで変換したい画像形式を選択すれば準備完了。後はファイルをコピーする感覚で、画像ファイルをデスクトップやエクスプローラから選択したフォルダにドラッグ&ドロップするだけで次々と変換してくれます。
【著作権者】タスカ
【ソフト種別】シェアウェア 1,260円
【バージョン】5.03(99/11/22)
□タスカ Webサイト
http://www.tocka.com/indexj.html
Q2. デジタルカメラで撮影した写真がいくつもあります。これをホームページで公開したいのですが、簡単な方法ってありませんか? |
A2. HTMLアルバム作成ソフトを使えば、手軽にホームページを作成できます。
ホームページ作りって挑戦してみたくても、いろいろ覚えることが多くて大変そうですよね。こんなときは、ホームページで公開できるHTMLアルバムを自動的に作成してくれるソフトを使いましょう。写真画像を日付別に分類して自動的にアルバムを作成してくれるので、そのままホームページに利用するならHTMLの知識はまったく必要ありません。
簡単にHTMLアルバムを作成する「Photo Loader」
DCFという規格に対応したデジタルカメラから画像を取り込んで、自動的にHTMLアルバムを作成するソフト。日付やタイトルで分類されたHTMLアルバムを自動的に作成します。あらかじめデジタルカメラから取り込んだ画像を指定してアルバムを作ることもできます。
【著作権者】カシオ計算機(株)
【ソフト種別】シェアウェア 2,000円
【バージョン】1.0J(99/12/28)
□CASIO Photo Loader 1.0J DCF Edition
http://www.casio.co.jp/PhotoLoader/
Q3. デジタルカメラで撮影した画像をホームページで公開したら、友達から「表示に時間がかかる」と言われてしまいました。なにかよい方法ありますか? |
A3. 使用する色数を減らす“減色”処理で、画像のファイルサイズをコンパクトにしましょう。
通常、デジタルカメラで撮影した画像は通常65,535色以上の色を使っているのですが、使う色数が多いほどファイルサイズも大きくなってしまいます。ホームページに使用する場合は、色数を256色程度まで減らすと画像ファイルのサイズも小さくなり、高速に表示されるようになります。このように、画像の色数を減らしてファイルサイズをコンパクトにする処理を“減色”といいます。ただし、減色に利用するソフトや対象となる画像によっては、画像の品質が劣化してしまうこともあります。
品質を劣化させずに画像減色する「OPTPiX webDesigner」
フルカラーの画像を、ほとんど品質を劣化させずに256色以下に減色するソフト。デジタルカメラで撮った画像でも見た目でほとんど違いが分からないほどの品質で減色処理ができます。画像ファイルを読み込んで、“減色”メニューを選ぶだけでOKです。
【著作権者】(株)ウェブテクノロジ
【ソフト種別】シェアウェア 5,500円
【バージョン】2.02(00/01/14)
□OPTPiX webDesigner
http://www.webtech.co.jp/webdes/
【追記】BMP形式やGIF形式の画像は、減色処理でファイルサイズを小さくできますが、デジタルカメラで一般的に使われているJPEG形式の画像では、画像の“圧縮率”を変更するほうが効果的にファイルサイズを小さくできます。「OPTPiX webDesigner」では“ファイル保存オプション”メニューの“画質の指定”でJPEG形式の画像の圧縮率を変更できます。
Q4. ホームページに使うボタンを作ったのですが、まるいボタンの下地の色が四角く残ります。ボタンだけ表示するようにはできますか? |
A4. “透過GIF”を作成すれば、下地の色を透明にしてボタンだけを表示させることができます。
GIF形式の画像には1色だけ透明な色にする“透過GIF”と呼ばれる機能があります。透明色が塗られた部分は背景の色が透けて表示されるため、実際は四角い画像でもまるいボタンの部分だけを表示させることができます。ちなみにGIF形式の画像は256色までしか使えないので、たくさんの色を使ったJPEG画像などではあらかじめ減色しておく必要があります。
透過GIFを手軽に作成できる「ImageTouch」
GIF、JPEG、BMP、TIFFなどの画像形式を扱えるレタッチソフト。透過処理したい画像を読み込み、スポイトツールを使って画像の背景部分など透過にしたい色の上で右クリックすると、その色が透明色になります。保存するときは、GIF形式で“透過形式で保存”を選べば OKです。
【著作権者】Dicre Ltd.
【ソフト種別】シェアウェア 2,000円
【バージョン】2.02(99/11/25)
□ディクレ
http://www.dicre.com/
Q5. ホームページを見ていると、人形がお辞儀したりする「動く画像」を目にします。あのような画像を自分で作ることってできるのでしょうか? |
A5. パラパラマンガの要領で複数の画像を組み合わせた“アニメーションGIF”を作りましょう。
小さい頃、教科書やノートのページの片隅に少しずつ変化する絵を描いてパラパラめくる「パラパラマンガ」を作ったことはありませんか。ホームページなどで見かける「動く画像」は、この仕組みを使った“アニメーションGIF”で作成されたものがほとんどです。パラパラマンガと同じようにたくさんの画像を用意して、専用ツールで組み合わせて作ります。このときコマ数を多くしすぎるとファイルサイズが大きくなって読み込みに時間がかかってしまいます。画像の大きさにもよりますが、10枚くらいまでがよいでしょう。
アニメーションGIF作成ツール「Animation GIF Maker」
アニメーションGIFを作るためのソフト。まず、「正」の字を一画ずつ追加するように、少しずつ変化したGIF形式の画像を複数用意します。つぎに、「Animation GIF Maker」で順番に画像を読み込んで、最後に“アニメーションGIF”として保存すればOK。1コマ表示する時間の長さや、アニメーションを繰り返す回数も指定できます。
【著作権者】服部 宣広 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.71(99/08/18)
□はっとりワールド --- Hattori's World
http://www.asahi-net.or.jp/~zb8n-httr/
Q6. ホームページにイラストを載せたいのですが、絵心がなくて困ってます。簡単にイラストを描く方法はありますか? |
A6. デジタルカメラで撮った画像をイラスト風に変換する“レタッチソフト”を使えば、自分で描いた絵のように写真を変換できます。
絵を最初から自分で描くにはセンスや技術が必要で、いきなり挑戦してもなかなか思うようにはいきません。こんなときは、デジタルカメラで撮影した画像をイラスト風に変換できるソフトを使ってみましょう。このように元の画像を別の画調に変換したり、シャープやぼかしといった特殊効果をつけるソフトは“レタッチソフト”と呼ばれています。
写真をクレヨンや絵の具で書いたように変換する「バ-チャルペインタ-」
BMP形式の画像に対応したフォトレタッチソフト。写真画質の画像を色鉛筆、油彩、ガッシュ、水彩、パステルなどで描いたような画像にボタン1つで変換できます。紙の材質やアレンジのパターンなども簡単に変更でき、いろいろなタッチのイラストを作成できます。
【著作権者】梅村 高 氏
【ソフト種別】シェアウェア 3,800円
【バージョン】2.46J(99/12/07)
□梅村高ソフトウェアデザイン
http://www.livecraft.com/
□P&A HomePage (Virtual Painter正規販売代理店)
http://www.panda.co.jp/
□窓の杜 - レタッチ・加工
http://www.forest.impress.co.jp/library/vpainter.html
(山崎 真裕)